俵山温泉|日帰り入浴の料金・営業時間【山口】
長門市の山あいにたたずむ、湯治の伝統を今に伝える温泉地です。旅館街の中心に共同浴場が構え、朝から夜まで湯を求める人が絶えません。国民保養温泉地に指定されており、レトロな町並みをそぞろ歩きながら二つの外湯を行き来する時間そのものが、ここでの過ごし方です。
薬師如来が白猿に化けて教えた湯
俵山温泉の言い伝えでは、薬師如来が白猿に姿を変え、村人に湯のありかを教えたとされます。発見からおよそ1,100年。共同浴場「白猿の湯」の名も、この伝説に由来します。
江戸時代には長州藩毛利家直営の湯治場として使われました。毛利藩が湯治に訪れる際には家来を200人ほど同行させ、この湯で体を休めたと伝わります。効能が古くから知られ、藩を挙げて守られてきた湯だったわけです。
もう一つの特徴が源泉の数。俵山温泉には五つの源泉があり、そのうち四つは自然に湧き出したものです。源泉ごとに効能が少しずつ異なり、外湯によって使う源泉も違います。
「水素の湯」と呼ばれる理由
2014年4月、札幌国際大学観光学部の松田忠徳教授によって俵山温泉の泉質・水質の調査が行われました。その結果、強い酸化還元力の源が豊富に含まれる水素であることが判明。入浴による皮膚の還元力の向上や、血流速度の向上といった検証結果が示され、以来この湯は「濃厚水素の美肌名湯」を掲げています。泉質はアルカリ性単純温泉、無色透明で微硫化水素の香り、pHは9.8〜9.9という高いアルカリ性です。
飲めるのも俵山温泉の魅力。「町の湯」の施設内には正の湯源泉を使った飲泉場があり、白猿の湯入口への階段の途中にも呑み湯があって、どなたでも無料で飲めます。とろっとしてほんのり甘く、硫黄の匂いもきつくないので子どもでも飲みやすい味です。ただし飲めるのは飲泉所のみ。適量は空腹時に1回90〜180ミリリットル、1日3〜4回までとされています。
訪問の実用情報
外湯は「白猿の湯」と「町の湯」の二か所。どちらもアルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性温泉)で、平成25年分析の値が掲示されています。
白猿の湯(平成16年改築)
- 源泉温度・pH:川の湯源泉、41.1度、pH9.9
- 湯づかい:浴槽1号湯は源泉かけ流し。浴槽2号湯と露天風呂は俵山温泉の5泉源を使った混合泉
- 露天風呂:あり。浴槽・洗い場ともに広め
- 営業時間:12:00〜21:00
- 定休日:毎週火・水・木曜日(営業日が変更になることがあるため、公式の営業カレンダーで確認を)
- 入浴料:大人850円、小学生620円、乳幼児370円
- 併設:1階に売店(地元特産品や新鮮な野菜)、足湯、ペット湯
- 問い合わせ:0837-29-0036
町の湯(平成5年改築)
- 源泉温度・pH:町の湯源泉、41.3度、pH9.9。施設内の敷地から湧出する源泉かけ流し
- 営業時間:6:00〜22:00(休憩室の利用は9:00〜17:00)
- 入浴料:大人650円、小学生350円、乳幼児280円
- 貸切風呂(家族湯):正の湯泉を使用。利用時間50分、大人3名または大人3名+子ども2名で3,500円(1名追加ごとに500円)。8:00〜21:00(最終受付20:00)、要予約。電話またはじゃらんネットから。体の不自由な方を連れての利用も想定した造りです
- 飲泉場:施設内にあり(正の湯源泉)
- 問い合わせ:0837-29-0001
共通
- 適応症:神経痛、筋肉痛、関節痛、リウマチ、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、打ち身、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、疲労回復、健康増進
- 足湯:白猿の湯入口への階段途中。無料
- 足もと:白猿の湯へは入口まで階段を上がります。足湯や呑み湯もその階段の途中にあります
- 宿泊手形:1泊1,500円(1名料金)。宿泊者専用で旅館でのみ購入でき、チェックインする日の12:00から翌日15:00まで有効。期間中は町の湯・白猿の湯に何度でも入れます。外湯に通うのがこの温泉地の流儀です
- 所在地:〒759-4211 山口県長門市俵山5113番(俵山温泉 電話0837-29-0001)
- アクセス(車):中国自動車道の小月IC出口から県道34号を長門方面へ約40分。道の駅と豊田湖を通り、標識に従って俵山温泉方面へ。中国自動車道の美祢IC出口からは国道435号を下関方面へ約4キロ進み、交差点で国道316号を長門方面へ、湯本温泉で県道34号を俵山温泉方面へ。令和元年開通の山陰道・長門俵山道路(無料区間)を使うと約4分早く着きます
- アクセス(バス):JR長門市駅やJR下関駅からサンデン交通の下関〜俵山・長門・仙崎線を利用します。本数が限られるので、事前に時刻表を確認してください
- 所要時間の目安:外湯一つなら1時間ほど。二つの外湯と町歩きを合わせるなら半日
- 混雑を避けるなら:白猿の湯が休みの火・水・木は町の湯に人が集まります。町の湯は朝6時から開いているので、静かに入りたいなら早朝が狙い目
- 冬の道路事情:俵山温泉までは山道が続きます。冬季は積雪や路面凍結があるため、交通情報を確認したうえで冬用タイヤの備えを
📚 情報の参照元
白猿の湯・町の湯それぞれの営業時間、定休日、入浴料、源泉名と泉温(41.1度/41.3度)、pH、適応症、浴槽1号湯のみ源泉かけ流しで2号湯と露天は混合泉であること、町の湯の家族湯の料金・利用時間・予約方法、宿泊手形の条件、足湯とペット湯、飲泉場の場所と飲用の適量、泉質「アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性温泉)」と成分表、五つの源泉と白猿の伝説、江戸時代の長州藩毛利家直営の湯治場としての歴史、2014年4月の札幌国際大学・松田忠徳教授による調査結果、車とバスでのアクセスおよび冬季の道路注意は、いずれも俵山温泉公式サイト(入浴施設・呑み湯・温泉につかる・交通アクセス・お知らせの各ページ)で確認しました。なお同サイトのお知らせによれば、令和7年11月14日から白猿の湯の営業時間変更と町の湯の入浴料金改定が実施されています。料金や営業日は変更されることがあるため、おでかけ前に公式の営業カレンダーでご確認ください。
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