支笏湖の観光|北海道・水質日本一に選ばれた湖
北海道千歳市(ちとせし)の南西に位置する支笏湖(しこつこ)は、環境省の水質調査でたびたび全国1位に選ばれる、水の美しい湖です。カルデラ湖でありながら冬も凍らない「日本最北の不凍湖(ふとうこ)」としても知られています。周囲を雄大な山々に囲まれた神秘的な湖では、遊覧船やカヌーなどのアクティビティが充実。手つかずの自然を満喫できる、北海道屈指の景勝地です。
支笏湖とは
支笏湖は、約4万年前の火山活動によってできたカルデラ湖です。最大水深は約360m、平均水深は約265mで、国内では2番目に深い湖です。その深さゆえに冬でも全面結氷することがほとんどない「日本最北の不凍湖」として知られています。環境省の公共用水域水質測定結果でこれまで何度も全国1位(水質日本一)に選ばれるほど、水の美しさは国内トップクラス。「支笏湖ブルー」と称される、青く澄みきった湖面が訪れる人を魅了します。
湖の周囲は約40km。1949年(昭和24年)5月16日に指定された支笏洞爺国立公園(面積99,473ha)の一部で、この公園は支笏湖・洞爺湖という二つの大きなカルデラ湖に加え、羊蹄山や有珠山、樽前山などさまざまな形の火山や火山地形が集まることから「生きた火山の博物館」とも呼ばれています。水質ランキングでは11年連続で日本一に輝いた実績があり、厳しい冬でも凍らないのは、豊富な水量と日本で2番目という水深によるものとされます。
支笏湖ブルーの絶景
支笏湖の最大の魅力は、その透明度の高さが生み出す美しい湖の色です。光の加減で深い青色に輝く湖面は「支笏湖ブルー」と呼ばれ、思わず見とれてしまう美しさ。湖を囲む恵庭岳(えにわだけ)や風不死岳(ふっぷしだけ)などの山々と相まって、雄大で神秘的な景観が広がります。透明な水のなかを泳ぐ魚が見えるほどの清らかさは、まさに感動的です。
湖畔のシンボルが、支笏湖ブルーに映える赤い「山線鉄橋」です。近代化産業遺産に認定されており、北海道に現存する現役の鉄橋としては最古のもの。湖の成り立ちや生き物について知りたいなら、支笏湖ビジターセンターへ立ち寄りましょう。大型パネルや模型、VR映像で湖の中の世界や空撮映像を楽しめるほか、展望デッキからは湖をゆっくり眺められます。散策やバードウォッチング、スノーシューウォークといった自然にふれるイベントも定期的に開かれ、レンタサイクルの貸し出しもあります。
湖上アクティビティ
支笏湖では、美しい湖を満喫できるさまざまなアクティビティが楽しめます。水中遊覧船(支笏湖観光船)は、水深2mの位置に設けられた窓から、柱状節理(ちゅうじょうせつり)と呼ばれる切り立った崖のような湖底の造形や、筆で描いたような砂地の波紋を間近に眺められるのが魅力。底が透明なクリアカヤックなら、自分の足の間から水中の様子が見え、まるで宙に浮いているような感覚を味わえます。凍らない湖ならではのウィンターカヌーや、ドライスーツを着て一年中楽しめるダイビングもあり、カヌー・SUP(サップ)とあわせて選択肢は豊富です。
湖畔には二つのタイプの温泉があります。東岸の支笏湖温泉はとろりとした湯ざわりで「美人の湯」として親しまれる温泉街。北岸の丸駒温泉は支笏湖畔でもっとも古い歴史をもつ一軒宿で、湖と浴場を岩で隔てた野趣あふれる天然露天風呂が名物です。塩分を含む泉質は「熱の湯」とも呼ばれ、保温効果に優れています。
冬には「支笏湖氷濤(ひょうとう)まつり」が開かれ、湖水を吹きつけて作る氷のオブジェが幻想的な世界を演出します。昼は太陽の光でオブジェが支笏湖ブルーに輝き、日が落ちると色鮮やかなライトに照らされて表情を一変させます。自然が生む「しぶき氷」(強い風に飛ばされた波しぶきが岸辺の木々に着氷する現象)に出会えることもあり、初夏には支笏湖湖水まつりも開催されます。
ベストシーズンとアクセス
新緑や紅葉の季節、湖上アクティビティを楽しむなら夏がおすすめです。冬の氷濤まつりも見どころ。アクセスは、北海道中央バスの路線バスで新千歳空港から約55分、JR千歳駅から約44分、終点バス停「支笏湖」で下車します。空港から近く、北海道旅行の起点にもしやすい立地です。車なら新千歳空港から約40分。カラマツや白樺、ミズナラの森を貫く一本道「支笏湖スカイロード」は絶景ドライブコースとして人気で、秋の紅葉や冬の霧氷も楽しめます。ただし冬期は路面が凍結してアイスバーンになることがあるため、雪道の運転に慣れていない場合は十分な注意が必要です。
食事に選びたいのが、支笏湖名物のチップ料理。チップとはヒメマスのことで、焼いても刺身でもおいしく、地元では夏の風物詩として愛されてきました。天然ヒメマスを手頃な価格で味わえる「ポロピナイ食堂」、ヒメマス料理専門の「お食事処 寿」、二代60年続く民宿兼食事処の「支笏荘」など、湖畔には名物を味わえる店が揃っています。なお支笏湖は最大水深約360mの非常に深い湖で、岸辺からすぐに深くなる場所もあり水温も年間を通して低めです。ライフジャケットを着用し、単独での遊泳や無理な水辺への立ち入りは避けてください。澄みきった支笏湖ブルーの絶景と、豊かな自然を、ぜひ間近で体感してみてください。
訪問の実用情報
- 見頃・ベストシーズン:新緑と紅葉の季節、湖上アクティビティを楽しむなら夏がおすすめ。冬は氷濤まつりが見どころです。支笏湖は環境省の公共用水域水質測定結果でこれまで何度も全国1位(水質日本一)に選ばれています。
- 開催期間/ライトアップ:千歳・支笏湖氷濤まつりは、2026年が1月31日(土)〜2月23日(月・祝)、2027年が1月30日(土)〜2月23日(火・祝)の開催。時間は10:00〜20:00、ライトアップは16:30〜20:00。会場は支笏湖温泉です。
- 料金:氷濤まつりの協力金は2027年開催が中学生以上で平日1,000円(税込)・土日祝3,000円(税込)。2026年開催は中学生以上1,000円(小学生以下無料)でした。年により料金体系が変わるため公式サイトで確認してください。
- アクセス:北海道中央バスの路線バスで新千歳空港(千歳駅経由)から約55分、JR千歳駅から約44分、終点バス停「支笏湖」下車。
- 駐車場:氷濤まつり会場周辺は400台、冬期間は無料(大型バス2,000円、マイクロバス1,000円/予約不要)。
- 服装・装備:冬の氷濤まつりは氷点下の屋外で長時間過ごすため、防寒着・帽子・手袋・滑り止め付きの靴が必須です。夏でも湖畔は朝晩冷えるため上着を用意してください。
※【水難への注意】支笏湖は最大水深約360m、平均水深約265mと国内で2番目に深い湖で、岸からすぐに深くなる場所があり、水温も年間を通して低めです。カヌー・SUP・遊泳などで湖に入る際は必ずライフジャケットを着用し、単独行動を避け、風が強い日は湖上に出ないでください。冬期は湖面が凍っているように見えても薄氷の場所があり、氷上に乗るのは大変危険です。
(出典:環境省 北海道地方環境事務所 https://hokkaido.env.go.jp/ 、環境省「国立公園に、行ってみよう!支笏湖」 https://www.env.go.jp/nature/nationalparks/try/all/act546.html 、千歳観光連盟「ちとせ観光ナビ」 https://www.1000sai-chitose.or.jp/ 、千歳・支笏湖氷濤まつり公式 https://hyoutou-special.asia/ )
🧭 この記事に関連する特集
✍️ この記事について
この記事は、施設・社寺の公式サイトや、市区町村・観光協会が公開する観光案内、 国や自治体が公表する文化財・名勝の資料など、公的・一次情報をもとにたびたびJAPAN編集部が調べ、旅の計画に役立つ形に整理して作成しています。 料金・営業時間・開催日程などは変更される場合がありますので、お出かけの際は各施設・自治体の公式情報も併せてご確認ください。 編集方針の詳細