津和野のうずめ飯
うずめ飯は、山陰の小京都と呼ばれる津和野に伝わる郷土料理です。セリ・にんじん・しいたけ・かまぼこ・豆腐・鯛などを小さく刻んで煮た具を丼の底に「うずめ」、その上からご飯をかぶせ、だしを注いでいただきます。一見シンプルなお茶漬けのようでいて、底には彩り豊かな具が隠れています。
見どころ
「うずめ」の名の由来には諸説あり、質素倹約が求められた時代に贅沢な具を隠して食べたという説や、粗末なもてなしを恥じてご飯の下に具を埋めたという説が語られています。昭和14年の宮内庁による調査では「日本五大名飯」の一つに選ばれ、津和野の食文化を象徴する一椀となりました。おろしわさびを添えるのが伝統的な作法です。
季節の楽しみ方
うずめ飯は温かいだしでいただくため、肌寒い季節にとりわけ体を温めてくれます。とはいえ通年味わえる料理で、津和野散策の合間の食事にぴったり。春の新緑や秋の紅葉に彩られた城下町の風景とともに味わえば、旅の思い出がいっそう深まります。
アクセス・基本情報
うずめ飯は津和野町内の郷土料理店や旅館で味わえます。JR津和野駅から城下町の中心部は徒歩圏内で、殿町通りの白壁や掘割を眺めながら店を探すのも楽しいひととき。ランチで提供する店も多く、観光とあわせて立ち寄れます。
ひとことアドバイス
うずめ飯はだしを注いだら、底の具を掘り起こすように混ぜていただくと、隠れた旨味が一気に広がります。わさびの量で味の変化を楽しめるので、少しずつ加えながら自分好みの一椀に仕上げてみてください。