福地温泉|日帰り入浴の料金・営業時間・駐車場【岐阜】
北アルプスの麓、標高約1,000メートルの山あいにひっそりと開けた温泉地です。奥飛騨温泉郷を構成する五つの湯(平湯・福地・新平湯・栃尾・新穂高)のひとつで、平湯温泉と新穂高温泉を結ぶ国道471号から脇道を一本入った先にあります。大通りから外れているぶん、いまも鄙びたたたずまいが色濃く残り、古民家を生かした宿が十軒あまり肩を寄せ合うように建ちます。
見どころ
集落の中心にあるのが、朝市や化石館が集まる「昔ばなしの里」です。福地温泉朝市には北アルプスの麓で採れた旬の食材と特産品が並び、春はタラの芽やコゴミ、夏は野菜、秋は天然キノコや果物、冬は寒干し大根と、山の恵みが季節ごとに入れ替わります。朴葉みそや飛騨山椒、凍どうふといった奥飛騨らしい品のほか、ブリキの看板や昭和のポスターが飾られた店内そのものが見どころです。
温泉街の象徴が、江戸時代に建てられた飛騨の古民家を移した「舎湯(やどりゆ)」。全国でも珍しい屋内の足湯を備え、どっしりとした囲炉裏と太い梁が、日本の原風景へ誘います。ただしここは福地温泉の宿に泊まる人のためのパブリックスペースで、利用できるのは宿泊者に限られます。
「天皇泉」と呼ばれた湯
福地には平家の落武者伝説が語り継がれ、平安の世に村上天皇がおしのびで療養に訪れたと伝わることから、この湯は「天皇泉」とも呼ばれてきました。泉質は単純温泉と炭酸水素塩泉で、リウマチや皮膚病、神経痛、疲労回復などに効くとされ、湯船から上がったあともしばらく体がぽかぽかと続くことから「あったまり湯」とも称されます。奥飛騨温泉郷全体では100を超える源泉が点在し、湧出量は毎分37,000リットルと国内第3位。その豊かさが、小さな集落の宿一軒一軒にまでかけ流しの湯を行き渡らせています。
4億年前の海が眠る里
福地は日本有数の古い地層が露出する土地で、昔ばなしの里の福地家2階には「福地化石館」があります。展示されているのは、地元の山腰悟さんが1960年代から集めてきた標本群。恐竜の時代よりはるか昔、古生代デボン紀前期の約4億年前に生きた海生生物の化石が並びます。なかでも約4億8000万年前・オルドビス紀の貝形虫の化石は、国内では福地でしか見つかっていない貴重な資料です。館は2004年に開館し、見学は無料です。
訪問の実用情報
- 日帰り入浴の状況:集落唯一の共同浴場だった「石動の湯」は、福地温泉観光協会が正式な閉業を告知し、昔ばなしの里の公式サイトでも閉業と案内されています(協会は今後体制を見直して再開を目指すとしています)。現在、福地温泉に一般向けの日帰り入浴施設はなく、湯を楽しむなら宿泊が基本です
- 近隣の立ち寄り湯:平湯温泉には平湯民俗館併設で寸志で入れる「平湯の湯」、男女合わせて16の露天風呂を持つ「ひらゆの森」があります。栃尾温泉の蒲田川河原には、志(300円程度)を料金箱に納める無人の共同露天風呂「荒神の湯」があり、夜22時まで利用できます。新平湯温泉や新穂高ロープウェイも車で近く、奥飛騨を巡る拠点になります
- 舎湯(足湯):9:00〜21:00、無料。福地温泉の宿に宿泊する人のみ利用可、駐車場はありません。冬季は休業し、2026年は4月6日に再開しました。所在地は高山市奥飛騨温泉郷福地733
- 福地温泉朝市:6:30〜11:00(4月15日〜11月14日)、8:30〜11:00(11月15日〜4月14日)、年中無休。駐車場あり。高山市奥飛騨温泉郷福地110、電話0578-89-3600
- 福地化石館:9:00〜17:00、不定休、入館無料。朝市と同じ福地110にあります。同じ敷地には古民家を改装したワークスペース兼こども図書館「奥飛騨 萬葉館」や「山里物語」発電水車も
- アクセス(公共交通):高山濃飛バスセンターから路線バスで約1時間、平湯バスターミナルからは約15分。降車は「HO40 福地温泉」「HO41 福地ゆりみ坂」「HO45 福地温泉口」のいずれかです
- アクセス(車):高山ICから国道158号で約1時間、松本ICから国道158号・安房トンネル経由で約1時間20分。昔ばなしの里に駐車場がありますが台数に限りがあるため、福地の宿に泊まる人は徒歩での移動が推奨されています
- 道路状況:2026年7月時点で、高山市街地〜平湯温泉間の国道158号が一部通行規制となり市道の迂回路が設定されています(7月18日から大型観光バスも迂回路を通行)。出発前に道路情報の確認を
- 冬季の備え:路面が凍結するためスタッドレスタイヤかチェーンが必須です。高山から福地までは上り下りの続く峠道なので、時間に余裕を持って向かいましょう
- 所要時間・過ごし方:朝市と化石館、集落の散策だけなら2〜3時間。標高が高く夏でも朝夕は涼しいため、季節を問わず上着が一枚あると安心です。支払いに備えて現金も用意しておくと確実です
- 季節の行事:夏は獅子舞「へんべとり」や鶏芸を奉納する福地温泉夏祭り、春は新緑、秋は紅葉の町並みライトアップ、冬は氷柱の「青だる」ライトアップと氷の散歩道が開かれます
📚 情報の参照元
福地温泉観光協会の公式サイトで石動の湯の閉業告知、舎湯の足湯の再開日(令和8年4月6日)、泉質と「天皇泉」の由来、バス停名を含むアクセスを確認しました。朝市と福地化石館の営業時間・料金・所在地、舎湯の利用条件は奥飛騨温泉郷観光協会の公式サイトと昔ばなしの里の公式サイトで、国道158号の通行規制は奥飛騨温泉郷観光協会のお知らせで確認しています。営業時間・料金・道路状況は変更されることがあるため、おでかけ前に公式情報でご確認ください。
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