明礬温泉|日帰り入浴の料金・営業時間・駐車場【大分】
別府八湯のうち最も高い場所にあるのが明礬温泉です。標高の高い斜面に藁ぶきの「湯の花小屋」が点々と並び、地面のあちこちから噴気が上がる。硫黄の匂いと乳白色の湯、そして別府湾を見下ろす眺めが一度に手に入る、別府でも特異な一角です。
300年続く湯の花づくり
明礬温泉の湯の花は、江戸時代から約300年、製法をほとんど変えずにつくられてきました。噴気の出る地面に青粘土を敷き、その上に湯の花小屋という茅ぶきの建物を組む。小屋の内部で噴気と青粘土が反応し、時間をかけて湯の花の結晶が育っていく――全国でもここだけの民俗技術で、「別府明礬温泉の湯の花製造技術」として2006年3月15日に国の重要無形民俗文化財に指定されました。保護団体は明礬温泉湯の花製造技術保存会です。
もうひとつ、別府市西部の火山帯から東の別府湾へ広がる火山麓扇状地一帯の景観は、「別府の湯けむり・温泉地景観」として2012年9月19日に国の重要文化的景観に選定されています。共同浴場、地獄釜の蒸し料理、貸間や旅館、そして湯の花製造業。温泉資源を暮らしと生業の両方に使い切ってきた土地の姿が評価されたもので、明礬の湯けむり景観はその中核をなします。
訪問の実用情報
明礬温泉で日帰り入浴の中心になるのは「みょうばん湯の里」「別府温泉保養ランド」、そして別府市営の共同浴場「鶴寿泉」です。
みょうばん湯の里
- 泉質:硫黄泉。一般的適応症のほか、泉質別適応症としてアトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、耐糖能異常(糖尿病)、表皮化膿症、慢性湿疹、自律神経不安定症、不眠症、うつ状態が掲示されています
- 料金:2026年4月13日から改定され、大露天岩風呂は大人(中学生以上)800円、小人(4歳〜小学生)400円。約30年据え置かれてきた600円・300円からの値上げです。割引券を持っている場合も、改定後は改定料金から大人100円引き・小人50円引きの扱いになります
- 貸切湯:料金は据え置きで1時間2,000円から。利用は10:00〜19:00(受付18:00まで)
- 大露天岩風呂・内湯の時間:10:00〜20:00(受付19:00まで)
- 定休日:なし
- 駐車場:80台、無料。小型・大型バスの駐車場もあります
- アクセス:別府駅から亀の井バスのAPU(立命館アジア太平洋大学)行きで「地蔵湯前」下車、徒歩約3分。車なら別府ICから約6分、JR別府駅から約15分、別府国際観光港から約10分、大分空港から約60分
- 併設:国の重要無形民俗文化財に指定された製法による「薬用 湯の花」の製造・直売所、食事処
- 所在地:大分県別府市明礬温泉6組(0977-66-8166)
別府温泉保養ランド
- 湯の中身:紺屋地獄から直結する鉱泥(どろ湯)が看板。噴気は硫黄が主成分で、硫化水素ガスを含む硫黄泉です。分析は九州大学医学部
- 浴場:屋内にコロイド湯(男女別)、鉱泥=どろ湯(男女別)、むし湯(男女別)。露天に鉱泥大浴槽(混浴)と小浴場(混浴)。ほかに地下鉱泥浴場(男女別)とコロイド場(男女別)
- 入浴料:大人1,500円、中学生1,100円、小学生600円、5歳児以下350円
- 営業時間:9:00〜20:00(宿泊客はコロイド湯のみ24時間入浴可)
- 支払い:現金のみ。クレジットカードや電子マネーは使えません
- 子ども連れの制限:おむつの取れていない子は泥湯に入れず、コロイド湯のみの利用となります。地下鉱泥湯は乳幼児から小学生まで入浴禁止です
- 入浴時の注意:泥湯は成分が濃く浸透が早いため、施設側が10〜15分で他の浴槽へ移るよう案内しています。浴槽内には掴まり棒があります
- アクセス:別府駅から車で約25分、別府ICから約15分、別府国際観光港から約30分、大分空港から約50分。別府地獄めぐりまでは車で約10分
- 問い合わせ:0977-66-2221
鶴寿泉(別府市営)
- 料金:無料。入口の地蔵の下の賽銭箱に志を納めて入浴します
- 営業時間:7:00〜20:00。休館日は年末の大掃除日(不定)
- 泉質:単純酸性泉(酸性泉)の乳白色の湯。引湯かけ流しで、殺菌性と酸性が強い湯です
- 施設:内湯が男女各1槽、男女更衣室あり、洗面器は無料。石けん類の備え付けはないため持参が必要です
- 駐車場:2台のみ
- アクセス:JR別府駅西口から亀の井バス5番(野口原経由APU線)または41番(サファリ線)で「明礬」下車、約26分・大人片道360円。別府駅東口からは24番(新港町・鉄輪経由APU線)で約30分・大人片道440円
- 所在地:別府市明礬3組
硫黄泉とのつきあい方
明礬の湯は酸性が強く、殺菌力の高い硫黄泉です。鶴寿泉は別府市自身が「殺菌性と酸性の強い」湯と説明しており、肌の弱い人は長湯を避け、湯上がりに真水で流すという選択肢を持っておくと安心です。保養ランドの泥湯にいたっては、施設が入浴時間の上限まで案内するほど成分が濃い。ここは「たくさん入る」より「短く、順番に」が正解の温泉地です。
明礬は高台にあるため、共同浴場の駐車場は小さく、鶴寿泉は2台しかありません。車で回るなら駐車場80台の湯の里を拠点にするか、別府駅からのバスを使うほうが確実です。鉄輪温泉や別府地獄めぐりとは車で10分前後の距離なので、半日で組み合わせられます。
📚 情報の参照元
湯の里の泉質と適応症、交通アクセス(亀の井バスAPU行き「地蔵湯前」下車)、駐車場80台・無料、定休日なし、所在地は、みょうばん湯の里の公式サイトの温泉ページと交通アクセスページで確認しました。2026年4月13日からの入浴料改定(大人600円→800円、小人300円→400円、貸切湯は据え置き、割引券の扱い)は同社が掲出した料金改定のお知らせによります。大露天岩風呂・内湯および貸切湯の営業時間と貸切湯の料金は別府市観光協会の観光サイト「別府たび」の施設情報で確認しました。別府温泉保養ランドの浴場構成、鉱泥の説明と分析機関、入浴料、営業時間、現金のみの支払い、おむつが取れていない子と地下鉱泥湯の年齢制限、アクセスは同施設の公式サイトのトップページ・温泉のご案内・アクセスページによります。鶴寿泉の料金・営業時間・泉質・設備・バス路線と運賃は別府市公式サイトの市営温泉施設ページで確認しました。湯の花製造技術の重要無形民俗文化財指定(2006年3月15日)と「別府の湯けむり・温泉地景観」の重要文化的景観選定(2012年9月19日)は、文化庁の文化遺産オンラインの登録情報にもとづきます。変更されることがあるため、おでかけ前に公式情報でご確認ください。
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