石山温泉|泉質・見どころとアクセス【滋賀】
滋賀県大津市、瀬田川のほとりに湧く石山温泉は、紫式部が『源氏物語』を構想したと伝わる名刹・石山寺の門前にある小さな温泉です。大きな温泉街があるわけではなく、門前で家族が営む宿がその湯を守っています。古都の玄関口という立地ながら、湯そのものは意外に新しい歴史を持っています。
1963年に湧いた門前の湯
門前の温泉と聞くと古い湯治場を想像しますが、石山温泉が発見されたのは1963年のことです(ブリタニカ国際大百科事典)。瀬田川沿いに湧いた湯を、石山寺の門前に並ぶ旅館が引いて使ってきました。石山寺の公式サイトの門前案内でも、宿の湯は「疲労回復、神経痛にも。源泉100%の名湯」と紹介されています。
かつてこの一帯の名物とされたのが、網船による船遊びです。大宮人が始めたと伝わるもので、船から網を放って獲れたての湖魚をその場で天ぷらや鍋にして味わうというもの。瀬田しじみをはじめとする湖魚料理が、温泉とならぶ石山の売り物とされてきました。
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放射能泉という湯
日本温泉協会の温泉地データによると、石山温泉の泉質は放射能泉です。泉質別の適応症として高尿酸血症(痛風)、関節リウマチ、強直性脊椎炎が挙げられており、痛風やリウマチを抱える人に向く湯とされています。源泉温度は16〜19度と低く、そのままでは入浴に適さない冷鉱泉です。
訪問の実用情報
- 泉質:放射能泉
- 源泉温度:16〜19度。そのままでは入浴に適さない冷鉱泉にあたります
- 泉質別適応症:高尿酸血症(痛風)、関節リウマチ、強直性脊椎炎
- 一般的適応症:筋肉や関節の慢性的な痛み・こわばり、運動麻痺、冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下、軽症高血圧、耐糖能異常、軽い高コレステロール血症、喘息、痔の痛み、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状、病後回復期、疲労回復、健康増進
- 禁忌症:病気の活動期、活動性結核、進行した悪性腫瘍、身体衰弱、重い心臓・肺の病気、むくみを伴う重い腎臓病、消化管出血
- 湯を利用できる宿:門前の「石山温泉 ぼだい樹」。和室12室・定員50人の家族経営の旅館で、近江牛をはじめ湖国の食材を使った料理が看板です
- 日帰り入浴:日帰りプランは休止されており、現在は宿泊での利用が基本です。立ち寄りを希望する場合は事前に電話(077-537-1187)で確認してください
- チェックイン/チェックアウト:15:00/10:00
- 駐車場:普通車8台、バス1台
- アクセス:京阪電車石山坂本線「石山寺」駅から徒歩約3分。JR「石山」駅からは車で約7分。車の場合は名神高速道路・瀬田西ICから約5分
- 足もと・段差:京阪石山寺駅から宿までは瀬田川沿いの平坦な道です。ただし石山寺は名のとおり岩山の上に堂が建ち、本堂や多宝塔へは石段を上ります。参拝とあわせるなら歩きやすい靴で
- 石山寺の見どころ:本堂には紫式部が『源氏物語』を構想したと伝わる「源氏の間」があり、世界最古とされる紫式部の肖像画「紫式部聖像」(室町時代・複製)が掛けられています
- 紅葉ライトアップ:石山寺では例年11月中旬から下旬に「あたら夜もみじ」を開催。境内の紅葉約2,000本と、本堂や多宝塔といった国宝建造物がライトアップされます。日本夜景遺産にも選ばれている夜景です
- 所要時間の目安:石山寺の参拝に1〜2時間。瀬田川沿いの散策を加えると半日ほど
- 所在地:滋賀県大津市石山寺1丁目2-21(石山温泉 ぼだい樹)
📚 情報の参照元
温泉の発見年・泉温・湧出地と網船の船遊びについてはブリタニカ国際大百科事典の「石山温泉」の項、泉質と適応症・禁忌症は日本温泉協会の温泉地データベースで確認しました。宿の所在地・アクセス・駐車場台数・客室数・連絡先はびわ湖大津観光協会「びわ湖大津トラベルガイド」の施設ページ、宿の紹介文とチェックイン・チェックアウト時刻は大本山石山寺の公式サイトの門前案内、あたら夜もみじの開催時期と内容は同じく石山寺公式サイトのイベントページによります。日帰りプランの休止については宿泊予約サイトおよび温泉情報サイトの掲載内容を確認しました。変更されることがあるため、おでかけ前に公式情報でご確認ください。
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