奥津温泉|日帰り入浴の料金・営業時間・駐車場【岡山】
鏡野町の吉井川上流に湧く奥津温泉は、湯原・湯郷と並ぶ美作三湯のひとつ。地下150メートルから40度以上の湯が毎分1,000リットルも湧き、アルカリ性のなめらかな湯ざわりから「美人の湯」と呼ばれてきました。川沿いに老舗宿と日帰り施設が点在する、こぢんまりとした温泉街です。
森忠政の湯治場から、大正の温泉街へ
鏡野町の観光案内によれば、この湯の記録は戦国時代にさかのぼります。傷を負った者が入湯して癒したと伝えられ、江戸時代には津山城主・森忠政が奥津に専用の湯治場を設けました。殿様が独占するほどの湯だったわけです。
一般に開かれた温泉街の形になったのは大正時代のこと。宿が並び、川辺の湯が観光の対象になっていくのは、意外にも近代に入ってからでした。
「足踏み洗濯」は熊と狼を見張りながらの暮らしの技
奥津橋のたもとで実演される「足踏み洗濯」は、単なる観光余興ではありません。まだ川辺に熊や狼が出た時代、女性たちは周囲を見張りながら、川に湧き出す湯で洗濯をしました。かがんで手を使えば周りが見えないため、立ったまま足で踏んで洗う——その必要から生まれた所作が今に残ったものです。姉さんかぶりに赤い腰巻きという姿と、リズミカルな足さばきから「洗濯ダンス」とも呼ばれます。
この実演は長く途絶えていました。2023年8月の台風7号で洗濯場が被災したためです。復旧工事が進み、2026年5月に3年ぶりの実演再開を迎えました。2026年度は5月から11月と3月の指定日に、日曜・祝日を中心として年間21日ほど行われます。12月から2月の冬季は休止です。日程は不定期なので、鏡野観光局(0868-52-9100)に確認してから訪ねてください。
湯づかいを知っておく
奥津温泉で温泉好きが目指すのは、老舗の奥津荘にある「鍵湯」です。浴槽の底そのものが泉源で、地面から湧いた湯がそのまま浴槽を満たす「足元湧出」。全国的にもごく少ない形式で、湧出量は毎分247リットル。泉質はアルカリ性単純泉、pH9.3、源泉温度42.6度と、加温も加水も要らない絶妙な数字です。この建物自体、2018年11月に国の登録有形文化財となっています。
いっぽう、設備を整えて気軽に入るなら日帰り施設の花美人の里。露天風呂やジェットバス、サウナを備え、備え付けのアメニティもそろっています。
訪問の実用情報
- 泉質:アルカリ性単純温泉。漂白成分を含む「美人の湯」として知られます。奥津荘の掲示ではpH9.3、源泉温度42.6度、湧出量毎分247リットル
- 温泉街の湧出:地下150メートルから40度以上の湯が毎分1,000リットル
- 奥津荘の日帰り入浴:10:45〜14:30(最終受付14:00)、大人(中学生以上)1,000円、小人(3歳以上)500円。休館日と定期メンテナンス日は不定期のため、0868-52-0021で事前確認を
- 奥津荘の足もと注意:鍵湯と立湯は川底をそのまま使った岩の浴底です。足もとが不自由な方は入浴が難しい場合があります
- 奥津荘のタトゥー:刺青・タトゥーのある方は大浴場を利用できません
- 奥津荘の貸切風呂:「泉の湯」「川の湯」があり各60分。曜日によって料金が変わります
- 奥津荘の備品:シャンプー、ボディソープ、ドライヤーの備え付けあり
- 花美人の里の営業:10:00〜19:00(最終受付18:00)、毎週木曜定休
- 花美人の里の料金:大人(中学生以上)940円、小人(3歳以上〜小学生)470円
- 花美人の里の家族風呂:入浴料に加えて1時間1,500円ですが、当面の間休止しています
- 花美人の里の休憩室:有料休憩室は1時間1,200円
- 花美人の里のタオル:小タオルは販売230円、バスタオルはレンタル150円。シャンプー・リンス・ボディソープは備え付け
- 足踏み洗濯:2026年度は5月〜11月と3月の指定日、年間21日ほど。12〜2月は休止。実施日は鏡野観光局(0868-52-9100)へ
- アクセス(車):中国自動車道・院庄ICから国道179号を倉吉方面へ約25分
- 駐車場:温泉街には一般車20台分の駐車場があります
- 所要時間の目安:入浴だけなら1時間、湯めぐりと足踏み洗濯の見学をあわせるなら半日
- 時間の組み立て方:奥津荘の日帰り受付は昼過ぎまでと短めです。足元湧出の湯が目当てなら午前中に奥津荘、午後に花美人の里という順番が確実です
- 所在地:岡山県苫田郡鏡野町奥津(花美人の里=鏡野町奥津川西261)
📚 情報の参照元
戦国時代からの言い伝え、津山城主・森忠政の湯治場、大正時代の温泉街化、地下150メートルから毎分1,000リットルという湧出、足踏み洗濯の由来と2026年度の実演時期、駐車場20台、院庄ICからの所要時間は、鏡野町の観光サイト「かがみの旅とくらし」の奥津温泉のページで確認しました。奥津荘の日帰り受付時間・料金・鍵湯の足元湧出と毎分247リットルの湧出量・泉質pH9.3・源泉温度42.6度・貸切風呂・備品・岩の浴底に関する注意・刺青の取り扱いは、奥津荘公式サイトの日帰り入浴のページによります。花美人の里の営業時間・定休日・入浴料金・家族風呂の休止・有料休憩室・タオルの価格・アメニティは花美人の里公式サイトの料金ページ、2023年8月の台風7号による洗濯場の被災と2026年の実演再開、年間21日という実施日数は山陽新聞の報道で確認しています。料金や営業時間・実演日程は変更されることがあるため、おでかけ前に公式情報でご確認ください。
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