長門湯本温泉|日帰り入浴の料金・営業時間・駐車場【山口】
長門市の中心を流れる音信川(おとずれがわ)のほとりに広がる、山口県で最も古いと伝わる温泉郷です。川沿いには宿と川床テラス、飲食店が並び、近年の再整備でそぞろ歩きが楽しい町並みに生まれ変わりました。温泉街の原点である立ち寄り湯「恩湯(おんとう)」は、湯船の足もとから源泉が湧き出す全国でも数少ない浴場です。
見どころ
恩湯は泉源の真上に建てられており、入浴しながら岩盤から湯が湧き出す様子を眺められます。サウナやジャグジーといった設備はあえて設けず、自然湧出の湯だけを味わう造りです。音信川には対岸へ渡れる飛び石や沈下橋が5本かかり、川岸に降りられる階段状の雁木広場も整備されています。山口県で唯一という川床テラスは、大谷山荘前、星野リゾート 界 長門前、恩湯前、玉仙閣前の4カ所。夕暮れには竹林の階段や橋がライトアップされます。
応永34年、住吉大明神のお告げから
恩湯の縁起は応永34年(1427年)にさかのぼります。曹洞宗・大寧寺の三世である定庵禅師が、長門国一宮・住吉大明神のお告げによって発見した「神授の湯」と伝えられており、今日でも湯源は大寧寺の所領です。岩盤と湯溜まりの間に張られたしめ縄は、下関の長門国一宮 住吉神社から授けられたもの。洗い場と浴槽が離れた造りになっているのも、「汚れを落とす場」と「清めの場」を分けるという考えによるものです。
近代以降、この湯は市営の公衆浴場として親しまれてきましたが、施設の老朽化と利用者の減少により、恩湯は2017年5月に公設公営での営業を終了しました。もう一つの市営浴場だった「礼湯(れいとう)」も2019年3月31日で営業を終えています。恩湯はその後、地域の若手が設立した長門湯守株式会社によって再建され、2020年3月にリニューアルオープンしました。設計を手がけたのは、香川の仏生山温泉の建築で知られる岡昇平氏と田村設計室です。
湯づかいを知っておく
恩湯の湯づかいは源泉かけ流し(放流式)です。泉源名は「恩湯泉」、湧出量は毎分131リットルの自然湧出で、循環はしていません。加温についても公式に説明があり、冬の期間のみ最小限にとどめて行うとしています。つまり夏場は源泉そのままの温度で入ることになります。
源泉温度は37〜39度で、浴槽に注がれた湯は体温に近い36〜38度。恩湯自身が「ぬる湯のすすめ」として、長くゆっくり浸かる入り方を案内しています。泉質はアルカリ性単純温泉でpHは9.62、ほんのり硫黄の香りが立つ湯です。
もう一つ知っておきたいのが浴槽の深さ。一般的な公衆浴場の浴槽は50〜60センチ程度ですが、恩湯は約1メートルあります。これは浴槽の底そのものに「足元湧出泉」があり、その湯を活かすために深く造られたためです。空気に触れる前の湯に全身が包まれる反面、湯船の出入りには相応の深さがあることを覚えておくとよいでしょう。浴槽の広さは男女それぞれ8平方メートル、同時に入れるのは浴槽8名・洗い場8名という小さな湯坪です。
訪問の実用情報
- 泉質:アルカリ性単純温泉(pH9.62、ほんのり硫黄湯)。泉源名は恩湯泉で、泉源所有者は大寧寺
- 適応症:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、健康増進など
- 湯づかい:源泉かけ流し(放流式)。自然湧出・足元湧出。加温は冬の期間のみ最小限に実施
- 源泉温度・湧出量:37〜39度、毎分131リットル(自然湧出)。浴槽内の湯温は36〜38度
- 恩湯の営業時間・定休日:10:00〜22:00、不定休(公式サイトとSNSで告知)
- 恩湯の入浴料:大人990円、子ども(4〜12才)500円、3才以下無料。入浴券での再入館は不可
- 一日入浴券:大人1,500円、子ども600円。当日に限り再入館可(7月21日〜8月31日の期間は販売中止)
- 回数券:11枚綴りで大人8,800円、子ども4,400円
- 貸切入浴:朝7:40〜8:40の一番風呂を1日2組限定で貸切にでき、1組30,000円(税込・最大6名、3日前までの事前予約制)。10時〜21時30分のプレミアム湯治プランは1日3名限定・事前予約制で15,000円
- 露天風呂・サウナ:恩湯にはありません(男女別の内風呂のみ)。サウナは近くのSOIL Nagatoyumotoが単独1,500円、恩湯入浴券とのセット2,000円で利用できます
- アメニティ:シャンプー、リンス、ボディソープ、ドライヤーは備え付け。タオルは有料で、ロゴ入りタオル280円、バスタオル700円、タオル+バスタオル900円、ウォッシュタオル150円、ヘアブラシ150円、シャワーキャップ100円
- タトゥー:大小を問わず入れ墨(刺青)のある方は入館できません。ペット同伴、脱衣所・浴室内での撮影も規約で禁止されています
- 浴槽の深さ:約1メートル。小さな子どもと入る際は注意が必要です
- 休憩スペース:入浴者限定の湯上がり処が無料で使えます。三方ガラス張りで音信川を望む喫茶室は飲食メニュー利用者向けで、混雑時は入浴以外の利用が制限される場合があります。休憩室への飲食物の持ち込みは不可
- 鉄道の運行状況:JR美祢線は2023年6〜7月の大雨により厚狭〜長門市間が運休中で、長門湯本駅へは代行バスでの輸送が続いています(2026年4月にダイヤ改正)。列車で行くつもりの方は事前に確認を
- アクセス:長門湯本駅から徒歩約15分。バスは「長門湯本温泉駐車場」バス停下車で徒歩5分。車は中国自動車道・美祢ICから約30分。所在地は山口県長門市深川湯本2265
- 駐車場:恩湯に専用駐車場はなく、国道316号沿いの市営「長門湯本温泉駐車場」(有料)を利用します。平日は最初の2時間200円、以降1時間ごと100円、最大1,000円(入庫24時間以内)。土日祝は最初の1時間200円、以降30分ごと100円、最大1,000円。18時〜翌8時は最初の1時間50円、以降1時間ごと50円。バイクの駐輪は無料
- 温泉街のほかの立ち寄り湯:原田屋旅館は大人500円・小人(4歳〜小学生)300円、ホテル長門はらだは大人700円・小人500円、玉仙閣は大人1,300円・小人600円、大谷山荘は大人2,500円・小学生1,250円
- 所要時間の目安:恩湯の入浴と湯上がり処で1〜2時間。川床や飛び石、ライトアップまで歩くなら半日
- 混雑を避けるなら:恩湯は公式サイトで男女別の混雑状況をライブ表示しています。出かける前に確認すると待ち時間を減らせます
📚 情報の参照元
泉質、pH、源泉温度、湧出量、湯づかい(源泉かけ流し・冬のみ最小限の加温)、営業時間、入浴料、貸切入浴・プレミアム湯治プランの料金、タオル・アメニティの価格、駐車場料金、浴槽の深さと広さは恩湯公式サイトの「施設のご案内」「ご利用料金」「泉質・概要」「恩湯のたしなみ」の各ページで確認しました。入れ墨・撮影・ペットに関する扱いは同サイトの利用規約によります。アクセス、川床テラス、飛び石、温泉街のほかの立ち寄り湯の料金、JR美祢線の代行バス運行は長門湯本温泉公式観光サイトによります。礼湯の営業終了日は長門市公式サイトの記事で確認しました。変更されることがあるため、おでかけ前に公式情報でご確認ください。
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