十勝川温泉|日帰り入浴の料金・営業時間・駐車場【北海道】
十勝平野の中心、十勝川のほとりに湧く十勝川温泉。最大の特徴は、世界的にも珍しい植物由来の「モール温泉」です。太古の植物が堆積した亜炭層を通って湧く湯は微褐色でやわらかく、平成16年には北海道遺産に選定されました。宿の日帰り入浴と、水着で入る道の駅のスパという二つの入り方があり、旅の組み立て方に幅があります。
見どころ
温泉街の中心にある道の駅ガーデンスパ十勝川温泉は、水着や湯浴み着で入るスパにマルシェ、体験工房、4つの飲食店が集まる複合施設です。館内には無料の「そらの足湯」があり、モール温泉のクレイパックやハンドクリームといった化粧品も並びます。宿の湯を味わうなら、庭園の中に露天風呂「滝壺の湯」を持つ十勝川温泉第一ホテル 豆陽亭が日帰り入浴を受け付けています。
「モールの湯」の正体
「モール」とは亜炭などを指すドイツ語に由来する言葉です。かつて十勝川の河畔には葦などの植物が生い茂り、それが長い年月をかけて堆積して亜炭層をつくりました。その層を通って湧き出る地下水が、植物由来の有機成分をたっぷり含んだ「モールの湯」です。
温度にも特徴があります。帯広市街など平野中心部では地下1,000mより深いところから湧く湯が50度前後であるのに対し、十勝川温泉では地下500〜700mという浅い位置から55〜60度の湯が出ます。第一ホテルが公表する分析値では、泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(弱アルカリ性低張性高温泉、pH7.9)、泉温54.8度、湧出量は毎分670リットル(混合)。色は微褐色澄明で、ほとんど無味無臭です。
明治の湿地から温泉街へ
記録に残る最も古い記述は、明治7年(1874年)の「北海道地誌要領」にある「音更川湯、河東郡ニアリ、泉質未詳」という一文です。当時この一帯は葦の茂る湿地で、小さな沼から常に生ぬるい湯が湧き、冬も凍らないため鳥や獣の休み場になっていました。アイヌの人々の間には「薬の湯」という語り伝えもあったといいます。
温泉としての始まりは明治33年(1900年)。依馬嘉平が自然に湧くぬるま湯を1メートル四方の箱に引き、沸かして近所の人々と使ったのが最初でした。大正2年(1913年)には本別の前田友三郎が手掘りで掘削し、30〜36度の湯を掘り当てて2階建て70坪の旅館を建てます。これが現在の笹井ホテルの前身です。さらに昭和3年(1928年)、雨宮駒平が機械によるボーリングで42度・豊富な湯量の掘削に成功し、当時の小樽新聞にも大きく報じられました。
名称も「下士幌温泉」から「雨宮温泉」を経て、昭和初期に「十勝川温泉」へと落ち着きます。昭和9年頃には旅館が4軒に増えて温泉街の形が整い、昭和29年(1954年)の両陛下御巡幸で「十勝川温泉ホテル」がお泊まり所となったことなどから、全国にその名が知られていきました。
冬の光のイベント
冬の名物が、十勝が丘公園を会場に開かれる「おとふけ十勝川白鳥まつり 彩凛華」です。2026年は1月24日から2月15日まで、点灯は19時から21時まで行われました。協力金は中学生以上500円(十勝川温泉宿泊者は300円)、小学生以下は無料。駐車場は約100台分が無料で用意されます。夜のイベントなので、防寒と帰りの足を先に決めておくと安心です。
訪問の実用情報
- 泉質:ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(弱アルカリ性低張性高温泉、pH7.9)。第一ホテル豆陽亭の分析値
- 適応症:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、痔疾、慢性消化器病、慢性皮膚病、病後回復期、疲労回復、健康増進、虚弱児童、慢性婦人病、冷え性、きりきず、やけど
- 禁忌症:病気の活動期(特に発熱時)、活動性の結核、進行した悪性腫瘍や高度の貧血など身体衰弱の著しい場合、重い心臓・肺の病気、むくみを伴う重い腎臓の病気、消化管出血、目に見える出血があるとき、慢性の病気の急性増悪期
- 源泉温度・湧出量:54.8度(気温8度時)、毎分670リットル(混合)。湯は微褐色澄明で、ほとんど無味無臭
- 日帰り入浴(第一ホテル 豆陽亭):13:00〜21:00(月・木は13:30〜、受付は21:00まで)。大人2,000円、小学生以下500円。予約不要でフロントへ直接。貸切利用時やお盆・正月・GW、混雑時は入館を制限する場合があります
- 露天風呂:庭園の中の「滝壺の湯」に立湯・寝湯・浅湯があります
- タオル(第一ホテル):バスタオル、フェイスタオルとも無料貸出
- アメニティ(第一ホテル):脱衣場に基礎化粧品、ヘアドライヤー、綿棒。洗い場にボディソープ、ハンドソープ、シャンプー、コンディショナー、子ども用ボディソープ、介護イス
- サウナ(第一ホテル):十勝産麦飯石を使ったオートロウリュサウナ、設定85度。水風呂は18度で常時オーバーフロー。営業は13:00〜23:00(月・木は13:30〜)と5:00〜9:00
- タトゥー:第一ホテルは入れ墨・タトゥーのある方の入浴を断っています
- 道の駅ガーデンスパ十勝川温泉のスパ入場料:13歳以上1,500円、4〜12歳600円、3歳以下無料。15名以上の団体は1,300円・500円。年会費1,000円の会員登録をすると、おとな950円・こども320円になります
- スパの利用時間:月〜水は9:00〜19:00(最終受付18:00)。木曜はホットヨガ開催のため9:00〜11:00(受付10:00まで)と11:50〜19:00の二部制。金土日祝は5〜10月が9:00〜21:00(最終受付20:00)、11〜4月は9:00〜19:00
- スパの着用物・レンタル:水着または湯浴み着の着用制。湯浴み着とバスタオルは1枚目無料(2枚目から220円、3歳以下は220円)、バスローブ770円、フェイスタオル110円、浮き輪550円〜。子ども用湯浴み着は100cmサイズのみのため、水着の持参が確実です
- 小さな子ども連れ:ガーデンスパでは水遊び用紙パンツ(男女各M・L・Bigサイズ)を220円で販売しています。館内には簡易授乳スペースと無料Wi-Fi、優先駐車場もあります
- 道の駅の営業時間・休館日:5〜10月は月〜木9:00〜19:00、金土日祝9:00〜21:00。11〜4月は9:00〜19:00(イベント時は21:00)。休館日は5〜10月が毎月第2火曜(8月は第4火曜)、11〜4月は毎週火曜
- 駐車場:道の駅ガーデンスパ十勝川温泉に93台(大型バス3台)。彩凛華の会場となる十勝が丘公園は約100台で無料
- アクセス:道東自動車道・音更帯広ICから約20分。帯広駅からは車で約20分、タクシーなら所要20分・約4,000円。バスは帯広駅から「ガーデンスパ十勝川温泉」下車、十勝が丘公園までは徒歩10分。とかち帯広空港からは連絡バスでJR帯広駅へ約40分
- 所在地:道の駅ガーデンスパ十勝川温泉は北海道河東郡音更町十勝川温泉北14丁目1、第一ホテル豆陽亭は同町十勝川温泉南12
- 所要時間の目安:入浴だけなら1〜2時間。道の駅のマルシェや飲食店、足湯まで使うなら半日みておくと余裕があります
📚 情報の参照元
モール温泉の成り立ち、地下500〜700mから55〜60度で湧くこと、北海道遺産選定、明治から昭和にかけての開発史(音更川湯の記録、依馬嘉平、前田友三郎、雨宮駒平、名称の変遷)は道の駅ガーデンスパ十勝川温泉公式サイトの「モール温泉とは」と音更町十勝川温泉観光協会公式サイトによります(出典資料は「音更百年史」)。スパの入場料、利用時間、レンタル品と紙パンツの価格、道の駅の営業時間・休館日・駐車台数・アクセスは同道の駅公式サイトの「施設のご案内」「アクセス」ページで確認しました。泉質・pH・泉温・湧出量・適応症・禁忌症、日帰り入浴の時間と料金、タオル・アメニティ、サウナの仕様、タトゥーの扱いは十勝川温泉第一ホテル 豆陽亭公式サイトの温泉ページによります。彩凛華の開催期間・点灯時間・協力金・駐車場は音更町十勝川温泉観光協会の彩凛華ページによります。変更されることがあるため、おでかけ前に公式情報でご確認ください。
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この記事は、施設・社寺の公式サイトや、市区町村・観光協会が公開する観光案内、 国や自治体が公表する文化財・名勝の資料など、公的・一次情報をもとにたびたびJAPAN編集部が調べ、旅の計画に役立つ形に整理して作成しています。 料金・営業時間・開催日程などは変更される場合がありますので、お出かけの際は各施設・自治体の公式情報も併せてご確認ください。 編集方針の詳細