中ノ沢温泉|日帰り入浴の料金・営業時間・駐車場【福島】
猪苗代町、安達太良山の西のふもとに開けた中ノ沢温泉は、旅館が軒を連ねる湯の町らしい温泉地です。湯はこの地に湧いているのではなく、安達太良山中の「沼尻元湯」から引かれています。猪苗代観光協会によれば、沼尻元湯の湧出量は毎分13,400リットル。単一の自然湧出量としては日本一級とされ、沼尻温泉と中ノ沢温泉がこの一本の源泉を分け合っています。
噴火が生んだ引き湯の温泉街
中ノ沢温泉の成り立ちは、少し変わっています。この源泉は江戸時代から薬湯として知られ、硫黄の採掘でにぎわった沼尻鉱山の周辺で湧き続けていました。ところが1900年(明治33年)の安達太良山の噴火で、鉱山周辺の旅館などが失われてしまいます。湧き続ける源泉を後世に残そうと、二本松の浪士・小田井庫太、遠藤勝吉らが中心となって引き湯事業を計画し、そうして生まれたのが現在の中ノ沢温泉です。平澤屋旅館はこの湯を「400年親しまれてきた薬湯」と紹介しています。
レモン並みの酸性度
湯は強い酸性が特徴です。平澤屋旅館はpH2.1の強酸性泉と案内しており、口に含めば酸っぱさを感じるほど。花見屋旅館が掲げる泉質名は「含硫黄・酸性泉-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩泉-塩化物泉」で、効能として胃腸病、糖尿病、皮膚病を挙げています。胃腸の名湯として知られてきたのはこのためです。
酸性が強い分、肌の弱い方や湯あたりしやすい方は長湯を避け、湯上がりに真水のシャワーで流しておくと落ち着きます。銀製品などのアクセサリーは変色することがあるので、外してから入りましょう。
団体にも強い、昔ながらの湯の町
中ノ沢温泉の宿は、こぢんまりした秘湯の宿とは少し性格が違います。たとえば花見屋旅館は120坪の日本庭園に大露天風呂を構えるほか、大宴会場、卓球場・ゲームコーナー、お土産処を備え、修学旅行やグループの受け入れにも対応しています。敷地内の広場はキャンプファイヤーやバーベキュー、芋煮会に使え、中ノ沢体育館やグランド(いずれも有料)、テニスコート、スキー・ボードのレンタル、登山案内、送迎バスの手配まで宿で相談できます。安達太良山の登山や冬のスキーの拠点として、湯の町全体が使われてきた名残です。
訪問の実用情報
- 泉質:含硫黄・酸性泉-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩泉-塩化物泉(花見屋旅館の掲示による)
- pH:2.1の強酸性泉(平澤屋旅館の案内による)
- 効能:胃腸病、糖尿病、皮膚病(花見屋旅館)。猪苗代観光協会は花見屋旅館について胃腸病・神経痛・リウマチと案内しています
- 湯づかい:花見屋旅館は露天風呂も内風呂も24時間源泉かけ流し。貸切風呂も同じくかけ流し
- 源泉:安達太良山中の沼尻元湯から引湯。毎分13,400リットルで、単一の自然湧出量としては日本一級
- 日帰り入浴(花見屋旅館):10:00〜18:00、大人800円。繁忙期やその日の混雑状況により早めに終了することがあります
- 露天風呂:花見屋旅館は120坪の日本庭園に男女別の大露天風呂
- 貸切風呂:花見屋旅館の貸切家族風呂は2004年10月に開設。宿泊者が利用でき、申し込みは到着後にフロントで受け付けています
- 日帰り入浴を受け付ける宿:猪苗代観光協会の案内では、花見屋旅館のほか、平澤屋旅館、朝日屋旅館、白城屋、磐梯西村屋、いろり湯の宿 大阪屋、磐梯名湯リゾート ボナリの森などがあります。温泉街に共同浴場はなく、宿の外来入浴を利用するかたちです
- アクセス(電車・バス):JR磐越西線・猪苗代駅からバスで約30分
- アクセス(車):磐越自動車道・猪苗代磐梯高原ICから国道115号を約20分。東北自動車道・福島西ICからは国道115号を約40分
- バイクで行くなら:花見屋旅館にはバイク専用の屋根付き駐車場があります
- 所在地・連絡先:花見屋旅館/〒969-2752 福島県耶麻郡猪苗代町大字蚕養字沼尻山甲2855(電話 0242-64-3621、受付9:00〜19:00)、平澤屋旅館/同町蚕養沼尻山甲2855-133(電話 0242-64-3821)
- 持ち物の注意:強酸性の湯なので、銀製品などのアクセサリーは外しておくと安心です
- 所要時間の目安:入浴だけなら1時間ほど。磐梯山や猪苗代湖の観光と組み合わせるなら半日
- 混雑を避けるなら:日帰り受付は18時までですが混雑状況で早じまいすることがあるため、午前から昼過ぎに訪ねると確実です
📚 情報の参照元
沼尻元湯の湧出量と、沼尻温泉・中ノ沢温泉が同じ源泉から引湯している点、および日帰り入浴を受け付ける宿の一覧は猪苗代観光協会の公式サイト(「猪苗代の温泉について」および施設紹介ページ)、泉質名・効能・24時間源泉かけ流しである点・日帰り入浴の時間と料金・大露天風呂と貸切家族風呂・車と電車でのアクセス・バイク専用駐車場は花見屋旅館の公式サイト、pH2.1という酸性度と、1900年の安達太良山噴火から引き湯事業に至る温泉街の成り立ちは平澤屋旅館の公式サイトをもとにまとめました。変更されることがあるため、おでかけ前に公式情報でご確認ください。
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この記事は、施設・社寺の公式サイトや、市区町村・観光協会が公開する観光案内、 国や自治体が公表する文化財・名勝の資料など、公的・一次情報をもとにたびたびJAPAN編集部が調べ、旅の計画に役立つ形に整理して作成しています。 料金・営業時間・開催日程などは変更される場合がありますので、お出かけの際は各施設・自治体の公式情報も併せてご確認ください。 編集方針の詳細