高松・栗林公園と屋島さんぽコース
香川の玄関口・高松で、江戸時代の大名庭園と源平合戦の舞台を1日でつなぐコースです。朝の光が最も美しい時間に栗林公園を歩き、昼は讃岐うどん、午後は瀬戸内海を見下ろす屋島の山上へ。市街から屋島までは車でも鉄道でも30分前後で、移動の負担が少ないのがこのコースの強みです。
モデルコースの流れ
9:00 栗林公園をスタート(滞在1時間30分〜2時間) 紫雲山を借景にした池と松の景色を、人の少ない朝のうちに歩きます。園内は広く、南庭を中心に回るだけでも1時間はかかります。
10:30 掬月亭で一服(30分) 南庭の掬月亭に上がり、池に面した座敷でお茶をいただきます。抹茶とお菓子は入園料とは別料金です。
12:00 高松市街へ移動してうどんランチ(1時間・移動10分前後) ことでん栗林公園駅から瓦町駅、またはJR栗林公園北口駅から高松駅へ。いずれも10分前後です。うどんの名店は市街に集中しており、山上には飲食の選択肢が少ないため、昼食は必ず市街で済ませておきます。
14:00 屋島山上へ(移動30分前後) 車なら高松市街から屋島スカイウェイ経由で約30分。鉄道の場合はことでん志度線で琴電屋島駅、またはJR高徳線で屋島駅まで15分ほど、そこから屋島山上シャトルバスで山上へ上がります。
14:30 やしまーるで瀬戸内を見渡す(1時間) 2022年に開館した屋島山上交流拠点施設。約200メートルの回廊が地形に沿ってうねる建築そのものが見どころで、入館は無料です。
16:00 屋島寺と獅子の霊巌(1時間) 四国霊場第84番札所の屋島寺を参拝し、西向きの展望台・獅子の霊巌で瓦投げと夕景を楽しんで締めくくります。
📖 あわせて読みたい(香川県)
300年かけて完成した大名庭園
栗林公園は高松藩主・松平家の別邸として整えられ、歴代藩主が手を加え続けて現在の姿になりました。六つの池と十三の築山を配し、背後の紫雲山をそのまま庭の一部として取り込んだ借景庭園です。歩を進めるたびに構図が変わることから「一歩一景」と呼ばれます。
約75ヘクタールという広さは、国の特別名勝に指定された文化財庭園のなかで日本最大。明治8年(1875年)に県立公園として一般に開放されて以来、150年にわたり高松の人々に親しまれてきました。園内で最も知られる眺めが、南湖に面した掬月亭からの一景です。
屋島寺の狸と、瓦投げの由来
屋島寺は四国八十八ヶ所の第84番札所で、唐から渡った鑑真が開いたと伝わります。境内の宝物館には、土佐光起(1617〜1691)が描いた屋島合戦を題材とする屏風などが収蔵されています。
もう一つの名物が、境内に鎮座する蓑山大明神。ここに祀られる「太三郎狸(たさぶろうだぬき)」は屋島の守り神とされ、佐渡の団三郎狸、淡路の芝右衛門狸と並ぶ日本三大狸の一匹に数えられます。縁結びや子宝、家庭円満を願う人がお参りする社です。
そして獅子の霊巌の瓦投げ。1185年(元暦2年)の屋島の戦いで、勝利した源氏の武者たちが兜を空へ投げ上げて喜んだ故事に由来するといわれ、今は素焼きの小皿を谷へ投げて願をかけます。眼下に高松の市街と瀬戸内の島々が広がる、コースの締めにふさわしい場所です。
訪問の実用情報
- 総所要時間:栗林公園9:00スタートで、屋島の夕景まで含めておよそ8時間
- 栗林公園の入園料:大人500円、小人(小・中学生)170円。20名以上の団体は大人400円・小人140円。年間パスポートは3,180円(3人用6,380円)
- 栗林公園の開園時間:日の出・日没に合わせて月ごとに変わります。1月・12月は7:00〜17:00、2月は7:00〜17:30、3月は6:30〜18:00、4月・5月・9月は5:30〜18:30、6月〜8月は5:30〜19:00、10月は6:00〜17:30、11月は6:30〜17:00
- 栗林公園の休園日:年中無休。ただし高松地方に暴風警報が発表されると閉園します
- 無料開放日:1月1日と3月16日(開園記念日)。香川県内在住の65歳以上の方、障害者手帳をお持ちの方なども無料です
- 栗林公園へのアクセス:JR高徳線・栗林公園北口駅から徒歩すぐ。ことでん琴平線・栗林公園駅からも徒歩圏です
- 屋島スカイウェイ:全長約3.7キロ。高松市が管理する道路で通行料は無料です(平成29年7月21日に無料化)
- 屋島山上観光駐車場:普通自動車300円、二輪車200円、バス1,200円
- 屋島山上シャトルバス:琴電屋島駅・JR屋島駅から山上まで運行。ただし毎日運行ではなく運行日が限られ、休止期間もあります。公共交通で行く場合は必ず、ことでんバスの公式時刻表で当日の運行を確認してください。支払いは交通系ICカードなどのキャッシュレス対応です
- やしまーる:9:00〜17:00(金曜・土曜・祝前日は9:00〜21:00)、火曜休館(祝日の場合は翌平日)。入館無料。パノラマアート作品の観覧のみ高校生以上1,000円、中学生以下無料
- 屋島寺宝物館:入館料は大人500円、子ども300円
- 逆回りの可否:可能です。ただし冬季は栗林公園の閉園が17:00と早いため、11月〜2月は記事のとおり午前に栗林公園を回るほうが確実です。屋島の夕景を優先する場合も同じ順路が有利です
- 食事:うどん店は高松駅・瓦町周辺の市街に集中しています。屋島山上は選択肢が限られるため、昼食は市街で。人気店は12時台に行列ができるので、11時台か13時台にずらすと待ちません
- レンタサイクル:高松市のレンタサイクルは6時間以内100円、6〜24時間200円、以降24時間ごとに200円。7:00〜22:00で年中無休。JR高松駅前広場地下、瓦町地下、ことでん栗林公園駅前などにポートがあります。市街〜栗林公園は平坦で自転車向きですが、屋島山上へは車か鉄道+バスを使ってください
- 足もと・段差:栗林公園は砂利道と太鼓橋があり、屋島山上も参道や展望台まで坂と階段があります。歩きやすい靴を
- ベビーカー・車椅子:栗林公園は平坦な園路が多く進みやすい一方、築山に登る道は階段です。屋島は山上駐車場からやしまーる・屋島寺までは比較的平坦ですが、獅子の霊巌へ向かう道には段差があります
- 雨天時:栗林公園は屋外が中心なので、雨脚が強いときは掬月亭での滞在を長めに。屋島側は屋内のやしまーると屋島寺宝物館に時間を振り分けられます
- 予算の目安:入園料500円+掬月亭のお茶+うどん+屋島の駐車場300円か交通費で、1人あたり3,000円前後
📚 情報の参照元
栗林公園の入園料(大人500円・小人170円、団体、年間パスポート)、月別の開園・閉園時間、暴風警報時の閉園、1月1日と3月16日の無料開放は、香川県観光協会が運営する栗林公園公式サイトの利用案内によります。六つの池と十三の築山、紫雲山の借景、「一歩一景」、約75ヘクタールで特別名勝の文化財庭園として日本最大であること、松平家の別邸としての成り立ちと明治8年の一般公開も同サイトの庭園紹介によります。屋島スカイウェイの全長約3.7キロは高松市の観光情報サイト「all YASHIMA」、通行料無料と無料化の時期(平成29年7月21日)、山上駐車場の料金は瀬戸・高松広域連携中枢都市圏ポータルサイトで確認しました。やしまーるの開館時間・休館日・入館無料・約200メートルの回廊型建築・2022年の開館は香川県観光協会の施設紹介ページ、屋島山上シャトルバスの運行日が限定されることとキャッシュレス対応は、ことでんバスが公開する運行案内によります。屋島寺の札所番号、宝物館の入館料と土佐光起の屋島合戦屏風、蓑山大明神の太三郎狸が日本三大狸に数えられること、獅子の霊巌の瓦投げの由来は、国土交通省の地域観光資源多言語解説文データベースの解説文にもとづいています。高松市レンタサイクルの料金・営業時間・ポートの所在は、高松市のレンタサイクル利用案内によります。
料金・時間・運行日は変更されることがあるため、おでかけ前に公式情報でご確認ください。
📍 場所・アクセス
🧭 この記事に関連する特集
✍️ この記事について
この記事は、施設・社寺の公式サイトや、市区町村・観光協会が公開する観光案内、 国や自治体が公表する文化財・名勝の資料など、公的・一次情報をもとにたびたびJAPAN編集部が調べ、旅の計画に役立つ形に整理して作成しています。 料金・営業時間・開催日程などは変更される場合がありますので、お出かけの際は各施設・自治体の公式情報も併せてご確認ください。 編集方針の詳細
