一文字ぐるぐる|くるりと巻いた熊本の粋な小鉢
一文字ぐるぐるは、さっとゆでた「一文字」と呼ばれるわけぎを、くるりと巻いて器に盛り付けた熊本の伝統的な郷土料理です。白い根元の部分を軸にして、緑の葉をぐるぐると巻きつけた愛らしい見た目が名前の由来。酢味噌をつけていただくと、わけぎの甘みとぬめり、そして酢味噌の酸味とコクが絶妙に調和します。
見どころ
この料理の魅力は、なんといってもシンプルな素材を美しく仕立てる粋な技にあります。わけぎをゆでて一本ずつ丁寧に巻く手間が、料理を特別なものにしています。「一文字」という名は、かつて武士言葉で葱を指したとも言われ、熊本の食文化の奥深さを感じさせます。酢味噌のほか、からし酢味噌でいただくとピリッとしたアクセントが加わり、お酒のつまみとしても格別です。季節の楽しみ方
わけぎが旬を迎える冬から春先にかけてが、一文字ぐるぐるを最も美味しく味わえる季節です。この時期のわけぎは柔らかく甘みが強く、酢味噌との相性も抜群。地元の居酒屋や郷土料理店では、季節限定でお目にかかれることもあります。熊本の地酒や焼酎とともに味わえば、旅の夜がいっそう風雅なものになります。