鴻巣ひな祭り|日本一大きなひな壇の見どころガイド
埼玉県鴻巣市(こうのすし)は、江戸時代から続く人形づくりの一大産地として「人形のまち・こうのす」の名で全国に知られています。毎年2月から3月に開催される「鴻巣びっくりひな祭り」では、日本一の高さを誇る巨大なピラミッド型ひな壇が登場。圧巻のスケールで飾られた数千体ものひな人形は、まさに必見の春の風物詩です。
日本一高いひな壇
鴻巣びっくりひな祭りの主役は、なんといっても日本一の高さを誇る巨大なピラミッド型ひな壇です。高さ7mを超える壇上に、数百体ものひな人形がずらりと並ぶ光景は、思わず「びっくり」してしまう圧巻のスケール。会場いっぱいに広がる色鮮やかな人形の数々は、人形のまちならではの迫力ある眺めです。
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人形のまち・鴻巣
鴻巣は、約380年もの歴史を誇る人形づくりの町です。江戸時代から続く伝統の技が、職人たちの手によって今に受け継がれています。市内には人形店が軒を連ね、ひな人形や五月人形などの製作・販売が盛ん。ひな祭りの時期には、町全体が華やかな雰囲気に包まれ、人形文化の奥深さにふれられます。
「鴻巣びな」が生まれた背景
鴻巣で人形づくりが始まった正確な時期は分かっていませんが、鴻巣市の情報サイト「こうのす広場」では、江戸時代前期に鴻巣へ移り住んだ京都の仏師が土雛をつくり始めたという説が紹介されています。人形づくりが根づいた理由として挙げられているのが、鴻巣宿の立地です。鴻巣宿は中山道を江戸・日本橋から数えて7番目の宿場として物流が盛んで、人形の材料となる藁(わら)や桐が豊富に手に入り、農閑期の人々が生産の担い手になったと考えられています。
江戸中期には豪華なつくりの「鴻巣雛」が広く知られるようになり、江戸末期には越谷、江戸十軒店とあわせて「関東三大雛市」と呼ばれる大規模な市が立ちました。江戸時代に11軒だった鴻巣のひな屋は、明治35年(1902年)には人形業者31軒・職人300人という記録が残るほどに広がります。今も市内に人形店が並ぶ風景は、こうした数百年の積み重ねの上にあるのです。
祭りが始まった理由
鴻巣びっくりひな祭りは、単なるイベントではなく、この歴史ある地場産業を地元の人と観光客に広く知ってもらうために始まりました。鴻巣市観光協会は開催の目的として、「ひな人形のふるさと鴻巣」を広く宣伝すること、市民みんなでひな祭りを楽しむこと、市外から多くの観光客を迎えて町を明るく元気にすることを掲げています。日本一高いピラミッドひな壇という「びっくり」の仕掛けは、まちの誇りを伝えるための工夫でもあるわけです。
会場ごとに違う表情を楽しむ
この祭りのもう一つの魅力は、会場ごとに雰囲気がまったく違うことです。メイン会場のショッピングモールでは、吹き抜けを使った巨大なピラミッドひな壇が圧倒的なスケールで迎えてくれます。一方、産業観光館「ひなの里」や花と音楽の館かわさと「花久の里」といったサテライト会場では、落ち着いた和の空間に飾られた人形をゆっくり眺められます。農産物直売所「パンジーハウス」やコスモスアリーナふきあげ、クレアこうのす、各地の生涯学習センター、コウノトリ野生復帰センター、にぎわい交流館「にこのす」などにも展示があり、まち全体が一つの大きな会場のようになるのが鴻巣流です。
同じ「ひな人形」でも、豪華な段飾り、素朴な土雛、地域の人が手づくりしたつるし飾りなど、会場によって出会える顔ぶれが変わります。メイン会場の迫力に驚いたあとで、サテライト会場の静かな展示をたどると、鴻巣という町がどれほど長く人形と付き合ってきたかがじんわり伝わってきます。時間に余裕があれば、メイン会場+サテライト2か所くらいを組み合わせるのがおすすめです。
鑑賞のコツ
ピラミッドひな壇を撮るなら、真正面から見上げるだけでなく、上階の通路から少し引いて全体を入れると、31段・高さ約7mというスケール感が伝わりやすくなります。メイン会場は夜まで開いているため、日中の混雑を避けたい人は夕方以降が狙い目です。複数会場をめぐるなら、土日祝限定で運行される無料シャトルバス「ひなめぐり号」を組み合わせると効率的。会場はいずれも屋内なので、天候に左右されにくく、寒さの残る時期でも見学しやすいのもうれしい点です。展示に手を触れない、通路をふさがないなど、周囲への配慮を忘れずに楽しみましょう。
市内各所の飾り付け
ひな祭りの期間中は、メイン会場だけでなく、市内の商業施設や駅、公共施設などにもさまざまなひな飾りが展示されます。町を歩けば、あちこちで色とりどりの人形に出会え、まち全体がひな祭り一色に。それぞれ趣向を凝らした飾り付けをめぐり歩くのも、鴻巣ならではの楽しみ方です。
ベストシーズンとアクセス
開催は例年2月中旬から3月初旬にかけて。春の訪れを感じる、まさにこの時期だけの特別なイベントです。アクセスはJR高崎線(たかさきせん)の鴻巣駅から徒歩すぐの会場へ。東京都心からも電車で気軽にアクセスでき、日帰りで日本一のひな壇を見に行ける手軽さも魅力です。
訪問の実用情報(2026年開催実績)
- 開催期間:2026年はメイン会場が2月20日(金)〜3月7日(土)で、すでに終了しています(サテライト会場は会場により異なります)。次回の日程は鴻巣市の公式サイトでご確認ください
- 時間:メイン会場 10:00〜21:00(最終日は15:30まで)/サテライト会場 9:00〜17:00(入場は30分前まで)
- メイン会場:エルミこうのすショッピングモール(鴻巣市本町1-1-2)。31段・高さ約7mの日本一高いピラミッドひな壇に約1,500体のひな人形が飾られます。駐車場は普通車700台(1時間無料、買い物金額に応じて延長可)、高さ制限2.1m
- サテライト会場と駐車場:産業観光館「ひなの里」(鴻巣市人形1-4-20/30台)、花と音楽の館かわさと「花久の里」(鴻巣市関新田343/122台)、鴻巣農産物直売所「パンジーハウス」(鴻巣市寺谷165-3/100台)、コスモスアリーナふきあげ(鴻巣市明用636-1/300台)。このほかクレアこうのす、北新宿生涯学習センター、吹上生涯学習センター、コウノトリ野生復帰センター、にぎわい交流館「にこのす」でも展示があり、いずれも駐車場が完備されています
- 最寄り駅:メイン会場はJR高崎線 鴻巣駅すぐ
- シャトルバス:無料シャトルバス「ひなめぐり号」が土日祝日限定で運行されます
- 入場料:基本無料。コウノトリ野生復帰センターのみ100円
- 問い合わせ:鴻巣市観光協会 048-540-3333(産業観光館「ひなの里」内)
※屋台・露店については公式で公表されていません(主要会場はいずれも屋内施設です)。
(出典:鴻巣市公式サイト、鴻巣びっくりひな祭り公式サイト、鴻巣市観光協会)
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