一の俣温泉|日帰り入浴の料金・営業時間・駐車場【山口】
下関市豊田町、一の俣川沿いの山あいに湧く温泉です。別名「豊田富士」とも呼ばれる一位ヶ岳のふもとにあり、温泉街と呼べるほどの商店街はなく、川沿いに宿が点在する静かな環境が続きます。pH10.0の高アルカリ泉で、湯に手を入れた瞬間からぬるりとした感触があり、化粧水のような肌ざわりを目当てに遠方から通う人がいる湯です。
明治の掘削から始まった湯
一の俣で温泉の開発に手がつけられたのは明治10年(1877年)ごろとされます。実際に泉源を掘り当てたのは明治44年(1911年)で、宗岡実誠がこれに成功し、翌年から浴場の建設が始まって大正2年(1913年)に竣工しました。本格的な温泉地としての整備は第二次世界大戦後で、昭和38年(1963年)に泉源組合が結成され、昭和41年(1965年)から民間企業による経営が始まっています。歴史の古い湯治場というより、近代に掘り当てられた湯が戦後にゆっくり育った温泉地です。
宿泊施設は一の俣温泉グランドホテルと一の俣温泉観光ホテルが中心で、いずれも日帰り入浴を受け付けています。かつて営業していた一の俣温泉荘は2020年9月に営業を終えており、現在は稼働していません。
湯づかいを知っておく
一の俣温泉の泉質はアルカリ性単純硫黄温泉。泉温は29.1度、pHは10.0で、無色透明にごくわずかな硫化水素の香りがあります。適応症としてはリウマチ・神経痛・関節痛・糖尿病が挙げられています。
源泉が30度に届かないぬる湯のため、そのままでは入浴に使えません。グランドホテルの場合、大浴場は加水なしで加温したうえでの源泉かけ流し、大露天風呂・ジャグジー風呂・家族風呂は循環ろ過装置を使っています。つまり「湯そのものを味わいたい」なら内湯の大浴場が本命で、露天は景色と開放感を楽しむ場所、という使い分けになります。この点を知らずに露天だけ入って帰ると、この湯の持ち味を取り逃がすことになります。
見どころ
初夏には一の俣川の川辺に蛍が舞い、観光ホテルが「蛍光の宿」を名乗るほど、この地の初夏を代表する光景になっています。また、温泉から県道491号を北へ車で5分ほどのところにある一の俣桜公園は、水没した木々が水面から立ち上がる神秘的な風景で知られ、通称「蒼霧鯉池」と呼ばれています。入園無料で無料駐車場もありますが、渇水期や田植えの時期には水が張らず、水没林の風景が見られないことがあります。
訪問の実用情報
- 泉質:アルカリ性単純硫黄温泉。無色透明で微硫化水素臭
- pH・源泉温度:pH10.0、泉温29.1度
- 適応症:リウマチ、神経痛、関節痛、糖尿病
- 湯づかい:一の俣温泉グランドホテルの大浴場は加水なし・加温のうえで源泉かけ流し。大露天風呂、ジャグジー風呂、家族風呂は循環ろ過装置を使用
- 日帰り入浴(グランドホテル):8:00〜21:00(最終受付20:00)。土曜・祝日・ゴールデンウィーク・お盆・年末年始は8:00〜17:00(最終受付16:00)に短縮。年中無休だが7月に3日間の点検休館あり
- 日帰り料金(グランドホテル):大人1,150円、3歳以上〜小学生600円
- 日帰り入浴(観光ホテル):9:00〜21:00(最終受付20:00)。大人(中学生以上)900円、小学生550円、3歳以上の幼児550円
- 貸切・家族風呂:グランドホテルは「ほの香」(桶風呂)と「ゆの香」(石風呂)の2つで1時間2,000円、要予約。観光ホテルは貸切風呂「浮舟」を入浴料+2,000円(1時間)で利用可
- 露天風呂:グランドホテル、観光ホテルとも あり
- アメニティ:グランドホテルはシャンプー・リンス・ボディソープ・石鹸・ドライヤー・綿棒を備え、女性浴場には化粧落とし・化粧水・乳液も用意。観光ホテルは馬油シャンプー・トリートメント、石鹸、ボディソープ
- タオル:グランドホテルは日帰り入浴用のタオルを1枚100円で販売
- その他の設備:グランドホテルにはサウナ、水風呂、打たせ湯、寝湯、ジャグジーがある
- 駐車場:グランドホテルに無料駐車場あり
- アクセス(車):中国自動車道の小月インターチェンジまたは美祢インターチェンジから約30〜40分
- アクセス(公共交通):JR山陽本線小月駅からバスで約60分
- 所在地:山口県下関市豊田町一ノ俣湯の原15番地(グランドホテル)
- 所要時間の目安:入浴だけなら1時間ほど。一の俣桜公園まで足を延ばすなら半日みておくと余裕がある
- 混雑を避けるなら:土曜・祝日は日帰り受付が17時までと短くなるため、平日の午前から昼過ぎがゆったりできる
- 冬季:山あいの県道を走るため、積雪・路面凍結の恐れがある時期は冬タイヤやチェーンの用意を
📚 情報の参照元
泉質・pH・泉温・適応症、および加温/循環ろ過の湯づかいは一の俣温泉グランドホテルが公表している温泉情報をもとにまとめました。日帰り入浴の時間・料金・貸切風呂・アメニティ・タオルは同ホテル公式サイトの温泉ページと豊田町観光協会の施設案内、観光ホテルの日帰り情報は一の俣温泉観光ホテル公式サイトの温泉ページによります。所在地とアクセスは山口県観光サイト「おいでませ山口へ」および下関観光ガイドブック「海峡出会い旅」、温泉開発の年号と一の俣温泉荘の営業終了は一の俣温泉の公開資料、一の俣桜公園の駐車場・入園料は下関市および山口県の観光案内を参照しています。営業時間・料金・定休日は変更されることがあるため、おでかけ前に公式情報でご確認ください。
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