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福島県・猪苗代湖|磐梯山麓で白鳥が越冬する絶景スポット

Photo by Aika Kohama on Unsplash

福島県・猪苗代湖|磐梯山麓で白鳥が越冬する絶景スポット

🏔️ 福島県|公開 2026/5/11|更新 2026/8/24|⏱ 約8
✍️ 編集・監修:たびたびJAPAN編集部(公的情報・一次情報をもとに編集)
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福島県会津若松市・猪苗代町に位置する猪苗代湖(いなわしろこ)は、面積103平方キロメートルの日本第4位の湖です。雄大な磐梯山(標高1,816メートル)を北西に望む湖は「天鏡湖(てんきょうこ)」とも呼ばれ、空を映す澄んだ水面が美しいことで知られます。冬には白鳥が飛来し、雪景色のなかで羽を休める姿が訪れる人を魅了します。

天鏡湖と呼ばれる美しい湖

猪苗代湖は、水の透明度が高く、波のない穏やかな日には磐梯山や空をくっきりと映し出すことから「天鏡湖」と称えられてきました。湖畔には松林や砂浜が広がり、四季を通じて表情を変えます。夏は湖水浴やマリンスポーツでにぎわい、秋は周囲の山々が紅葉に染まります。猪苗代湖を中心に磐梯山や周辺の高原が織りなす景観は、福島を代表する自然美のひとつです。

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白鳥が舞う冬の絶景

猪苗代湖の冬の風物詩が、シベリアから飛来する白鳥です。猪苗代観光協会によると、白鳥は12月頃から姿を見せ始め、3月頃から北の空へ飛び立っていきます。最も多く見られるのは2月で、猪苗代湖では毎年約3,000羽ほどが冬を越します(磐梯山ジオパークは「毎年2,000〜3,000羽が飛来し、翌年3月下旬頃に北帰行する」と紹介しています)。志田浜(しだはま)など湖畔の各所が観察スポットとして知られ、雪をかぶった磐梯山を背景に羽ばたく白鳥の光景は、まさに冬ならではの絶景です。カモなど他の水鳥も集まり、にぎやかな水辺の風景が広がります。なお「猪苗代湖の白鳥を守る会」は、高病原性鳥インフルエンザの感染予防のため猪苗代湖北岸での白鳥への餌やりを自粛しており、餌の受け付けも行っていません。環境省も、野鳥への安易な餌付けは感染症の拡大を招くおそれがあるとして控えるよう呼びかけています。餌を与えず、近づきすぎずに観察しましょう。

白鳥は四千キロを越えてやって来る

猪苗代湖に渡ってくる白鳥のほとんどはコハクチョウで、オオハクチョウはまれに見られる程度です。磐梯山ジオパークによれば、白鳥たちはロシア北極圏東部、コリマ川やインディギルカ川の河口付近から、およそ4,000キロメートルの距離を約1か月かけ、途中の中継地に立ち寄りながら猪苗代湖へたどり着きます。目の前で羽を休めている一羽一羽が、それだけの長旅を越えてきたのだと知ると、湖畔の風景の見え方も変わってきます。群れのなかに灰色がかった個体が混じっていれば、それはその年に生まれた幼鳥です。夜明け前の湖は、鳴き交わす声と羽ばたきの音が響き、やがて朝日が磐梯山の稜線を染めるころ、群れが次々と餌場へ飛び立っていきます。

観察のマナー

白鳥はあくまで野生の鳥です。餌を与えないことに加えて、フラッシュ撮影を避ける、大きな音や急な動きで飛び立たせない、ドローンを飛ばさないといった配慮を心がけましょう。ペットを連れている場合はリードを短く持ち、水辺に近づけないように。野鳥やその羽・排せつ物に触れたあとは、手洗いを忘れずに。衰弱していたり死んでいる野鳥を見つけたときは、素手で触れずに自治体の窓口へ連絡してください。冬の湖岸は凍結して滑りやすく、砂浜も足を取られやすいので、足元にも注意が必要です。

撮影のコツ

白鳥と磐梯山を一枚に収めたいなら、湖北岸の志田浜や長浜から北西方向に山を望む構図が定番です。朝の斜めからの光は羽の白さをやわらかく描き、湖面から立ちのぼるもやが幻想的な雰囲気を添えます。飛び立ちや着水の瞬間を狙うなら、シャッタースピードを速めに設定して水しぶきごと切り取るのがコツ。白い被写体は明るく写しすぎると質感が飛んでしまうため、露出はやや控えめにするのが安心です。夕方は逆光になりやすく、きらめく水面にシルエットが浮かぶ写真が撮れます。いずれの場合も望遠レンズで距離を保ち、鳥の行動を妨げないことを最優先にしてください。

四季それぞれの表情

冬の白鳥で知られる猪苗代湖ですが、ほかの季節の顔も見逃せません。春は残雪をいただく磐梯山と芽吹きの淡い緑の対比が美しく、湖畔の桜も見どころ。夏は湖水浴やマリンスポーツでにぎわい、白い砂浜と青い湖面が広がります。秋は周囲の山々が紅葉に染まり、風のない日には「天鏡湖」の名のとおり、色づいた山肌を鏡のように映し出します。そして冬、雪をまとった磐梯山を背に白鳥が舞う——一年を通じて違う表情に出会えるのが、この湖の大きな魅力です。

周辺の見どころ

猪苗代湖の周辺には見どころが豊富です。湖の北側には、青く澄んだ湖沼群「五色沼」で有名な裏磐梯エリアが広がります。野口英世の生家や記念館も近く、福島が生んだ偉人の足跡をたどれます。冬にはスキー場もにぎわい、温泉地も点在するため、自然と歴史、湯めぐりをあわせて楽しめる旅の拠点として人気です。会津若松の城下町へも足を延ばせます。

ベストシーズンとアクセス

白鳥の観察は12月頃から3月頃までで、最も多く見られるのは2月です。夏のレジャーなら7月から8月が最適です。アクセスはJR磐越西線・猪苗代駅から湖畔へバスや車で向かいます。車なら磐越自動車道・猪苗代磐梯高原インターチェンジが便利です。冬は積雪や路面凍結に備え、防寒対策と安全運転を心がけて、磐梯山と白鳥が織りなす絶景を堪能しましょう。

訪問の実用情報

  • 見頃・ベストシーズン:猪苗代観光協会によると、白鳥は12月頃から姿を見せ始め、3月頃から北へ飛び立ちます。一番多く見られるのは2月で、毎年約3,000羽ほどが越冬します。磐梯山ジオパークは「毎年2,000〜3,000羽が飛来し、翌年3月下旬頃に北帰行する」と紹介しており、飛来数・時期の表記には幅があります。飛来状況は年によって変動します。
  • アクセス:JR磐越西線・猪苗代駅が最寄り。観察スポットは志田浜(耶麻郡猪苗代町大字壺楊字浜130-3/レイクサイド磐光)と長浜(猪苗代町長浜)など湖北岸。車の場合は磐越自動車道・猪苗代磐梯高原インターチェンジが便利です。
  • 服装・装備:湖畔は風が強く体感温度が下がるため、しっかりした防寒着・手袋・帽子と滑りにくい靴を。冬は積雪・路面凍結があるため、車は冬用タイヤを装着し、湖岸の駐車・歩行時も足元に注意してください。

※「猪苗代湖の白鳥を守る会」は、高病原性鳥インフルエンザの感染予防のため猪苗代湖北岸での白鳥への餌やりを自粛しており、白鳥の餌の受け付けも行っていません。環境省も、餌付けや給餌により水鳥が密集すると感染症の拡大を招くおそれがあるとして、野鳥に近づきすぎないよう呼びかけています。餌を与えず、追い立てず、距離をとって観察しましょう。猪苗代湖を利用する際は「猪苗代湖の利用ルール」も確認してください。

(出典:猪苗代観光協会「白鳥(志田浜)」「白鳥(長浜)」、猪苗代町「猪苗代湖の白鳥を守る会からのお知らせ」、磐梯山ジオパーク「J-67.白鳥飛来地」、環境省「高病原性鳥インフルエンザに関する情報」)

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