仙酔島|五色岩が彩る鞆の浦の癒やしの島【広島】
広島県福山市の鞆の浦の沖に浮かぶ仙酔島(せんすいじま)は、「仙人が酔うほど美しい島」という言い伝えからその名がついた無人島です。1934年に日本で最初の国立公園のひとつとして指定された瀬戸内海国立公園を代表する景勝地のひとつで、江戸時代の学者・頼山陽は仙酔島と瀬戸内海の景色から「山紫水明」という言葉を生み出したと伝えられます。船で5分という近さでありながら、上陸すると空気が変わる島です。
五色岩と、2026年に復旧した海岸線遊歩道
島の南側の海岸線には、青・赤・黄・白・黒の5色の岩肌が200メートル以上にわたって続く場所があります。「五色岩」と呼ばれる全国的にも珍しい岩で、太古の火山活動と長い年月の浸食が生んだものです。
ただし、ここを訪れる前に知っておきたいことがあります。五色岩へ続く仙酔島海岸線遊歩道は、2021年(令和3年)の台風被害により長く全面通行止めが続いていました。復旧工事が完了し、通行止めが解除されたのは2026年(令和8年)2月12日のことです。つまり、この数年間は五色岩を間近に見ることができませんでした。逆にいえば、いま歩ける状態にあるのは、それ自体がわりと貴重なタイミングです。
なお、小浦から田ノ浦へ向かう海岸線遊歩道は現在も通行止めで、解除の予定はありません。島内の遊歩道は「全部つながっている」わけではないことを前提に歩いてください。

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島に泊まれるかどうか
かつて島内で営業していた国民宿舎仙酔島は、施設の老朽化により2021年(令和3年)3月末で営業を終了しました。跡地と隣接するキャンプ場一帯については、福山市が2022年(令和4年)2月に「福山・仙酔島再生マスタープラン」を策定し、民間事業者による活用を進める方針を示しています。現時点では、島に泊まる前提ではなく日帰りで計画を立てるのが確実です。
訪問の実用情報
- 所在地:広島県福山市鞆町後地。問い合わせは鞆の浦観光情報センター TEL 084-982-3200
- 入島料:不要。島の散策は自由で、定休日もありません
- 渡船の運賃:福山市営渡船「平成いろは丸」で鞆の浦〜仙酔島の往復が大人240円・こども120円。1歳未満は無料、1歳以上6歳未満は大人1人につき1人無料(2人目以降はこども料金)、6歳以上12歳未満はこども料金です。15人以上の団体割引もあります
- 渡船の所要時間:片道5分
- 渡船の時刻:鞆の浦の福山市営渡船場発の始発は7時30分、最終は20時00分。8時台から18時台まではおおむね毎時10分・30分・50分の運航で、12時台は30分・50分、19時台は30分のみです。仙酔島桟橋は着発(到着後すぐに折り返し)なので、帰りの便はおおよそ5分後と考えれば計画が立てられます
- 上陸前に必ず:島へは船でしか行けません。上陸したら最終20時00分台の折り返しに乗り遅れないよう、帰りの便の時刻を先に確認してください
- アクセス(鞆の浦まで):JR福山駅南口から鞆鉄バスで約30分、「鞆の浦」下車。車なら福山西IC・福山東ICのいずれからも約45分。渡船場は鞆の浦の中心部にあります
- 問い合わせ(運航):渡船管理事務所 TEL 084-982-2115
- 島内の遊歩道:2種類のハイキングコースが整備されています。自然の地形をそのまま歩く道なので、サンダルではなく歩きやすい靴で
- ベビーカー・車椅子:桟橋から先は自然のままの道で、バリアフリー対応の案内はありません。渡船の乗り降りにも段差があるため、必要な場合は渡船管理事務所へ事前に相談してください
- 飲食・買い物:島内の飲食店や自動販売機は限られます。飲み物や軽食は鞆の浦側で用意してから乗船するのが確実です
- 雨天時:渡船は天候により欠航することがあります。荒天時は海岸線遊歩道の足もとが滑りやすくなるため、雨の日に無理に島へ渡る必要はありません。鞆の浦側には常夜燈やいろは丸展示館など屋根のある見どころがあります
- 所要時間の目安:五色岩まで往復して島を歩くなら、島の滞在に2〜3時間。鞆の浦の町歩きとあわせれば半日から一日の行程になります
- 混雑を避けるなら:連休や夏休みは渡船が混み合います。午前中の早い便が狙い目です
📚 情報の参照元
島の由来(仙人の伝説、頼山陽の「山紫水明」)、1934年の瀬戸内海国立公園指定、五色岩が200メートル以上続くこと、2種類のハイキングコース、住所・問い合わせ先・アクセス・往復運賃は、福山市が公開する仙酔島の紹介ページによります。仙酔島海岸線遊歩道が2021年の台風被害で全面通行止めとなり、2026年2月12日に通行止めが解除されたこと、小浦〜田ノ浦間が引き続き通行止めであることも同ページのお知らせで確認しました。渡船の時刻・運賃の細目・所要時間・渡船管理事務所の連絡先は、福山市営渡船の利用案内および同市が公開する時刻表によります。国民宿舎仙酔島が2021年3月末で営業を終了したことと「福山・仙酔島再生マスタープラン」の策定時期は、福山市の旧国民宿舎跡地利活用に関する案内で確認しました。遊歩道の通行状況や渡船の運航は変更されることがあるため、おでかけ前に公式情報でご確認ください。
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