東山温泉|日帰り入浴の料金・営業時間【福島】
会津若松市の東、湯川がつくった渓谷に旅館が石垣を築いて建ち並ぶ「会津の奥座敷」です。鶴ヶ城のある市街地から車でわずか10分ほど。今から約1300年前、名僧・行基によって発見されたと伝えられ、奥羽三楽郷のひとつに数えられてきました。竹久夢二や与謝野晶子が愛した湯の街でもあります。
三本足の烏が導いた湯、会津藩の湯治場へ
開湯は8世紀後半、天平年間に行基によってなされたと伝わります。伝承では、行基は三本足の烏に導かれてこの湯を見つけたとされます。江戸時代に入ると東山は会津藩の湯治場として栄え、城下の奥座敷として発展しました。会津民謡でおなじみの小原庄助ゆかりの温泉ともいわれています。
温泉街には、悲恋の主人公が身を投げたという「尼渕」や、願かけの石を投げた娘の伝説が残る「伏見ヶ滝」(もとは藤身ヶ滝)といった、渓谷にまつわる言い伝えが今も地名として残っています。
会津藩の「きつね湯」を今に伝える向瀧
老舗旅館の向瀧は、江戸期に会津藩の保養所だった「きつね湯」を前身とし、明治6年(1873年)に創業しました。宿の向かいを流れ落ちる順階滝にちなんだ名前です。平成8年(1996年)12月20日、玄関・はなれ・客室棟2棟が国の登録有形文化財に登録され、翌年6月には登録の祝賀会が開かれました。
湯づかいも徹底しています。館内の全浴槽が自然湧出の自家源泉を使った完全放流方式で、水道水・井戸水・入浴剤・ボイラー・循環装置を一切使っていません。浴槽は毎朝9時半から空にして磨き上げられ、貸切家族風呂は12時ごろ、きつね湯は13時半ごろ、さるの湯は14時ごろに満水になってかけ流れはじめます。湯温は配管の工夫で常時44〜45度の熱めに保たれています。
訪問の実用情報
- 泉質:硫酸塩泉(カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉)。さらりとした肌ざわりの湯です
- 源泉温度:50〜60度
- 湧出量:毎分約1,500リットル
- 効能:リウマチ性疾患、運動器障害、慢性皮膚疾患、創傷、慢性婦人科疾患、更年期障害、動脈硬化症、高血圧症、痛風および高尿酸血症など
- 日帰り入浴の前に:観光協会は、日帰り入浴の営業時間は日によって異なり、予告なく中止になる場合があるため、事前に各宿へ電話で確認するよう案内しています
- 御宿東鳳:13:30〜16:00(最終受付15:00)、大人1,400円・小人700円(土日祝は大人1,800円・小人1,000円)。標高約300メートルの高台に建ち、会津盆地から越後へ連なる山並みを望む2つの露天大浴場「宙の湯」「棚雲の湯」があります
- 大江戸温泉物語 東山グランドホテル:7:00〜10:00と15:00〜24:00(最終受付22:00)、大人1,000円・小人500円(土日祝は大人1,250円・小人600円)。朝から夜まで幅が広く、時間の融通が利きます
- 原瀧:13:00〜20:00、大人1,080円・小人540円(休前日・休日は要問い合わせ)
- 庄助の宿 瀧の湯:土曜・日曜・祝日のみ13:00〜15:00、大人1,200円・小人600円
- いろりの宿 芦名:18:00〜20:30、大人1,000円。貸切風呂は1名2,200円からで要予約
- ホテル伏見荘:16:00〜20:00、大人700円・小人400円
- 二洸旅館:大人700円・小人無料。時間は要問い合わせ
- 湯づかいの違い:宿によって方式が異なります。向瀧は全浴槽が完全放流方式で加水・加温・循環をしていません。一方、御宿東鳳はかけ流しと循環を併用し、循環方式では温度調節などのため加温・加水を行い、定期的に衛生検査を実施していると公表しています
- タトゥー:御宿東鳳は刺青・タトゥーのある方の利用・入場を断っています。宿ごとに扱いが異なるため、事前確認が確実です
- 設備(御宿東鳳):宙の湯にミストサウナ、棚雲の湯にドライサウナ。女性専用パウダールームにはドライヤーや基礎化粧品が置かれ、湯上り処「せせなぎ」で休憩できます
- アクセス(バス):会津若松駅から市内周遊バス「ハイカラさん」で「東山温泉駅」バス停まで約35〜40分。8:00〜17:30に30分間隔で運行し、1回乗車は大人210円・小人110円。1日フリー乗車券は大人600円・小人300円で、鶴ヶ城や飯盛山とまとめて回るなら割安です。逆回りの「あかべぇ」は9:15〜16:15の運行で、補助ステップを備えています
- アクセス(車・タクシー):会津若松市の中心部から車で約10分、会津若松駅からタクシーで10〜15分
- 足もと:温泉街は湯川の渓谷に沿って階段状に宿が建ち、坂道や石段が多い地形です。歩きやすい靴が安心です
- 夏の楽しみ:会津東山盆踊りは2026年は7月31日(金)から8月2日(日)まで、19:00〜21:15の開催。湯川の上に櫓を組み、約1,000個の提灯に明かりが入るなか「会津磐梯山」の唄とお囃子に合わせて踊ります。旅館の女将や芸妓衆が手本になるので、初めてでも輪に入りやすい行事です。戦中に東山の旅館へ疎開してきた子どもたちのために始まったのが起こりと伝えられています
- 所要時間の目安:入浴だけなら1時間ほど。会津若松の市内観光と組み合わせて半日から一日
- 所在地:福島県会津若松市東山町湯本ほか(会津東山温泉観光協会:会津若松市東山町湯本滝ノ湯110)
📚 情報の参照元
泉質・源泉温度・湧出量・効能、開湯の伝承と会津藩の湯治場としての歴史、尼渕や伏見ヶ滝の言い伝えは会津東山温泉観光協会 公式サイトの「東山温泉の歴史」から。各宿の日帰り入浴の時間・料金と、事前の電話確認をすすめる注意書きは同サイトの「日帰り温泉が楽しめる宿」、周遊バスの時刻・運賃は同サイトの「交通アクセス案内」を参照しました。御宿東鳳の泉質・湯づかい・タトゥーの扱い・浴場設備は同館 公式サイトの温泉ページ、向瀧の創業年・国登録有形文化財の登録日・完全放流方式の湯づかいは向瀧 公式サイトから確認しています。会津東山盆踊りの2026年の日程・時間・内容は会津若松観光ナビのイベント情報によります。変更されることがあるため、おでかけ前に公式情報でご確認ください。
📍 場所・アクセス
🧭 この記事に関連する特集
✍️ この記事について
この記事は、施設・社寺の公式サイトや、市区町村・観光協会が公開する観光案内、 国や自治体が公表する文化財・名勝の資料など、公的・一次情報をもとにたびたびJAPAN編集部が調べ、旅の計画に役立つ形に整理して作成しています。 料金・営業時間・開催日程などは変更される場合がありますので、お出かけの際は各施設・自治体の公式情報も併せてご確認ください。 編集方針の詳細