栃尾温泉|泉質・見どころとアクセス【岐阜】
奥飛騨温泉郷を構成する5つの温泉地のひとつが、栃尾温泉です。高原川と蒲田川が合流するあたり、国道471号沿いの谷底に民宿や小さな宿が数軒並ぶだけの、飾らない湯の里。派手な旅館街はありませんが、そのぶん川べりの共同露天風呂や足湯を寸志で使える気楽さがあります。奥飛騨をドライブする途中に、ひと風呂だけ浴びて先へ進む——そんな使い方が似合う温泉地です。
「トチ」の名を持つ谷
栃尾という地名は、この地にトチノキが多く生えていたことに由来すると伝えられています。開湯の年ははっきりしませんが、1968年(昭和43年)11月19日、平湯・福地・新平湯・新穂高とともに「奥飛騨温泉郷」として国民保養温泉地に指定されました。栃尾は郵便局や保育園、消防署、道の駅が集まる奥飛騨の生活の拠点でもあり、観光地というより暮らしの場に湯が湧いている、という空気が残っています。
高原川・蒲田川は渓流魚釣りの人気スポットで、川沿いに宿が軒を並べるのもこの地形ゆえです。
寸志で入る川べりの露天
栃尾を代表するのが、蒲田川の河川敷にある共同露天風呂「荒神の湯」です。たから流路工河川公園の中にあり、あるのは男女別の脱衣所と露天風呂だけという無人施設。川側には囲いがなく、湯船から奥飛騨の山並みと蒲田川を見渡せます。22時まで開いているので、晴れた夜は星を眺めながら浸かることもできます。
ただし、内湯もシャワーも洗い場もありません。石鹸やシャンプーの備え付けがないだけでなく、川に流れるため石鹸類の使用そのものができない造りです。ここは体を洗う場所ではなく、湯に浸かるだけの風呂だと理解して行ってください。
もうひとつ、蒲田川沿いには足湯「蛍の湯」があります。東屋の下で川のせせらぎを聞きながら足を浸けられる場所で、こちらは24時間利用可能。すぐそばの蛍水路では、毎年7月初旬ごろに蛍の乱舞が見られます。
訪問の実用情報
荒神の湯(共同露天風呂)
- 形態:男女別の脱衣所と露天風呂のみの無人入浴施設。内湯・サウナはありません
- 泉質:単純泉として案内されています。日本温泉協会の温泉地情報では、栃尾温泉の泉質は塩化物泉とされています
- 適応症:泉質別適応症としてきりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症が挙げられています
- 営業時間:8:00〜22:00。月・水・金曜は清掃のため12:00から
- 定休日:なし(通年営業)
- 料金:寸志。200〜300円程度と案内されています。無人のため、必ず小銭を用意していってください
- 支払い:現金(寸志箱)のみ。カードや電子マネーは使えません
- 石鹸・シャンプー:備え付けがなく、石鹸類の使用もできません
- タオル:販売・レンタルはありません。必ず持参してください
- 駐車場:約10台
- アクセス(バス):高山濃飛バスセンターから新穂高温泉行きで約78分、「栃尾診療所前」下車、徒歩1分
- アクセス(車):平湯バスターミナルから約15分。高山ICから約60分、松本ICから約75分
- 所在地:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷栃尾温泉
蛍の湯(足湯)
- 営業時間:24時間、年中無休(清掃時を除く)
- 料金:寸志100円
- 駐車場:普通車5台
- アクセス(バス):高山濃飛バスセンターから新穂高温泉行きで約80分、「上栃尾」下車、徒歩3分
- 見どころ:隣接する蛍水路で、例年7月初旬ごろに蛍が舞います
共通
- 所要時間の目安:入浴だけなら30分〜1時間。足湯や川沿いの散策を含めても1〜2時間
- 足もと:河川敷に下りる造りのため、濡れた床や段差があります。滑りにくい履物が安心です
- 混雑を避けるなら:清掃明けの正午前後と夕方は人が重なりがちです。朝や夜の時間帯のほうが静かです
- 冬の道路事情:山あいの豪雪地帯にあたり、冬は積雪と路面凍結があります。車で行くなら冬用タイヤやチェーンの備えが必要です
- 周辺の温泉地:平湯温泉や新穂高温泉とは同じ路線バス・同じ県道でつながっており、湯めぐりの経由地にしやすい位置です
📚 情報の参照元
荒神の湯の営業時間(月・水・金は清掃のため12:00から)、寸志の目安、駐車場台数、無人施設であること、バス停「栃尾診療所前」からの徒歩時間は、岐阜県観光公式サイト「岐阜の旅ガイド」、高山市の観光公式サイト「飛騨高山旅ガイド」、および岐阜県中部山岳国立公園の公式サイトの施設情報で確認しました。石鹸類が使えず洗い場もないことは、同施設を紹介する温泉施設情報の記載によります。蛍の湯(足湯)の24時間利用・寸志100円・駐車場5台・バス停「上栃尾」は飛騨高山旅ガイドの案内、蛍が7月初旬ごろに見られることは岐阜県中部山岳国立公園の栃尾温泉エリア紹介によります。栃尾という地名の由来、高原川と蒲田川の合流点という立地、1968年11月19日の国民保養温泉地指定、泉質と適応症は、日本温泉協会の温泉地情報および公開資料をもとにしています。営業時間・料金・設備の状況は変更されることがあるため、おでかけ前に公式情報でご確認ください。
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