吹屋ふるさと村おすすめ観光2026|岡山県・ベンガラ色の人気街並み
吹屋ふるさと村 — ベンガラ色に統一された、銅山とベンガラの里
赤褐色の格子戸となまこ壁、ベンガラ色の石州瓦の屋根が連なる、統一感のある美しい町並み——岡山県高梁市の吹屋(ふきや)は、江戸から明治にかけて銅山とベンガラ(赤色顔料)で栄えた、山あいの集落です。赤い町並みが続く独特の景観は、まるで時が止まったかのよう。日本の近代産業を支えた繁栄の名残と、ノスタルジックな雰囲気が、訪れる人を魅了します。
見どころ
吹屋は、岡山県北部の山間に位置する小さな集落です。江戸時代から明治時代にかけて、吹屋の銅山と、その副産物から作られる赤色顔料「ベンガラ(弁柄)」の一大産地として大いに栄えました。ベンガラは、陶磁器の絵付けや漆器、神社仏閣の塗装などに使われる貴重な顔料で、吹屋は全国的な生産地として繁栄。銅山は最盛期に多くの労働者を抱えたと伝わります。豪商たちが富を築き、独自の文化を花開かせました。
最大の魅力が、ベンガラ色に統一された美しい町並みです。赤褐色の石州瓦の屋根と、ベンガラを塗った格子戸や壁が連なる景観は、ほかでは見られない独特の美しさ。豪商たちが財を投じて家々の意匠を統一したことで生まれた調和が、今も守られています。国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれ、2020年には「ジャパンレッド(日本の赤)」を育んだ物語として日本遺産にも認定されました。
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ベンガラ館・旧吹屋小学校・広兼邸
吹屋には、ベンガラの製造工程を再現した「ベンガラ館」があり、かつての産業の様子を学べます。ベンガラ染めの体験ができる施設もあり、赤い里ならではの文化にふれられます。明治期に建てられた「旧吹屋小学校」は、日本最古級の木造校舎として知られ、2012年まで現役で使われていた貴重な建物です。
集落の外れにある豪商の館「広兼邸(ひろかねてい)」も見どころ。石垣の上にそびえる城郭のような堂々たる屋敷で、映画「八つ墓村」(1977年公開、野村芳太郎監督)のロケ地としても知られています。かつての銅山跡「笹畝坑道(ささうねこうどう)」は坑内を見学できますが、入口の改修工事にともない2025年4月26日から当面の間は事前予約制となり、観光ガイドの同行が必要です。
季節の楽しみ方
一年を通じて楽しめますが、町歩きは過ごしやすい春や秋がおすすめです。新緑や紅葉とベンガラ色の町並みのコントラストも美しいもの。山あいの集落は空気が澄み、静かな時間が流れます。
アクセス・基本情報
アクセスはJR伯備線「備中高梁駅」からバス(備北バス)で約1時間、「吹屋」で下車します。岡山市内から車では1時間半ほど。山あいにあるため、車での来訪も便利です。各施設の開館時間・料金は季節で変わることがあるため、事前の確認がおすすめです。
旅の実用メモ
- バスの本数は多くないため、時刻を事前に調べておくと安心です。
- ベンガラ館・旧吹屋小学校・広兼邸・笹畝坑道は少し離れているため、車での移動が効率的です。
- 集落内は坂道や石畳があるため、歩きやすい靴がおすすめ。
- ベンガラ染め体験は施設により予約が必要な場合があります。
- 山間部のため、天候や気温の変化に備えた服装を用意しましょう。
ひとことアドバイス
赤い町並みの散策に加え、広兼邸や笹畝坑道まで足を延ばすと、銅山とベンガラで栄えた吹屋の歴史がより立体的に感じられます。時が止まったような赤い里を、ゆっくり味わってください。
📚 情報の参照元
本記事は、高梁市の観光案内、吹屋ふるさと村に関する公表情報、重要伝統的建造物群保存地区や日本遺産「ジャパンレッド」に関する文化庁・高梁市の資料、ベンガラ館・旧吹屋小学校・広兼邸・笹畝坑道など各施設の案内、備北バスの路線情報を参考にまとめています。銅山とベンガラの歴史や広兼邸のロケ地に関する記述は、現地の案内にもとづきます。各施設の開館時間・料金は季節で変わる場合があるので、お出かけ前に高梁市・各施設の公式情報でご確認ください。
観光のチェックリスト
- 所要時間の目安: 赤い町並みの散策に加え、広兼邸や笹畝坑道まで足を延ばすと、半日ほどかけて吹屋の歴史を立体的に感じられます。
- 移動手段: JR備中高梁駅から備北バスで約1時間、「吹屋」下車。ベンガラ館・旧吹屋小学校・広兼邸・笹畝坑道は少し離れているため車での移動が効率的です。
- 持ち物・服装: 集落内は坂道や石畳があるため歩きやすい靴を。山間部のため、天候や気温の変化に備えた服装を用意しましょう。
- 予約・確認: ベンガラ染め体験は施設により予約が必要な場合があります。バスの本数は多くないため時刻を事前に調べておくと安心です。
- あわせて巡る: 同じ高梁市内の備中松山城とあわせて、車での周遊がしやすい立地です。
訪問の実用情報
- 営業日・営業時間(高梁市吹屋観光協会):4月〜11月は10:00〜17:00、12月〜3月は10:00〜16:00。12月〜3月は郷土館とベンガラ館が土日月祝のみ開館、笹畝坑道は土日月のみ(事前予約制)。旧片山家住宅・広兼邸・旧吹屋小学校は通年で毎日開館。年末年始12月29日〜1月3日は全施設休館。
- 入館料:旧片山家住宅500円(郷土館との2館共通)、郷土館は旧片山家住宅と共通、広兼邸400円、笹畝坑道400円、ベンガラ館300円、旧吹屋小学校500円。
- 共通券:「吹屋ふるさと村周遊券」1,000円(小人500円)。3か所以上入館すると個別に入場するより割安になる。各観光施設の窓口で販売。
- 笹畝坑道は事前予約制:入口の改修工事にともない2025年4月26日から当面の間、入館は事前予約制(3日前まで受付/0866-29-2811 高梁市観光協会吹屋支部)。安全のため、A:吹屋観光ガイド(2時間3,000円)またはB:笹畝坑道のみのガイド(30分1,500円)のいずれかを申し込み、ガイドと一緒に入館する。予約は10名以上の団体、または観光ガイドを予約した客(個人も可)に限られる。坑内は年間を通じて15度前後。
- 駐車場:普通乗用車は「下町観光駐車場」(100台)、観光バスは「千枚駐車場」(バス5台)を利用する。いずれも無人のため予約はできない。旧吹屋小学校に観光用駐車場はなく、町並みの通りは狭いため車の通行は控えるよう案内されている。障がいのある人用の駐車スペースは各駐車場のトイレ付近と旧吹屋小学校西館前に2台ずつ(旧吹屋小前は事前予約が望ましい)。
- 路線バス:JR備中高梁駅(高梁バスセンター)から吹屋まで所要58分。本数が非常に少ないため、観光には行き=高梁10:55発→吹屋11:53着、帰り=吹屋15:42発→高梁16:40着(吹屋滞在 約4時間)の組み合わせが公式に推奨されている。
- ベンガラ陶芸体験:吹屋ふるさと村ベンガラ陶芸館で陶芸・絵付け体験ができる(1,000円〜、箱代・送料別)。見学は無料。3月〜12月の火・日曜、10時〜18時営業(予約があれば随時開館)。
※路線バスの運賃は高梁市吹屋観光協会の公式ページでは公表されていません。※笹畝坑道の事前予約制の終了時期は「当面の間」とされ、公表されていません。 (出典:高梁市吹屋観光協会 公式ホームページ「①観光施設」「駐車場のご案内」「路線バス時刻表」)
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