神山温泉|日帰り入浴の料金・営業時間・駐車場【徳島】
徳島市街から車でおよそ40分、鮎喰川をさかのぼった名西郡神山町に湧く温泉です。慶応四年(1868)に地元の人たちが共同で湯屋を開いたのがはじまりで、現在は町から引き継がれた「神山温泉 ホテル四季の里&いやしの湯」が源泉を守っています。日帰り客の多い、暮らしに根ざした山里の湯です。
慶応四年の湯屋から続く町の湯
神山の湯は天女が授けた霊水と伝えられ、里の人はその天女を「塩水大明神」として祀りました。祠はいまも源泉地の近くに建っています。慶応四年(1868)、小規模ながら地域の人たちの共同経営で湯屋として開業したのがルーツで、近くの次郎銅山で働く人たちを中心に、水質の良さを聞きつけた湯客が遠方からも訪れて賑わいました。
銅山の衰退とともに客足は遠のき、明治8年(1875)に一度廃業します。名湯を失うのを惜しんだ善覚寺の住職が鉱泉分析試験を依頼し、「温泉として価値高く医治効果も顕著である」との確認を得て、大正14年(1925)5月に「弁天鉱泉湯」として再開しました。戦時中の休止をはさみ、昭和45年には神山町鬼籠野出身の山本最純氏が試掘して湧出量が増え、その源泉を「郷土住民福祉増進の為に」と神山町へ寄贈します。昭和47年(1972)5月に神山温泉保養センターとして開所、平成5年(1993)にホテル四季の里を併設し、平成15年(2003)4月に現在の日帰り施設「いやしの湯」が開きました。
湯づかいを知っておく
泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素泉(低張性弱アルカリ性・冷鉱泉)。塩化物泉と炭酸水素塩泉の性格をあわせ持つ、やや珍しい湯です。公表されている成分表では溶存物質2,767.2mg/kg、pH8.2の弱アルカリ性で、無色透明・無臭。炭酸水素イオンが1,111.9mg/kgと多く含まれ、浸かったときのぬめりはこの重曹成分によるものです。塩分を含みながらもさっぱりとして湯冷めしにくく、「美人の湯」と呼ばれてきました。
一方、源泉温度は摂氏5.4度。そのまま入れる温度ではない冷鉱泉のため、浴槽では加温して使われています。熱い源泉が自噴する山の湯とは成り立ちが違うことを知ったうえで、この土地ならではの湯ざわりを味わうのがおすすめです。
浴場まで畳敷きという選択
いやしの湯は、ロビーや脱衣所だけでなく浴場の床まで畳敷きにしているのが最大の特徴です。濡れたタイルより滑りにくく、小さな子どもや年配の人でも足もとが安心。館内は全てバリアフリーで、エレベーターと身体障害者用トイレを備え、車椅子の無料貸出もあります。浴室は神山産の青石を使った「青石の湯」と、壁面に玉石をあしらった「玉石の湯」の2つ。主浴槽のほか半露天風呂、寝湯、子供湯、打たせ湯、サウナと水風呂がそろいます。
訪問の実用情報
- 泉質:ナトリウム-塩化物・炭酸水素泉(低張性弱アルカリ性・冷鉱泉)、pH8.2。適応症は神経痛、関節痛、筋肉痛、冷え性、慢性皮膚病など
- 源泉温度:摂氏5.4度。冷鉱泉のため加温して利用
- 日帰り入浴の時間:4〜9月は10:00〜21:00、10〜3月は10:00〜20:00。当面の間は通年10:00〜20:00の短縮営業
- 定休日:毎月第4火曜日(祝日は営業)
- 料金:大人680円、小人340円(3歳〜小学6年生)。障害者手帳の提示で大人580円・小人290円。20名以上の団体割引あり
- 回数券:11枚つづり6,800円、30枚つづり17,400円。毎月26日は「ふろの日」で回数券がさらにお得
- 受付の流れ:いやしの湯側の玄関から入り、下足ロッカーへ。フロント横の券売機で入浴券を購入します。当日券は一度館外に出ると無効になります
- タオル:貸しタオル30円、貸しバスタオル100円、ハンドタオルの販売200円。持ち込みも可
- 貸切風呂・家族風呂:なし
- 露天風呂:半露天風呂あり
- タトゥー:刺青・タトゥーのある人の入浴は断られます
- 足もと・バリアフリー:ロビー・脱衣所・浴場まで畳敷きで滑りにくい。館内は全てバリアフリー、車椅子の無料貸出あり
- 宿泊者向け:ホテル四季の里には宿泊者専用の大浴場があり、15:00〜翌朝9:30まで利用可。宿泊者にはいやしの湯の当日無料入浴券が付きます
- 食事:館内のレストランかわせみは11:00〜20:00(ラストオーダー18:30、当面の間の短縮営業)、地元食材の和食が中心
- 駐車場:180台
- アクセス(公共交通):JR徳島駅の13番のりばから徳島バス神山線・佐那河内線で約60分、「神山温泉前」下車。片道大人1,200円
- アクセス(車):JR徳島駅から約40分(27km)、徳島阿波おどり空港から約60分(42km)、徳島自動車道・藍住ICから約45分(26km)
- 道路事情:狭い山道の区間があり、カーナビが使われていない山道を案内することがあります。剣山方面へ抜ける国道438号は季節による通行止めがあるため、通り抜けを計画する場合は事前確認を
- 所要時間の目安:入浴だけなら1時間ほど、食事や休憩所を含めれば半日
- 周辺:道の駅「温泉の里 神山」、対岸の農村ふれあい公園、四国八十八ヶ所12番札所の焼山寺、雨乞の滝
- 所在地:徳島県名西郡神山町神領本上角80-2
📚 情報の参照元
泉質・源泉温度・pH・成分値は神山温泉ホテル四季の里の公式サイト「神山温泉 成分表」、営業時間・入浴料・定休日・回数券・タトゥーの扱い・浴槽の構成は同サイトの「温泉」「施設案内」ページ、タオルの貸出料金と家族風呂の有無は同サイトの「よくある質問」、開湯からの沿革は同サイトの「神山温泉の由来」で確認しました。駐車場台数と公共交通の所要時間は徳島県観光情報サイト「阿波ナビ」および同施設のアクセスページによります。日帰り温泉いやしの湯は設備修繕による休館を経て、2026年6月11日に通常営業を再開しています。営業時間・料金・休館日は変更されることがあるため、おでかけ前に公式情報でご確認ください。
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