湯田温泉|日帰り入浴の料金・営業時間・駐車場【山口】
山口市街のただ中に広がる温泉地です。湯田温泉旅館協同組合によれば、この湯はおよそ810年前、西暦1200年ごろから存在していたとされ、いまも1日2,000トンという豊富な湯が湧き続けています。街の中心にあるため、宿に泊まらなくても足湯と日帰り施設で湯を味わえるのがこの温泉地の使い勝手のよさです。
白狐が見つけた湯
湯田温泉の起こりは、大内氏三十代当主・大内義興の時代にさかのぼると伝えられます。村の寺にあった小さな池に、傷を負った一匹の白狐が毎晩やって来て足を浸していました。夜明け近くに去っていく白狐を和尚が追うと、住みかは寺の北東にある峰の中腹。そこは二十四代当主・大内弘世が紀伊の熊野三所権現を迎えて祀った権現山でした。不思議に思った和尚が池の水をすくうとほんのり温かく、さらに深く掘ってみると大量の湯が湧き出た、というのが白狐伝説です。街のあちこちに白狐の像や意匠が見られるのはこのためです。
非火山性なのに70度を超える湯
湯田温泉の湯は無色透明のアルカリ性単純温泉で、pHは9.1。肌の角質を落とす働きが強く、ナトリウムと塩素イオンが多いためナトリウム-塩化物泉に近い性格を持ちます。メタけい酸やメタほう酸も多く、保湿にはたらくことから「美肌の湯」「美人の湯」と呼ばれてきました。
特筆すべきは温度です。温泉の熱源には火山性と非火山性があり、非火山性の源泉は42度を超えないことがほとんどですが、湯田温泉は非火山性でありながら70度を超え、山口県内でもっとも高い値を示します。山口大学大学院の研究によれば、活断層の活動でできた地溝帯に広い範囲の地下水が集まり、ひび割れの多い貫入岩を通って深部の熱源で温められたのち、ふたたび地表近くへ上昇しているとされます。
湯づかいの面でも湯田温泉は独特です。「天与の恵みを大切にしよう」という考えから、全国の温泉地に先駆けて1984年、各泉源の湯をいったん貯湯槽に集めて旅館やホテルへ配湯するしくみを構築しました。現在も泉源は7か所あり、最高温度は72度。それぞれの宿の浴槽はこの7つの泉源と直結しています。
訪問の実用情報
- 泉質:アルカリ性単純温泉(pH9.1)。ナトリウムと塩素イオンが多く、メタけい酸・メタほう酸も豊富です
- 効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、ぢ疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進
- 源泉温度・湯量:泉源は7か所で最高温度72度、湧出量は1日2,000トン
- 日帰り入浴(おんせんの森):10:00〜24:00(受付終了23:30)、年中無休。入浴料は大人・大学生1,000円、中高生850円、小学生500円、乳幼児(0歳〜未就学児)300円で、いずれもフェイスタオル付き・消費税と入湯税込み。中高生は保護者同伴でない場合に学生証の確認があります。月〜木の22:30以降に入る夜間サービスは850円
- おんせんの森の浴室:天然岩の露天風呂と9種類の内湯、遠赤外線サウナ、軟水の水風呂。露天の打たせ湯は2025年9月から衛生管理上の理由で使用を中止しています
- おんせんの森の備品:男湯の洗い場にボディソープとリンスインシャンプー、パウダールームにトニックと化粧水。女湯の洗い場にボディソープ、リンスインシャンプー、コンディショナー、パウダールームに化粧水と乳液。追加のバスタオル200円、小タオル100円、湯上げ衣350円
- スーパー岩盤浴:2時間700円(別途入館料)。ミネラルウォーター、作務衣、バスタオル、フェイスタオル2枚付き
- おんせんの森の駐車場:敷地内17台、下湯田パーキング(1階・2階合わせて123台)
- 有料の足湯:「狐の足あと」(山口市湯田温泉2-1-3)は8:00〜22:00、大人200円・小中学生100円
- 無料の足湯:湯の町通り、井上公園内、湯田温泉観光案内所前はいずれも10:00〜22:00。湯の香通りは8:00〜22:00で足湯が2か所あり、2019年に新設された湯田温泉唯一の手湯も置かれています。湯田温泉駅前の足湯は10:00〜22:00で、SL「やまぐち」号が間近に見えることもあります
- 飲泉:湯田温泉観光案内所前と湯田温泉駅前の足湯には飲泉場が併設されています。観光案内所ではタオルと飲泉用のぐい飲みを販売しています
- 共同浴場:かつて街なかにあった公衆浴場「亀乃湯」は2020年10月31日で閉館し、営業をスーパーホテル山口湯田温泉へ譲渡して宿泊者専用の浴場になりました。現在、誰でも入れる共同浴場はありません
- アクセス:JR山口線湯田温泉駅から湯田温泉観光案内所まで徒歩約15分。車は山陽自動車道の湯田温泉スマートICが最寄りです
- 観光案内所:湯田温泉観光案内所は9:00〜18:00(電話083-922-1811)。レンタサイクルの受付もここです
- 所要時間の目安:入浴だけなら1〜2時間、足湯めぐりと街歩きを合わせて半日
- 所在地:おんせんの森は山口県山口市湯田温泉4-7-17(電話083-920-1126)
📚 情報の参照元
泉質・pH・効能・源泉数と最高温度・1日2,000トンの湧出量、非火山性でありながら高温である理由、1984年に構築した貯湯槽からの配湯システム、白狐伝説の内容は湯田温泉旅館協同組合の公式サイトおよびおんせんの森公式サイトの解説ページで確認しました。足湯6か所の場所・利用時間・料金、観光案内所の連絡先とアクセスは同組合公式サイトの足湯一覧とアクセスページによります。おんせんの森の営業時間・入浴料・備品・浴槽の構成・岩盤浴・駐車場は同施設公式サイトの料金表とお風呂の紹介ページ、打たせ湯の使用中止は同サイトのお知らせで確認しています。亀乃湯の閉館と譲渡については地元紙の報道をもとにしています。変更されることがあるため、おでかけ前に公式情報でご確認ください。
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