二岐温泉|日帰り入浴の料金・営業時間【福島】
福島県岩瀬郡天栄村、二岐山のふもと標高800メートルの山峡に湧く二岐温泉は、ブナの原生林と二岐川の渓流に抱かれた小さな湯の里です。会津と中通りの境にあたる深い山あいにあり、1200年の歴史をもつ温泉郷、平家落人の里とも伝えられてきました。宿はごく数軒。静けさそのものを味わいに来る人のための温泉です。
川床から湧く「自噴泉岩風呂」
二岐温泉の名を全国に知らしめているのが、大丸あすなろ荘の自噴泉岩風呂です。岩の亀裂からこんこんと湯が湧き出す川床をそのまま生かした浴槽で、湯船の底には小石が水流で転がって削り取った丸い穴、いわゆるポットホール(甌穴)が3つ残っています。宿はこれを「全国でも珍しい」と紹介しており、足もとから新鮮な湯が上がってくる感触は、ほかではなかなか味わえません。この風呂は時間制で、朝6時から8時までは女性専用になります。
同宿にはこのほか、川に手を伸ばせば届きそうなほど渓流に近い渓流露天風呂(男性)、やわらかな湯ざわりの子宝露天風呂(女性)、男女別の内湯「あすなろ湯」がそろいます。天栄村の観光ポータルによれば、6つある源泉はすべてかけ流しで使われています。宿そのものも江戸時代から「大丸屋」の屋号で営まれてきた歴史をもち、現在は日本秘湯を守る会の会員宿です。
湯づかいについても正直に書いておくと、源泉は42〜62度と幅があり、湧出量は毎分240リットル。かけ流しですが、一部で冬季に加温をしています。深い山の中で真冬でも湯温を保つための現実的な工夫です。
つげ義春が描いた渓谷の宿
もう一軒、二岐川沿いに建つ湯小屋旅館は、漫画家つげ義春の作品「二岐渓谷」のモデルになった宿です。建物を新しくした際も、作中に描かれた玄関はそのまま残されました。岩を組み上げた露天風呂が川面のすぐそばにあり、せせらぎを間近に聞きながら湯に浸かれます。泉質はナトリウムとカルシウムを多く含むアルカリ性硫酸塩泉で、地元では美肌の湯と呼ばれています。
訪問の実用情報
- 泉質:温泉地全体としては硫酸塩泉。大丸あすなろ荘はカルシウム-硫酸塩泉、湯小屋旅館はナトリウムとカルシウムを多く含むアルカリ性硫酸塩泉
- 適応症:福島県観光物産交流協会の案内ではリューマチ、胃腸病、皮膚病など
- 湯づかい:大丸あすなろ荘は源泉かけ流し。ただし一部で冬季に加温あり
- 源泉温度・湧出量:大丸あすなろ荘は源泉42〜62度、毎分240リットル
- 日帰り入浴(大丸あすなろ荘):受付11:00〜14:30/大人1,000円・子供700円・幼児500円(いずれも税込)
- 日帰りの休業日にご注意:大丸あすなろ荘は月ごとに日帰り入浴の休業日を設けており、加えて平日は浴室清掃のため利用できない日があります。台風や豪雨で源泉が濁ると受け入れを止めることもあるため、出発前に電話(0248-84-2311)で当日の可否を確認するのが確実です
- 日帰り入浴(湯小屋旅館):土日祝のみ。冬季10:00〜15:00、夏季10:00〜16:00。予約は受け付けておらず、1組1時間の貸切制なので先客がいれば待ち時間が出ます
- 風呂の構成:大丸あすなろ荘は内湯・露天ともにあり、自噴泉岩風呂は時間制(朝6:00〜8:00は女性専用)
- 昼食・休憩:大丸あすなろ荘では日帰り客向けの昼食提供や部屋貸しの休憩は行っていません
- アクセス(車):東北自動車道・白河ICから県道白河羽鳥線を羽鳥湖方面へ進み、国道118号を経て約60分。仙台方面からは須賀川ICより国道118号経由で約80分
- アクセス(公共交通):東北新幹線・新白河駅東口と大丸あすなろ荘を結ぶ乗合の「ゆったりヤーコン号」があり、往路は新白河駅東口13:00発、復路は宿を11:00発。所要約90分、1日1便のみで片道900円(税込)、要予約です。利用する場合は宿へ電話連絡が必要です
- 足もと・気候:標高800メートルの山峡で、宿へは川沿いの山道を上ります。冬は積雪があるため、車で向かうなら冬用タイヤの装備を
- 所在地:大丸あすなろ荘/福島県岩瀬郡天栄村湯本字二俣5(電話 0248-84-2311)、湯小屋旅館/同村大字湯本字下二俣22-7(電話 0248-84-2210)
- 問い合わせ:天栄村観光協会 0248-82-2117
- 所要時間の目安:入浴だけなら1時間半ほど。渓谷の散策や周辺のドライブを合わせるなら半日
📚 情報の参照元
大丸あすなろ荘の日帰り入浴の受付時間・料金・休業日の扱い、風呂の構成、車と乗合バスでのアクセス、住所・電話番号は同宿の公式サイト(温泉ページ・アクセスページ)、泉質・源泉温度・湧出量・湯づかいは日本秘湯を守る会の公式サイトの宿情報、6つの源泉がすべてかけ流しである点と湯小屋旅館の日帰り入浴・泉質・つげ義春作品との関わりは天栄村観光ポータルサイト「てんえいとりっぷ」、温泉地の標高・歴史・適応症・問い合わせ先は福島県観光物産交流協会の観光サイト「ふくしまの旅」の紹介ページをもとにまとめました。変更されることがあるため、おでかけ前に公式情報でご確認ください。
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