湯野温泉|日帰り入浴の料金・営業時間【山口】
山口県周南市、夜市川の上流に開けた静かな温泉郷です。湯田温泉・長門湯本温泉とともに「防長三名湯」に数えられ、瀬戸内海沿岸では珍しいアルカリ性の硫黄泉が湧きます。宿は3軒だけという小さな温泉地ですが、3軒とも日帰り入浴を受け付けており、それぞれ湯づかいも料金も違います。
応神天皇の熱を鎮めた霊泉
湯野温泉の起源は、神功皇后の伝説にさかのぼります。仲哀天皇の即位9年目、新羅からの帰路にあった神功皇后の一行は周防灘で嵐に遭い、難を避けて白髪の浦(現在の周南市戸田)に上陸しました。富海村の船上神社付近の民家に身を寄せていたとき、生まれて間もない誉田別皇子(のちの応神天皇)がひどい熱病にかかります。お付きの者が土地の霊泉の話を村人から聞きつけ、その湯を汲んで皇子にすすめたところ、熱がにわかに下がったと伝えられます。皇后一行は3日滞在して出発したといい、その霊泉が今の湯野温泉だとされています。
明治に入ると、日清・日露戦争の傷病軍人の療養地として人の出入りが増え、湯治場としての性格を強めていきました。1700年以上の歴史を持つ温泉地として、いまも「健康&美肌の湯」を掲げています。
3軒の湯づかいの違い
源泉名は周南市有3号泉。泉質は含弱放射能・アルカリ性単純硫黄泉で、pHは9.35〜9.5と高いアルカリ性です。硫黄泉でありながらアルカリ性という組み合わせは全国的にも珍しく、無色透明で無味、かすかに硫化水素の匂いがします。源泉温度は32〜33℃と低めのため、浴槽では41℃前後に温めて使われています。
「紫水園」は日本庭園を囲む宿で、大浴場のほかに泡風呂・ジェットバス・露天風呂を備えます。「芳山園」は2024年9月に新大浴場「芳和の湯」を開いた離れの宿で、露天の岩風呂・寝湯に加え、源泉かけ流しの陶器風呂を2つ持ちます。「湯や 晴ル音」は1965年開業の宿をリニューアルした日帰り専用施設で、貸切温泉「こうこう」「つぼつぼ」がいずれも源泉かけ流しです。
訪問の実用情報
- 泉質:含弱放射能・アルカリ性単純硫黄泉(源泉名:周南市有3号泉)。pH9.35〜9.5、無色透明・無味・微硫化水素臭
- 源泉温度:32〜33℃と低く、浴槽では41℃前後に加温。湧出量は毎時9トン
- 適応症:胃腸病、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、打ち身、貧血、リウマチ、くじき、冷え症、慢性消化器病、痔疾、病後回復期、疲労回復、健康増進、痛風、動脈硬化症、高血圧症、胆石症、慢性皮膚病、糖尿病など
- 禁忌症:皮膚や粘膜の過敏な人、特に光線過敏症の人
- 紫水園の日帰り入浴:11:00〜20:00(最終受付19:00)、平日は大人(中学生以上)700円・小人(3歳〜小学生)350円、土日祝は大人850円・小人350円、2歳以下無料。予約不要でカウンターに声をかければ利用できます。ボディソープ・シャンプー・リンス・ドライヤーあり。繁忙期は入場制限がかかることがあります(0834-83-2345)
- 芳山園「芳和の湯」:11:00〜21:00(最終受付20:00)、平日は大人1,100円・小人550円、土日祝は大人1,300円・小人650円。12枚綴りの回数券11,000円(発行日から5か月有効)。休館日は毎週木曜と毎月第3水曜(祝日の場合は翌日)。受付は芳和の湯の建物ではなく芳山園フロントで行います(0834-83-2255)
- 芳山園の源泉かけ流し:芳和の湯の露天には源泉かけ流しの陶器風呂が2つあります。サウナは男女それぞれ2室で、女湯はセルフロウリュとオートロウリュ、男湯はセルフロウリュと遠赤外線サウナ(60〜70℃)。水風呂は源泉水風呂と低温水風呂の2種類で、外気浴テラスにインフィニティチェアがあります
- 芳山園のバリアフリー:湯上がり処に車いす対応トイレを備え、バリアフリー対応の造りです。脱衣所にはドライヤーとPrediaの化粧水、女性脱衣所にはReFaのドライヤーも用意されています
- 芳山園の貸切風呂:「乗実」「陽晏」の2室。いずれも内湯と露天風呂、畳敷きの湯上がりスペース付きで、小さな子ども連れでも使いやすい造りです。11:00〜20:00、入浴料(大人880円・小人440円)+使用料50分2,200円、別途入湯税大人150円。事前に電話予約が必要です
- 湯や 晴ル音:大浴場11:00〜21:00(最終受付20:00)、平日は大人(中学生以上)700円・小人(3歳以上)350円、土日祝は大人800円・小人400円、2歳以下無料。燃料費高騰のため2026年5月8日に価格が改定されました。毎週水曜定休。大浴場にサウナはありません(0834-33-9757)
- 晴ル音の貸切:源泉かけ流しの貸切温泉「こうこう」「つぼつぼ」は5,000円/70分(2名利用なら4,000円)、延長30分1,500円。貸切サウナ「さんさん」は7,000円/90分(1名4,000円、2名5,000円)、延長30分2,000円。いずれも1組4名まで、要事前予約。貸切利用者は大浴場を無料で使えます。併設の足湯カフェは10:00〜21:00(L.O.20:00)
- 無料の足湯:山田家本屋の横に大きな看板を掲げた足湯があり、無料で利用できます。10:00〜16:00、月曜定休
- 季節:6月上旬は遊歩道「サン・サンロード」でホタルが見られます。秋は紅葉が見どころです
- アクセス:JR徳山駅から防長バス「湯野温泉行き」または「柚木河内行き」で約40分、「湯野温泉」下車。JR山陽本線・戸田駅前にも停車し、戸田駅からなら同じバスで約10分です。車は山陽自動車道・徳山西ICから約5〜10分、中国自動車道・徳地ICから約35分
- 所在地:紫水園は周南市湯野4341、芳山園は周南市大字湯野4255-1、湯や晴ル音は周南市大字湯野4346-2。問い合わせは湯野温泉事業協同組合(0834-83-2666)でも受け付けています
📚 情報の参照元
泉質名・源泉名・源泉温度・pH・湧出量・適応症・禁忌症、および紫水園の日帰り入浴の時間と料金は紫水園公式サイトの温泉ページ、芳山園「芳和の湯」の料金・営業時間・休館日・サウナと水風呂の構成・バリアフリー設備・貸切風呂の料金は芳山園公式サイトの温泉ページと日帰り利用ページによります。湯や晴ル音の料金・営業時間・貸切温泉とサウナの料金、2026年5月8日の価格改定は同施設公式サイトの利用案内とお知らせで確認しました。神功皇后の伝説と明治以降の湯治場としての歩みは湯野温泉公式サイトおよび紫水園公式サイトの記載、防長三名湯・施設数・足湯の利用時間・ホタルの時期・バスでのアクセスは周南市公式サイトの観光情報によります。変更されることがあるため、おでかけ前に公式情報でご確認ください。
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