湯平温泉|日帰り入浴の料金・営業時間・駐車場【大分】
由布院からほど近い山あいにある湯平温泉は、鎌倉時代に開かれたと伝わる湯治場です。花合野川に沿ってのびる石畳の坂道が名物で、両側に旅館や共同浴場が軒を連ねます。ただし5つある共同浴場は泉源の調整のため一部が休止しており、訪ねる前に営業している浴場を確かめておく必要があります。
見どころ
温泉街の中心を貫く石畳の坂道は、湯平温泉観光案内所の説明によれば、今から約300年前の江戸時代に工藤三助という人物を筆頭とする村民の手で築かれたものです。坂沿いには金の湯・中の湯・砂湯・銀の湯・橋本温泉という5つの素朴な共同浴場が点在し、営業中の浴場では地元の人と同じ湯に浸かる体験ができます。夜は灯りがともり、しっとりとした風情に包まれます。
湯づかいを知っておく
湯平の共同浴場は、5か所すべて泉質が共通で「ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉」。観光案内所は源泉かけ流しで、加水・加温なし、塩素消毒もなしと明記しています。大湯飲用泉源のpHは9.1、源泉温度は68度。効能は胃腸病・神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・慢性消化器病・慢性便秘などとされ、昭和34年(1959年)5月には環境省の「国民保養温泉地」に指定されました。
なお2026年5月15日時点で営業しているのは「銀の湯」と「橋本温泉」の2か所のみ。金の湯・中の湯・砂湯の3施設は泉源の調整のため利用が休止されています。銀の湯は2024年9月1日に、橋本温泉は2026年5月15日に営業を再開しました。旅館の立ち寄り湯は「旅館 志美津」と「山城屋」の2軒で受け付けています。
大火と湯治客がつくった温泉街
湯平の温泉街は、明治45年(1912年)4月20日の大火で旅館や民家のほぼ全戸を焼失しました。それでも湯治場としての需要が大きかったため、火災直後から共同浴場・旅館・商店・発電所の再建が進み、2〜3年で以前より活気のある町並みを取り戻しています。戦前には別府に次ぐ九州第2位の入湯客を集め、「西の横綱」に番付されたと伝えられます。
昭和5年(1930年)には俳人・種田山頭火が湯平に宿泊し、「しぐるるや 人のなさけに 涙ぐむ」などの句を残しました。句碑は石畳通りの入り口と、温泉街から徒歩約30分の高台にある菊畑公園に置かれています。昭和57年(1982年)12月公開の「男はつらいよ」シリーズ第30作『花も嵐も寅次郎』のロケ地にもなりました。
訪問の実用情報
- 泉質:ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。pH9.1、源泉温度68度(大湯飲用泉源)
- 湯づかい:源泉かけ流し。加水・加温なし、塩素消毒なし
- 営業中の共同浴場(2026年5月15日時点):銀の湯と橋本温泉の2か所のみ
- 銀の湯:10:30〜20:00。大人(中学生以上)300円・小人(小学生)100円・5歳以下無料、宿泊者100円。住所は由布市湯布院町湯平351-7
- 橋本温泉:8:00〜20:00。料金は銀の湯と同じ。浴槽を2つに仕切ってぬるめと熱めに分けており、湯平の共同浴場では最も広い造りです。住所は湯布院町湯平503-7
- 休止中:金の湯・中の湯・砂湯(いずれも泉源調整のため)
- 中の湯の入浴ルール:浴槽が1つのため、再開時は奇数日が女性専用・偶数日が男性専用の日替わりです
- 旅館の立ち寄り湯:旅館 志美津、山城屋の2軒。利用可否は各館へ直接電話で確認を
- 持ち物:共同浴場は素朴な造りのため、タオルや石けん類は持参が安心です
- 駐車場:各共同浴場に駐車場はありません。温泉街の無料駐車場を利用します。道幅が狭いため路上駐車は避けてください
- アクセス(鉄道):JR久大本線・湯平駅から温泉街まで約4km。車で約10分、徒歩なら坂道を含めて約1時間かかります
- タクシー:湯平駅は常駐台数が少なく、到着時にいないこともあるため事前予約が確実です(みなとタクシー湯布院事業所 0977-84-2141/第一交通湯布院営業所 0977-28-8822)
- 宿泊者の送迎:湯平駅などから各旅館が送迎を行っています。予約時に確認を
- 足もと:温泉街の中心は石畳の急な坂道です。雨あがりは滑りやすく、ベビーカーや車椅子での移動には向きません。歩きやすい靴で
- 観光案内所:石畳の驛(えき)つるや(由布市湯布院町湯平356-1/受付13:00〜17:00、水曜・木曜休)
- 所要時間の目安:共同浴場めぐりと坂道散策で1〜2時間
季節の楽しみ方
春は周囲の山に新緑が芽吹き、秋は紅葉が石畳の坂を彩ります。冬は静けさのなか、湯治宿でゆったり過ごす滞在が似合います。
📚 情報の参照元
泉質・pH・源泉温度・効能・国民保養温泉地の指定は、湯平温泉観光案内所の公式サイト「湯平温泉の効能」ページで確認しました。共同浴場の営業状況・時間・料金・住所、駐車場の案内は同サイトの「共同浴場の一覧」(2026年5月15日更新)、湯平駅からの距離やタクシー事情は「交通アクセス」、石畳の由来・明治45年の大火・種田山頭火・映画ロケ地は「湯平温泉の歴史」の各ページによります。変更されることがあるため、おでかけ前に公式情報でご確認ください。
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