小童須佐神社|日本一の大神輿を伝える備後三祇園【広島】
広島県三次市甲奴町小童(こうぬちょうひち)に鎮座する小童須佐神社は、御祭神に須佐之男命を祀る古社です。古くから「小童の祇園さん」と呼ばれ、鞆の沼名前神社、戸手の素盞嗚神社とともに「備後三祇園」のひとつに数えられてきました。備後北部一帯に広い信仰圏を持ち、厄除け・無病息災の神として1200年にわたり信仰を集めています。
疫病から始まった社
社の始まりは、光仁天皇の時代である宝亀五年(774年)と伝えられます。疫病が流行して人々が苦しんでいたとき、小童の地に妙見菩薩が現れ、「牛頭天王を祭れば疫癘(えきれい)をみそぎ祓うことができる」と告げた——それを受けて同じ年の六月十四日に、初めての御神幸が行われたと記録されています。
この由緒を伝える最古の文書が「須佐神社縁起」で、文明元年(1469年)の奥書を持ち、甲奴町の重要文化財に指定されています。疫病に対して人々が何を頼りにしたのか、その記録が中世の文書として残っている点が、この社の大きな特徴です。現在の社殿は元禄九年(1696年)の建立と伝えられ、朱塗りの社殿と細かな彫刻に長い年月が刻まれています。
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「大ごぜんさん」と呼ばれる日本一の大神輿
小童須佐神社を語るうえで欠かせないのが、「日本一の大神輿」とされる大神輿です。内部には「永正一四(一五一七)年初建立」の墨書が残り、500年前にさかのぼる由緒が確かめられています。台車付きで重さは約1.8トン。地元では「大ごぜんさん」の愛称で親しまれ、1959年(昭和34年)に広島県の重要文化財に指定されました。平成29年には解体修理が行われています。
この大神輿が渡御するのが、例大祭「祇園祭」です。令和4年からは7月の第3日曜と第3月曜(海の日)の2日間に開催され、初日は神楽奉納、矢野じんぎの打ち込み、福餅まき、こども神輿や三体神輿の渡御を経て、夕方に大神輿が動き出します。二日目は小童じんぎの打ち込みと塩貝極打太鼓の奉納があり、夕方に大神輿が還御します。境内にはこのほか、幣殿、小童神社本殿、波梨賽神社本殿など複数の指定文化財が建ち並びます。
訪問の実用情報
- 所在地:広島県三次市甲奴町小童1072
- 参拝時間:境内自由
- 料金:無料
- 駐車場:参道入口の向かいに参拝者用の無料駐車場があります
- アクセス(車):中国やまなみ街道(尾道松江線)「甲奴IC」から約5分。中国自動車道「三次IC」からは約40分
- アクセス(電車):JR福塩線「甲奴駅」から車で約5分。公共交通の便は限られるため、車での参拝が現実的です
- 足もと・段差:境内はゆるやかな登り坂になっており、坂を上った先に回廊と社殿があります。歩きやすい靴が安心です
- ベビーカー・車椅子:バリアフリーについての公表情報はありません。坂を上る参道のため、事前に神社(TEL 0847-67-3341)へ確認を
- 御朱印:授与されているとの情報がありますが、神職が常に在社しているとは限りません。確実に受けたい場合は事前に電話で確認するのが確実です
- 所要時間の目安:参拝と境内の見学で30分〜1時間
- 雨天時:屋外の参道を歩くため雨具が必要です。祭礼時の実施可否は、小童須佐神社(0847-67-3341)または甲奴町観光推進協会(0847-67-3535)へ確認を
- 祇園祭のとき:祭り期間は「憧れの里広場駐車場」が案内されます。通常時とは駐車場所が変わるため、現地の案内に従ってください
- 混雑:祭礼の日を除けば参拝者は多くなく、静かに過ごせます
- そのほかの祭礼:毎年1月には「的弓祭(まとうさい)」が行われます
- 予算の目安:参拝は無料。費用は主に交通費です
📚 情報の参照元
宝亀五年(774年)の由緒、妙見菩薩と牛頭天王の伝承、六月十四日の初の御神幸、文明元年(1469年)奥書の「須佐神社縁起」が甲奴町重要文化財であること、大神輿内部の「永正一四(一五一七)年初建立」の墨書、「大ごぜんさん」の愛称、1959年の広島県重要文化財指定は、甲奴の地域情報サイトが公開している町史にもとづく解説によります。大神輿が台車付きで約1.8トンであること、平成29年の解体修理、祇園祭が令和4年から第3日曜・月曜(海の日)の2日間になったことは三次観光推進機構(みよしDMO)の紹介ページ、祭礼当日の進行と駐車場・問い合わせ先は小童祇園祭りの公式サイトで確認しました。所在地・アクセス(甲奴IC・三次IC・甲奴駅からの所要時間)、境内の指定文化財、1月の的弓祭は観光情報サイトの掲載内容、駐車場の位置と境内の登り坂・社殿の様子は参拝記録によるものです。日程や現地の状況は変わることがあるため、おでかけ前に公式情報でご確認ください。
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