熊本県五木村|川辺川の清流と五木の子守唄・山里観光ガイド
【重要】令和8年熊本地震について
2026年7月28日に発生した令和8年熊本地震の影響により、熊本県内では一部の観光施設や道路が休業・通行止めとなっている場合があります。熊本城は2026年8月13日に開園を再開しましたが、熊本城ミュージアム「わくわく座」は臨時休館が続いています(2026年8月13日時点)。おでかけ前に各施設の公式情報でご確認ください。
おでかけ前に必ず各施設の公式サイトや自治体の発表で最新情報をご確認ください。
熊本県球磨郡五木村は、九州山地の奥にある面積約253平方キロメートルの村です。うち山林が97パーセント、農耕地は1パーセントほどで、平地はごく限られています。村を流れるのは球磨川水系最大の支流・川辺川。球磨川そのものの源流は同じ球磨郡の水上村にありますが、五木村は川辺川の上流部を占め、清流と深い森が村の風景をつくっています。
清流・川辺川と、川沿いの景観スポット
川辺川は、国土交通省が毎年公表する一級河川の水質調査で「水質が最も良好な河川」に選ばれ続けています。2026年7月24日公表の令和7年結果でも全国13河川のひとつに選ばれ、平成18年から20年連続となりました。
県道25号沿いの白滝公園は、高さ70メートル・幅200メートルの石灰岩の断崖が白い滝のように見えることから名づけられました。園内には吊り橋と、奥行き15メートルほどの小さな鍾乳洞があり、鍾乳洞は100円で20分間ライトアップされます。眼下の五木小川は夏の川遊びスポットですが、落石の危険があるため村はキャンプやテント設営、火気の使用を禁じています。
旧五木中学校の前に整備された五木源パークには、約1.5ヘクタールの芝生広場、複合遊具、サッカーゴールやグラウンドゴルフの設備、雨天やイベント用の大屋根広場があります。遊具そばの水路では6月ごろホタルが見られます。
「五木の子守唄」を伝える二つの施設
「五木の子守唄」は、貧しい山村から子守奉公に出された娘たちが故郷を思って歌った守り子唄が起源とされます。作者も成立時期もわからないまま口伝えで受け継がれ、歌詞は90ほどあるといいます。戦後に全国へ広まり、熊本を代表する民謡となりました。
道の駅に隣接する子守唄公園には、かやぶき民家があり、昔の農機具や道具が展示されています。語り部が村の歴史や伝統を案内し、団体向けには子守唄の生歌唱の披露(有料)も行われます。園内には彫刻コンクールの入賞作品が並び、ひな祭りや新緑祭り、夏祭りなど季節の催しの舞台にもなります。
村の歩みをより深く知るなら、五木村歴史文化交流館「ヒストリアテラス五木谷」へ。山村の暮らしと文化を紹介する展示室に加え、子ども向けの「こどもかん」やカフェを備えています。
ダムに揺れた60年と、山の上へ移った村の中心
1966年7月、村にダム建設計画が発表されました。役場など村の中心だった頭地地区の大半が水没予定地となり、村は20年以上反対を続けた末、1982年に本体工事を除く建設へ同意します。1993年に頭地代替地の造成が始まり、2001年に一般住宅への入居が開始。2002年には役場や診療所が新庁舎で業務を始め、2004年4月に道の駅「子守唄の里五木」が開駅しました。
ところが2008年9月、熊本県知事が現行計画の白紙撤回を表明し、翌2009年には国が中止を表明。転機は2020年7月の豪雨災害でした。同年11月、県知事は「緑の流域治水」を掲げて洪水調節専用の流水型ダムを国に求め、2021年から国が本格調査に入り、2022年8月に球磨川水系河川整備計画へ位置づけられます。堤高107.5メートルのこのダムには2024年7月に環境大臣意見が示され、クマタカの生息への配慮などが求められました。
2013年に開通した頭地大橋は、この移転にともなって架けられた橋長487メートルの橋です。谷底からの高さは約70メートルあり、橋上からは旧集落の跡地を見下ろせます。
村の味覚|五木豆腐、山うにとうふ、くねぶ
五木村の食を代表するのが豆腐です。五木とうふ店では、九州産大豆100パーセントの硬い木綿豆腐のほか、なめらかとうふ、油揚げ、燻製とうふを製造しています。五木屋本舗の「山うにとうふ」は豆腐の味噌漬けで、とろけるような食感からその名がつきました。県道25号の対岸の大きな水車が目印です。
道の駅の物産館「山の幸」には、鹿肉のソーセージやジャーキーなどのジビエ加工品、原木栽培の椎茸、干したけのこ、乾燥ぜんまい、そば、こんにゃく、地蜂蜜、焼酎が並びます。村が守り育ててきた在来柑橘「くねぶ」の加工品も特徴で、ポン酢やマーマレード、ジェラートに姿を変えています。くねぶは五木村と九州・沖縄のごく一部でしか栽培されていない希少な柑橘です。
訪問の実用情報
- 道の駅「子守唄の里五木」(甲2672-54/0966-37-2301)の物産館「山の幸」は8時30分〜17時30分、年末年始などに休みあり。
- 併設の五木温泉「夢唄」は11時〜21時(受付20時30分まで)、毎週火曜休。大人500円、小学生以下250円、70歳以上350円、水曜のレディースデイは女性350円。弱アルカリ性の湯です。食堂「レストラン夢唄」は休業中。
- 道の駅の駐車場は普通車54台のほか大型車4台、身体障害者用6台の区画があり、トイレは男女別と障害者用1が備わります。
- ヒストリアテラス五木谷(甲2672-58/0966-37-2121)は10時〜17時、月曜(祝日なら翌日)と12月29日〜1月3日休。展示室は大人300円、小中学生200円、こどもかんは小学生200円・未就学児無料、セット券300円。駐車場50台。
- 五木とうふ店は9時〜17時(水曜は15時まで)、五木屋本舗は8時30分〜17時で駐車場20台。いずれも日曜休です。
- 車では熊本ICから九州道で宇城氷川スマートICへ下り、国道3号から県道25号へ進んで約1時間30分。宮崎・鹿児島方面は人吉ICから国道445号を北上し約2時間が目安です。
- 国道445号のうち美里町方面から二本杉峠・五家荘を経由する区間は、すれ違いが難しい未改良の狭い道です。初めてなら人吉IC側から入るのが安心で、五木村以南は走りやすく整備されています。
- 白滝公園は自然の岩場と河原で足元が滑りやすく、歩きやすい靴が必要です。ベビーカーや車椅子での散策には向きません。道の駅と子守唄公園、五木源パーク、ヒストリアテラス周辺は比較的平坦です。
- 雨天時は、ヒストリアテラス五木谷の展示室、温泉「夢唄」、五木源パークの大屋根広場が過ごしやすい選択肢です。冬は路面凍結や積雪に備え、出発前に道路情報を確認してください。
📚 情報の参照元
この記事は、五木村役場の公式サイト(各観光施設・くねぶ・交通アクセス・川辺川ダム対策経過概要の各ページ)、道の駅子守唄の里五木と五木村観光情報センターの公式サイト、国土交通省(九州地方整備局の道の駅情報とダム事業ページ、水質調査の報道発表)、環境省の報道発表、全国町村会に掲載された五木村長の寄稿をもとに作成しました。営業時間・料金・休館日・道路状況などは変更されることがあるため、おでかけ前に公式情報でご確認ください。
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この記事は、施設・社寺の公式サイトや、市区町村・観光協会が公開する観光案内、 国や自治体が公表する文化財・名勝の資料など、公的・一次情報をもとにたびたびJAPAN編集部が調べ、旅の計画に役立つ形に整理して作成しています。 料金・営業時間・開催日程などは変更される場合がありますので、お出かけの際は各施設・自治体の公式情報も併せてご確認ください。 編集方針の詳細

