夜叉ヶ池|南越前町の龍神伝説が眠る神秘の山上池パワースポット
福井県南越前町と岐阜県揖斐川町の境、標高1,100メートル近い尾根に静かに水をたたえるのが夜叉ヶ池(やしゃがいけ)です。流れ込む川はなく、水源は雨水と周囲の森からの伏流水だけ。それでも古来、水が涸れたことがないと伝えられ、龍神と夜叉姫にまつわる物語が語り継がれてきました。福井県の公式観光サイトによれば、池は周囲230メートル、水深7.7メートルの円形。登山道を歩いてたどり着いた人だけが出会える、山上の別世界です。
この記事は福井県側(南越前町・広野ダムを経由する登山口)を前提に書いています。 岐阜県側の池ノ又にある夜叉ヶ池登山口は、揖斐川町の公式サイト(2026年1月19日更新)によると災害復旧工事のため当面の間通行止めです。
見どころ
- 流れ込む川を持たないのに涸れることのない、尾根の上の池
- 地球上でこの池にだけ生きるヤシャゲンゴロウ
- 例年6月下旬ごろに見頃を迎えるニッコウキスゲ
- 龍神と夜叉姫の伝説が息づく、静かな水面
- 登り着いた先に広がる稜線の眺め
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夜叉ヶ池だけに生きるヤシャゲンゴロウ
体長1センチ弱のゲンゴロウの仲間、ヤシャゲンゴロウは、地球上で夜叉ヶ池にしか生息しない日本固有種です。長らくメススジゲンゴロウと同じ種とされていましたが、1985年に佐藤正孝博士によって別種として名づけられました。現在は国内希少野生動植物種に指定され、環境省の保護増殖事業の対象になっています。
南越前町では2006年から人工繁殖が始まり、「ヤシャゲンゴロウを育てる会」が2016年に解散したのちは、福井県自然保護センターや越前松島水族館、福井県自然史博物館などが生息域外での保全に取り組んでいます。池の周囲16ヘクタールは保護林に設定され、木道を設けたうえでモニタリング調査が続けられてきました。夜叉ヶ池が「眺めるだけ」の池であり、水に入ったり物を洗ったりしてはいけない理由は、ここにあります。
季節の楽しみ方
福井県側の登山口では、南越前町今庄観光協会の主催で毎年6月に山開きが行われ、ここから秋までがシーズンです。ニッコウキスゲの見頃は例年6月下旬ごろ。紅葉は夜叉ヶ池の付近で10月上旬〜中旬、登山道では10月中旬〜11月上旬が目安です。冬は林道も登山道も雪に閉ざされます。
訪問の実用情報
- どちらの登山口を使うか:福井県側は南越前町岩谷、広野ダムから町道岩谷線を進んだ先が夜叉ヶ池登山口です。岐阜県側(揖斐川町・池ノ又)の登山口は災害復旧工事のため当面の間通行止めと告知されています
- 福井県側の通行規制:町道岩谷線(広野ダム〜夜叉ヶ池登山口)は冬期に通行止めとなります。南越前町の告知では2026年(令和8年)6月7日に解除されました。年によって時期が変わるため、出発前に南越前町建設整備課(0778-47-8003)または町の公式サイトで最新情報を必ず確認してください
- アクセス(福井県側):ハピラインふくい今庄駅から登山口まで車で約35分、北陸自動車道・今庄ICから車で約40分
- 駐車場・トイレ:福井県側の登山口に登山者用の駐車場があり、トイレも登山口に設けられています。池の周辺にトイレはありません
- 料金:入山・見学は無料。かかるのは交通費と装備の費用だけです
- 所要時間の目安:本格的な山歩きになります。往復と池のほとりでの休憩を含め、半日はみておいてください。参考までに、岐阜県側の登山口から池までは約3キロ・徒歩約90分と揖斐川町が案内しています
- 足もと・服装:登山靴、雨具、十分な飲み水と行動食が必須です。岩の上を歩く区間があります
- ベビーカー・車椅子:登山道のため通行できません。小さな子ども連れにも向きません
- 雨天時:退避できる建物はありません。山の天気は変わりやすいため、早朝に出発して早めに下山するのが基本です。荒天が予想される日は中止の判断を
- 池でしてはいけないこと:揖斐川町は、火気の使用(ガスコンロ・たばこを含む)、キャンプ、水遊びや洗い物、ゴミの投げ捨て、用便、ペットの同伴、生き物を捕まえたり放したりすること、木の枝を折ったり花を摘んだりすることを禁止しています。用便は登山口のトイレで済ませてください
- 車で向かう方へ:岐阜県側の登山口へ向かう道は国道303号から約13キロにわたって幅員が狭く、揖斐川町はマイクロバスを含む大型車での来訪を控えるよう呼びかけています
- 所在地:福井県南越前町岩谷(池は福井県南越前町と岐阜県揖斐川町の境)
- 問い合わせ:(一社)南越前町今庄観光協会 0778-45-0074
📚 情報の参照元
岐阜県側の登山口が災害復旧工事のため当面の間通行止めであること、標高1,100メートルという表記、登山口駐車場から池まで約3キロ・徒歩約90分、国道303号から登山口までの道幅と大型車自粛の案内、ニッコウキスゲと紅葉の見頃、池で禁止されている行為の一覧は、揖斐川町公式ホームページの観光サイト「夜叉ヶ池」ページ(2026年1月19日更新)で確認しました。福井県側の町道岩谷線の冬期通行止めと2026年6月7日の解除は南越前町ホームページ「町道岩谷線の通行止め解除のお知らせ」、所在地・池の周囲230メートルと水深7.7メートル・ハピラインふくい今庄駅から車で約35分・北陸自動車道今庄ICから約40分・問い合わせ先は福井県公式観光サイト「ふくいドットコム」のスポット情報によります。ヤシャゲンゴロウが夜叉ヶ池のみに生息する日本固有種であること、1985年の命名、国内希少野生動植物種への指定、2006年からの人工繁殖と生息域外保全の取り組みは南越前町ホームページ「ヤシャゲンゴロウのご紹介」、保護林16ヘクタールと木道の設置、福井県側での山開きについては林野庁 近畿中国森林管理局の公表資料で確認しました。登山道や林道の状況は年によって大きく変わるため、おでかけ前に必ず各自治体の公式情報でご確認ください。
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