五島 荒川温泉|日帰り入浴の料金・営業時間【長崎】
五島列島の中心・福江島の西岸、玉之浦町荒川の漁港に湧くのが荒川温泉です。五島の島たび(五島市観光協会)が「五島最古の温泉」と紹介する古い湯で、湧出の記録は江戸時代後期にさかのぼります。ただし、長く湯を守ってきた入浴施設「地域福祉センター荒川温泉」は2026年3月末で閉館し、現在は建て替え工事に向けた休止期間に入っています。訪ねる前に、いまの状況を知っておいてください。
入浴施設は閉館中、2027年夏に再開の予定
荒川で日帰り入浴を担ってきたのは、五島市社会福祉協議会が運営する「地域福祉センター荒川温泉」でした。廃業した旅館を社会福祉協議会が引き継いで2011年に開所した施設で、大人300円という手ごろな料金で地元の人にも旅行者にも使われてきました。しかし建物の老朽化に加え、赤字経営と職員不足が重なり、継続を断念。2026年3月末をもって閉館しています。
ただし、荒川の湯そのものが失われたわけではありません。2026年3月25日、五島市社会福祉協議会は施設を市ゆかりの民間企業へ売却すると発表しました。引き継いだのは、株式会社MTG代表で五島市出身の松下剛氏。新たに「荒川温泉株式会社」を設立し、温泉施設と宿泊施設の二段階でのリニューアルを進めています。公表されている計画では、温泉施設は2026年秋に着工し、2027年夏に公衆浴場「荒川温泉」として開業予定。五島産の玄武岩を用いた浴場で、露天風呂・サウナ・石風呂を備えるとされています。宿泊棟である温泉宿坊型デザイナーズホテル「HOTEL JIHONGAI」は2028年夏の全面開業を目標としており、客室は2階を中心に全20室規模の計画です。
リニューアル後も、浴場の日帰り利用はこれまでどおり続けられる方針が示されています。つまり2027年夏以降は、旅行者もふたたび荒川の湯に浸かれる見込みです。
ホテル名「辞本涯」が指すもの
新しいホテルの名「JIHONGAI(ジホンガイ)」は、空海の言葉「辞本涯」に由来します。「本涯を辞す」——日本の最果てを去る、という意味で、遣唐使として大陸へ渡る際に五島を発った空海の足跡を指しています。福江島は遣唐使船の最終寄港地として知られる島で、その歴史をコンセプトに据えた命名です。開湯記録が江戸時代後期にさかのぼる荒川の湯に、さらに古い遣唐使の記憶を重ねた施設ということになります。
荒川という集落
荒川は福江の市街地から車でおよそ30分、入り組んだ西海岸に開けた漁師町です。五島の島たびによれば、細い路地が入り組み、レトロな商店や古い旅館が残る、昭和にタイムスリップしたような町並みが今も残っています。荒川漁港は釣り人にも知られた場所です。湯だけを目当てに行く場所というより、集落そのものを歩いて味わう土地といったほうが近いでしょう。福江島には大瀬崎断崖や堂崎教会、鬼岳などの見どころが点在し、五島うどんをはじめとする島の味も旅の楽しみです。
訪問の実用情報
- 現在の状況:日帰り入浴施設「地域福祉センター荒川温泉」は2026年3月末で閉館。建て替えのため入浴はできません
- 再開の予定:公衆浴場「荒川温泉」として2027年夏開業予定(温泉施設は2026年秋着工予定)。宿泊施設「HOTEL JIHONGAI」は2028年夏の全面開業予定
- 泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物泉。日本温泉協会は塩化物泉として登録しています
- 泉質別適応症:きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症
- いま入れる湯:荒川バス停前の「荒川温泉 足湯」は無料で利用できます。利用時間9:00〜17:00、トイレあり。所在地は五島市玉之浦町荒川276-7
- 足湯の問い合わせ:五島市役所玉之浦支所 0959-87-2216
- アクセス(車):福江港から県道27号・国道384号経由で約22km、約35分。五島つばき空港からは約30分
- アクセス(バス):福江港から五島バス荒川行きで約46分。降車は荒川。足湯はバス停前にあります
- 福江島への行き方:長崎・福岡から空路、または長崎港からフェリー・高速船。海路・空路とも天候に左右されるため、日程には余裕を
- 島内の移動:見どころが広く点在するため、レンタカーが現実的です
- 周辺:大瀬崎断崖、堂崎教会、鬼岳。教会は事前に見学の可否を確認し、静かに拝観を
📚 情報の参照元
閉館の時期と理由、および民間企業への売却については、五島市社会福祉協議会が2026年3月25日に発表した内容を報じた長崎新聞の記事(2025年11月6日付・2026年3月26日付)を参照しました。リニューアル計画の工程(温泉施設2026年秋着工・2027年夏開業、ホテル2028年夏完成予定)、ホテル名の由来、客室規模は、荒川温泉株式会社が公表したプレスリリースによります。泉質・足湯の利用時間・アクセス・所在地は、五島市観光協会の公式サイト「五島の島たび」の荒川温泉および荒川温泉足湯のページ、泉質別適応症とバス所要時間は日本温泉協会の温泉地情報を参照しました。荒川が五島最古の温泉であること、江戸時代後期の湧出記録、集落の町並みについては「五島の島たび」の特集記事によります。工事の進行状況によって再開時期や利用条件は変更されることがあるため、おでかけ前に公式情報でご確認ください。
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この記事は、施設・社寺の公式サイトや、市区町村・観光協会が公開する観光案内、 国や自治体が公表する文化財・名勝の資料など、公的・一次情報をもとにたびたびJAPAN編集部が調べ、旅の計画に役立つ形に整理して作成しています。 料金・営業時間・開催日程などは変更される場合がありますので、お出かけの際は各施設・自治体の公式情報も併せてご確認ください。 編集方針の詳細