壱岐 湯本温泉|日帰り入浴の料金・営業時間・駐車場【長崎】
玄界灘に浮かぶ壱岐島の北西部、湯ノ本湾の入り江に湧くのが湯本温泉です。湧き出るときは無色透明ですが、空気に触れると含まれる鉄分が酸化して赤茶けた鉄錆色に濁ります。海が近いためしょっぱく、地元では塩湯とも呼ばれてきました。日本温泉協会の登録では国民保養温泉地・国民保健温泉地に指定され、宿泊施設7軒で収容力300人という、こぢんまりとした温泉地です。
神功皇后の伝説と、寛永元年に開かれた湯治場
湯本の湯は、5世紀に神功皇后が三韓出兵の折に発見し、我が子・応神天皇の産湯に使わせたという伝説を伝えます。子だくさんの家が多い土地柄もあって「子宝の湯」として信じられてきました。
記録として姿を見せるのは江戸期です。徳川時代の1624年(寛永元年)に湯治が開かれ、温泉山医王院と称しました。近くの観世音寺が温泉をもらい受けて経営していたと伝わり、現在のような温泉旅館の形になったのは大正に入ってからのことです。湯本の中でも古くから湧く源泉は「旧湯(ふるゆ)」と呼ばれ、平山旅館はこの旧湯を引いています。
📖 あわせて読みたい(長崎県)
療養泉の規定値の約15倍という濃さ
壱岐観光ナビによれば、湯本温泉郷には13か所の源泉があり、温泉法にもとづく療養泉の規定値の約15倍以上という高濃度の湯です。源泉温度は69度に達し、すべての温泉施設が自家源泉を持ち、100パーセントの源泉かけ流しで使っています。鉄分と塩分をたっぷり含むため保温・保湿に優れ、地元では「熱の湯」と呼ばれています。
日帰りの中心となる奥壱岐の千年湯 平山旅館では、日本秘湯を守る会に登録された内容として、加水なし・加温なし・循環なしのかけ流しであることが公表されています。湯づかいをごまかさない温泉地です。
訪問の実用情報
- 泉質:ナトリウム塩化物泉。平山旅館が挙げる効能は神経痛・リウマチ・胃腸病・皮膚病・やけどなど。日本温泉協会の登録ではきりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症などが適応症として挙げられています
- 湯づかい:平山旅館は源泉かけ流しで、加水なし・加温なし・循環なし。温泉郷全体でも各施設が自家源泉を持ち、100パーセント源泉かけ流しです
- 源泉温度:平山旅館の源泉は66.5度。湯本温泉郷全体では最高69度、13か所の源泉があります
- 日帰り入浴(平山旅館):第一部8:00〜17:00(最終入館16:00)、第二部19:00〜21:00(最終入館20:00)。17:00〜19:00は宿泊者専用の時間帯です。繁忙期は日帰り入浴を断る場合があります
- 料金(平山旅館):大人800円、小学生300円、幼児150円。家族風呂は1時間3,000円
- タオル・アメニティ(平山旅館):ドライヤー、液体石鹸、ボディーソープ、シャンプー、コンディショナーを備え付け。フェイスタオルはレンタル100円・購入200円、バスタオルはレンタルのみ300円。鉄錆色に濁る湯なので、備え付けのタオルを借りるのが無難です
- 風呂の構成(平山旅館):内湯は男湯2・女湯1、露天風呂は男女各1、貸切風呂2、蒸し風呂が男女各1
- ほかの日帰り施設:高峰温泉は8:00〜19:00で大人500円・小学生200円・未就学児無料。山口温泉は6:30〜19:00(家族風呂7:00〜20:00)で大人400円・小人150円・幼児80円、家族風呂は大人1名1,000円・2名1,500円。すこやか温泉は9:00〜21:00(最終受付20:00)で大人400円・中学生以下半額、家族風呂700円・一番湯1,200円。万福温泉は休業中です
- 湯めぐり:6軒の宿をめぐる湯めぐり帳が1,650円で、通常より790円お得になります
- 駐車場:平山旅館は駐車場あり。旅館玄関から100メートル先の大型駐車場に停めます
- 島までのアクセス:博多港からジェットフォイルで芦辺港へ約1時間5分、郷ノ浦港へ約1時間10分。フェリーは芦辺港へ約2時間10分、郷ノ浦港へ約2時間20分。唐津東港からは印通寺港へフェリーで約1時間45分。長崎空港からオリエンタルエアブリッジで壱岐空港まで約30分です
- 島内の移動:湯本温泉は郷ノ浦港から車で約20分。路線バスは壱岐交通が運行し、1日フリーパスが1,000円。バス停は湯ノ本です。本数が限られるためレンタカーが便利で、島内には無人・24時間対応のレンタカーもあります
- 所要時間の目安:入浴だけなら1〜2時間。平山旅館は17:00〜19:00が宿泊者専用になるため、日帰りは午前中か19:00以降が動きやすい時間帯です
- 車いす:壱岐観光ナビのアクセス案内に島内での車いすレンタルが掲載されています
- 欠航への備え:船は天候で欠航することがあります。当日の運航状況は九州郵船または九州のりものinfo.comで確認できます
- 所在地:平山旅館は長崎県壱岐市勝本町立石西触77番地。湯本温泉は壱岐市勝本町、湯ノ本湾に面した一帯です
- 周辺:猿岩は平山旅館から車で約10分、全国の月讀神社の総本社である月讀神社も車で約10分(参道は急な石段が続きます)。満潮時は海に浮かぶ小島神社は車で約20分。ほかにはらほげ地蔵や壱岐市立一支国博物館(車で約20分)があります
📚 情報の参照元
泉質・効能・日帰り入浴の時間と料金・家族風呂・アメニティ・タオルの料金・駐車場・所在地は奥壱岐の千年湯 平山旅館の公式サイト(千年湯・アクセスのページ)で確認しました。源泉温度66.5度と加水・加温・循環なしの記載、浴室の構成は日本秘湯を守る会の施設ページによります。13か所の源泉・源泉温度69度・療養規定値の約15倍という濃度・全施設が源泉かけ流しという点、および高峰温泉・山口温泉・すこやか温泉・万福温泉の営業時間と料金、湯めぐり帳は壱岐観光ナビの温泉特集と日帰り温泉の記事によります。国民保養温泉地の指定と宿泊施設7軒・収容力300人、適応症は日本温泉協会の温泉地情報、船と飛行機の所要時間は壱岐観光ナビのアクセス案内、路線バスの1日フリーパスは同サイトのアクセス手段一覧で確認しました。神功皇后の伝説、1624年(寛永元年)の湯治開設と温泉山医王院の名、旧湯の呼び名は平山旅館の公式サイトの記述によります。変更されることがあるため、おでかけ前に公式情報でご確認ください。
📍 場所・アクセス
🧭 この記事に関連する特集
✍️ この記事について
この記事は、施設・社寺の公式サイトや、市区町村・観光協会が公開する観光案内、 国や自治体が公表する文化財・名勝の資料など、公的・一次情報をもとにたびたびJAPAN編集部が調べ、旅の計画に役立つ形に整理して作成しています。 料金・営業時間・開催日程などは変更される場合がありますので、お出かけの際は各施設・自治体の公式情報も併せてご確認ください。 編集方針の詳細