おはら祭|総踊りの見どころと日程【鹿児島】
鹿児島市の繁華街・天文館が、1年でいちばん賑やかになるのが11月2日と3日です。おはら祭は昭和24年、鹿児島市制60周年を記念して始まった祭りで、いまでは南九州最大の規模を誇ります。会場は高見馬場からいづろ、桟橋通りを結ぶ電車通りの約1480mの区間。この直線を、そろいの衣装に身を包んだ2万人規模の踊り手が、三味線と太鼓の音に合わせて練り踊っていきます。2日の夜まつりと3日の本まつりでは表情がまったく異なり、2日間続けて訪れる人も少なくありません。
総踊りが1480mを埋める本まつり
11月3日の本まつりは午前10時20分ごろに始まり、午後3時25分ごろまで4部構成で進みます。第1部と第3部は総踊りとおごじょ太鼓の競演、第2部はマーチング、第4部はダンス「オハラ21」。中心となるのは、やはり総踊りです。「踊り連」と呼ばれるグループ単位で隊列を組み、町内会や職場、学校、企業のチームが次々と目の前を通り過ぎていきます。同じ振り付けなのに、連ごとに衣装も気合いの入り方も違うのが面白いところ。手ぬぐいを頭に巻いた年配の一団のあとに、そろいのTシャツで飛び跳ねる若手の連が続く。三味線の音が電車通りのビルに反射して、通り全体がひとつの大きな音の箱になります。
提灯と花電車が灯る夜まつり
前日、11月2日の夜まつりは午後6時50分ごろから午後8時30分ごろまで。総踊りとおごじょ太鼓競演のみのシンプルな構成ですが、雰囲気は本まつり以上に濃密です。通りには数多くの提灯が飾られ、屋台や出店の明かりが加わって、踊り手の顔が下からオレンジ色に照らされます。この夜の名物が「花電車」。LEDで飾り付けられた路面電車が通りをゆっくり走り、そのたびに沿道からどよめきが上がります。夜の空気は11月らしく冷たいのに、踊りの列が近づくと熱気と汗の気配が届く。仕事帰りの人が上着を抱えたまま足を止めて見入っている、そんな時間帯です。
おはら節はどこから来たのか
祭りの中心にある「おはら節」は、江戸時代初期に日向国の陣中でうたわれた歌に由来すると伝えられます。鹿児島の原良の武士が帰国後に歌詞を作って歌い始め、それが鹿児島一円に広がるにつれて「原良」に「お(小)」が付き、「小原良節(おはらぶし)」と呼ばれるようになった、というのが定説です。祭りではこのおはら節に加え、「鹿児島ハンヤ節」「渋谷音頭」が使われます。渋谷音頭が入るのは、東京都渋谷区とのゆかりから、平成10年に「渋谷・鹿児島おはら祭」が始まり、毎年5月中旬の土日に渋谷の道玄坂などで踊りパレードが行われているためです。
楽しみ方のコツ
いちばんの楽しみ方は、見るのではなく踊ってしまうことです。おはら祭には誰でも入れる「飛び入り連」があり、地元の人に混じって一緒に踊れます。上手に踊れなくても構いません。祭りの前には無料の振付講習会も開かれ、予約なしで参加できます。見物に徹するなら、電車通りは長い直線なので、天文館の中心部より少し外れた場所のほうが最前列を確保しやすい傾向があります。11月の鹿児島は日中は過ごしやすく、夜は冷えるため、夜まつりに行くなら羽織るものを1枚。当日は会場一帯で交通規制が敷かれるので、市電やバスの運行状況を事前に確認しておきましょう。休憩は天文館のアーケードに入るのが早道で、鹿児島名物の黒豚や薩摩揚げを出す店も徒歩圏内にそろっています。
アクセス
会場の電車通りは、市電の高見馬場、天文館通、いづろ通、桟橋通の各電停沿いです。JR鹿児島中央駅からは市電で10分ほど。鹿児島市の中心部そのものが会場になるため、駅からのアクセスは非常に良好です。ただし2日間とも踊りの時間帯には電車通りで大規模な交通規制が行われ、市電も一部区間で運行に影響が出ます。車での来場は現実的ではないので、公共交通機関か徒歩での移動を前提に計画してください。
祭りの実用情報
- 開催時期:毎年11月2日(夜まつり)・11月3日(本まつり)
- 会場:鹿児島市 天文館周辺の電車通り(高見馬場〜いづろ〜桟橋通り 約1480m)
- 時間:夜まつり 18時50分ごろ〜20時30分ごろ/本まつり 10時20分ごろ〜15時25分ごろ
- 主催・問い合わせ:おはら祭振興会事務局(鹿児島市観光振興課内)099-216-1327/サンサンコール鹿児島 099-808-3333
- アクセス:市電「天文館通」「いづろ通」などの電停沿いが会場。JR鹿児島中央駅から市電で約10分
- 駐車場:会場一帯で交通規制が行われるため、公共交通機関の利用が便利です
- 参加:誰でも入れる飛び入り連があり、事前に無料の振付講習会も開かれます
- 公式サイト:https://www.kagoshima-yokanavi.jp/event/10001
※日程・内容・料金は変更される場合があります。おでかけ前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
(出典:鹿児島市公式サイト、かごしま市観光ナビ(鹿児島市観光公式サイト)、鹿児島県観光サイト「かごしまの旅」、渋谷・鹿児島おはら祭公式サイト)
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