中乃湯|日帰り入浴の料金・営業時間・駐車場【沖縄】
沖縄市安慶田の住宅街に、一軒の銭湯が今も湯を沸かしています。沖縄では銭湯を「ゆーふるやー(湯風呂屋)」と呼びますが、昭和40年ごろに約300軒あったその湯屋は次々と姿を消し、いま県内で営業を続けるのはこの中乃湯だけ。日本最南端の銭湯としても知られる一軒です。
300軒から1軒になるまで
中乃湯は1960年ごろ、店主・仲村シゲさんの夫によって始められました。現在の建物が落成したのは1964年。本土復帰前のコザの街で、風呂を持たない家庭の人々が手ぬぐいを提げて通った時代の空気を、そのまま残しています。
家庭への内風呂の普及、建物の老朽化、立ち退き。沖縄の銭湯はこれらの理由でひとつずつ閉じていき、最後に残ったのが中乃湯でした。創業者亡きあと、シゲさんが長年ひとりで番台を守り続け、90歳を超えた今も店に立っています。支払いは番台ではなく、店内のベンチに座った店主に手渡し。観光施設にはない、生活の延長線上の風景がここにあります。
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本土の銭湯とちがう造り
中乃湯に入ってまず驚くのが、脱衣所と浴室のあいだに仕切りがないことです。ひとつながりの空間になっているのは、湯冷めを心配しなくてよい亜熱帯の島ならではの造り。ロッカーに鍵はなく、シャワーもありません。洗い場では蛇口につないだホースから湯と水を出し、自分でちょうどよい温度に混ぜて使います。
湯船は大人が5人も入れば膝が触れそうなほどの小ぶりなサイズで、湯はうっすら緑がかった色。地下約300mから汲み上げた水をボイラーで沸かしています。女湯にはベビーベッドが備えられており、子連れで通う地元の人がいたことをうかがわせます。
訪問の実用情報
- 泉質:地下から汲み上げた冷鉱泉で、含食塩-重曹泉(ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉)に分類されます。弱アルカリ性で、やわらかな肌ざわりの湯です。
- 湯づかい:源泉が冷鉱泉のためボイラーで加温しています。湯温が下がってくると熱い湯が適宜足される方式です。
- 入浴料:大人(12歳以上)370円、中人(6歳以上)170円、小人(6歳未満)100円。
- 営業時間:14:00〜21:00。20:00までの来店がすすめられています。
- 定休日:木曜・日曜。
- 石けん・タオル:石けんとタオルは貸し出しがあります。中乃湯オリジナルタオルや石けんの販売もあるので、手ぶらでも立ち寄れます。
- シャワー:シャワー設備はありません。洗い場の蛇口とホースで湯と水を混ぜて使います。
- 支払い:店主に直接手渡しで支払う方式です。少額の現金を用意していくと安心です。
- 露天風呂・貸切風呂:ありません。内湯のみの小さな浴場です。
- 子ども連れ:女湯にはベビーベッドがあります。浴槽は小さいので、混み合う時間帯は避けたほうが落ち着いて入れます。
- 駐車場:5台分(店先に2台、家の前に3台)。満車のときは店の方に相談を。
- 所在地:沖縄県沖縄市安慶田1-5-2(電話 098-937-8953)
- 所要時間の目安:入浴だけなら30分ほど。店主や常連とのゆんたく(おしゃべり)を含めて1時間ほどみておくとゆったり過ごせます。
- 周辺:コザ(沖縄市中心部)の胡屋十字街やゲート通りが徒歩圏。街歩きの締めくくりに組み込みやすい場所です。
📚 情報の参照元
入浴料・営業時間・定休日・駐車場・所在地は、沖縄市の観光ポータル「コザウェブ」の中乃湯の施設案内をもとにしています。泉質と加温の方式は「中乃湯温泉」に関する温泉情報の記載を、創業年・建物の落成年・浴室の造り・湯船や洗い場の様子・沖縄の銭湯の軒数の変遷は、現地を取材したデイリーポータルZおよびおとなの週末Webの記事を参照しました。石けん・タオルの貸し出しとオリジナルタオルの販売については、沖縄の地域情報サイト「沖縄リピート」の紹介記事によります。個人が営む小さな銭湯のため、店主の体調などにより臨時に休むことがあります。変更されることがあるため、おでかけ前に公式情報でご確認ください。
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