玉川温泉|日帰り入浴の料金・営業時間・駐車場【秋田】
十和田八幡平国立公園の山ふところ、秋田県仙北市の渋黒沢に湧く玉川温泉。「大噴(おおぶき)」と呼ばれる源泉からは98度の熱湯が噴き上がり、一か所からの湧出量は毎分9,000リットルと日本一。塩酸を主成分とするpH1.2の強酸性泉で、全国から湯治客が集まる、日本を代表する療養の湯です。
見どころ
宿から上手の地獄谷へ、石を敷き詰めた「玉川温泉園地自然研究路」が延びています。一周およそ30分。ブナやアオモリトドマツの原生林に包まれた道の脇では、源泉が湯の川となって流れ、あちこちの噴気孔から蒸気が立ちのぼります。ここが「岩盤浴発祥の地」と呼ばれる場所で、地熱のある岩肌にゴザを敷いて横になる湯治の光景は玉川ならでは。天候に左右されない屋内岩盤浴も館内に備わっています。
大浴場は酸性に強いとされる青森ヒバ造り。箱蒸し湯、立ち湯、寝湯、打たせ湯、蒸気湯など11種類の浴槽が並び、その日の体調に合わせて入り方を選べます。
北投石が眠る川床
玉川温泉の名を世界に知らしめたのが、放射性のラジウムを含む鉱物「北投石」です。強酸性の温泉水に含まれる成分が沈殿・堆積してできたもので、硫酸バリウムと硫酸鉛からなり、学術的には含鉛重晶石と呼ばれます。産出するのは台湾の北投温泉と、この玉川温泉だけ。「玉川温泉の北投石」は大正11年(1922年)10月12日に国の天然記念物に指定されました。現在は特別天然記念物として保護され、採取は禁止されています。
温泉療法の研究が続いていることも、この湯治場の特徴です。館内には看護師が常駐する湯治相談室が置かれ、初めての人にも入浴指導が行われています。一般社団法人玉川温泉研究会による講演会も館内で開かれており、温泉利用型健康増進施設としての活用が語られています。
天然岩盤浴の作法
自然研究路脇の岩盤一帯で行う天然岩盤浴は、道具の貸し出しがありません。岩肌の刺激をやわらげるゴザ、枕代わりのバスタオルや衣類、体にかけるタオルケットや毛布、着替え、飲み物をすべて自分で用意します。ゴザはビニール製よりイグサ製が向くとされ、荷物はバッグよりリュックが便利です。客室の浴衣やスリッパを岩盤で使うことはできません。
熱いところでは40度から50度に達するため、低温やけどを防ぐにはときおり体の向きを変えること。目安は1回40分程度で、1日1〜2回とされています。汗を大量にかくのでスエットなどの軽装がよく、朝晩は外気が冷えるので羽織るものと歩きやすいスニーカーを用意しておきましょう。
訪問の実用情報
- 泉質・適応症:酸性・アルミニウム・鉄・塩化物泉(低張性酸性高温泉)。神経痛・リウマチ・皮膚病などに適応があるとされています
- 源泉温度・pH・湧出量:源泉「大噴」は98度、pH1.2、毎分9,000リットル。一か所からの湧出量は日本一です
- 湯づかい:大浴場には源泉100パーセント、源泉50パーセント、弱酸性の浴槽など11種類。源泉100パーセントの浴槽は刺激が強いためぬるめに調整されています
- 日帰り入浴:10:00〜15:00(最終受付14:30)、大人1,000円・小人500円。2026年4月16日に料金が改定されました。日帰り休憩室の広間は10:00〜15:00で1,500円
- 露天風呂・貸切風呂:玉川温泉に露天風呂はありません。貸切浴場は宿泊者限定で7:00〜21:00の予約制です。露天風呂に入りたい場合は姉妹館の新玉川温泉へ
- 屋内岩盤浴:宿泊者限定・要予約で全25床、7:00〜20:50。使用料800円(会員300円)のほか作務衣500円、バスタオル200円。2024年10月1日から有料になりました
- 飲泉:大浴場に飲泉用の設備があり、38倍に薄めて利用するよう案内されています
- 足湯:8:00〜17:00。4月16日から11月15日までの期間限定です
- 駐車場:日帰りの人は宿へ下る途中左手の「秋田県営玉川園地駐車場」へ。8:30〜16:30、一回300円。宿泊者は宿の前で荷物を下ろしたあと、係員が2kmほど離れた周回道路の駐車スペースへ誘導します
- アクセス:JR田沢湖駅前から羽後交通「急行玉川線」で「玉川温泉」下車、70〜80分(冬期は「急行新玉川線」)。車なら東北自動車道盛岡ICから国道46号・国道341号経由で約110分。秋田空港からは「あきたエアポートライナー玉川号」で180分
- 冬季の道路事情:玉川温泉は冬期休館で、営業はおおむね4月下旬から11月下旬まで。2026年は4月16日に営業を再開しました。国道341号は開通直後の春と通行止め直前の秋から冬にかけて、田沢湖側の二神館から鹿角側の澄川の間が19:00〜翌8:00に夜間通行止めとなります。冬も営業しているのは姉妹館の新玉川温泉です
- クマへの備え:自然研究路では草刈りの強化、忌避剤や音響装置の設置、岩盤テント内へのエアホーン配備といった対策がとられ、トレッキングポールと熊鈴が無料で貸し出されています。夜間・早朝の外出を控え、研究路への飲食物の持ち込みを避け、複数人で行動するよう呼びかけられています
- バリアフリー:新玉川温泉は手すりを備え床の段差を解消したバリアフリーの宿として案内されています
- 所要時間・混雑:入浴だけなら1〜1.5時間、自然研究路の散策や岩盤浴を組み合わせるなら半日みておくと安心です
- その他の設備:売店は8:00〜18:00、ランドリーは洗濯機が無料、乾燥機は40分100円。湯治相談室は8:30〜16:30の予約制(宿泊者のみ、到着後に申し込み)
- 所在地:〒014-1205 秋田県仙北市田沢湖玉川渋黒沢(電話 0187-58-3000)
周辺には後生掛温泉や八幡平山頂、大沼など地熱と高原の見どころが点在し、ドライブとあわせて巡りやすい立地です。なお仙北市は、湯沼(秋田焼山)の水位低下にともなう火山ガスへの注意を呼びかけています。
📚 情報の参照元
日帰り入浴の時間・料金と改定日、各施設の営業時間と料金、駐車場の案内、クマ対策、2026年の営業再開日と国道341号の通行情報は、玉川温泉の公式サイト(温泉・施設・お知らせの各ページ)で確認しました。泉質名・効能・源泉の数値とアクセス所要時間は仙北市公式サイトの「玉川温泉・新玉川温泉」ページによります。北投石の指定年月日は文化遺産オンライン「玉川温泉の北投石」、特別天然記念物としての保護と採集禁止は秋田県立博物館のデジタルコレクションで確認しました。料金や営業時間・営業期間は変更されることがあるため、おでかけ前に公式情報でご確認ください。
📍 場所・アクセス
🧭 この記事に関連する特集
✍️ この記事について
この記事は、施設・社寺の公式サイトや、市区町村・観光協会が公開する観光案内、 国や自治体が公表する文化財・名勝の資料など、公的・一次情報をもとにたびたびJAPAN編集部が調べ、旅の計画に役立つ形に整理して作成しています。 料金・営業時間・開催日程などは変更される場合がありますので、お出かけの際は各施設・自治体の公式情報も併せてご確認ください。 編集方針の詳細