渋温泉|日帰り入浴の料金・営業時間・駐車場【長野】
長野県北部、志賀高原の麓を流れる横湯川沿いに、石畳の通りと古い木造建築が肩を寄せ合う小さな温泉街があります。下高井郡山ノ内町の渋温泉です。大正から昭和初期に建てられ、増改築を重ねた複雑な木造建築が並び、格子窓や土壁、頭上に張り出す渡り廊下の欄干、そこかしこに張り巡らされた温泉パイプが独特の景観をつくっています。浴衣に下駄でカランコロンと歩くのがこの町の流儀です。
行基の発見から武田信玄の隠し湯へ
渋温泉の開湯は約1300年前、僧・行基が発見したと伝えられます。戦国時代には武田信玄の隠し湯のひとつとされ、川中島の戦いの折には傷ついた兵士を療養させた場所だったと伝わります。以来、湯治場として、また草津街道の宿場町として長い歴史を重ねてきました。
全旅館と外湯が100パーセント源泉かけ流し
渋温泉は「地面を掘ればすぐお湯が出る」といわれるほど源泉が多く、旅館も外湯もすべて100パーセント源泉かけ流しです。源泉から直接引いた湯を、加水も加温もせずそのまま浴槽に注いでいます。源泉ごとに成分が異なるため、湯めぐりをすると同じ町の中で違う湯を味わえるのが渋の面白さです。
その代わり、湯はとても熱くなります。外湯では水でうめて調節しないと入れないこともあり、うめたあとは必ず水を止めるのがこの町のルールです。入浴前の掛け湯も必須で、湯船が低い位置にあるため、座って掛け湯をします。
九つの外湯と「九湯めぐり」
温泉街には地元の人が毎日使う共同浴場が九つあります。一番湯 初湯(胃腸)、二番湯 笹の湯(しっしん)、三番湯 綿の湯(皮膚病)、四番湯 竹の湯(慢性痛風)、五番湯 松の湯(神経痛)、六番湯 目洗いの湯(眼病)、七番湯 七操の湯(外傷性障害)、八番湯 神明滝の湯(婦人病)、そして九番湯 大湯(神経痛・リウマチ)。それぞれに由来と効能があり、六番湯は肌が綺麗になることから「美人の湯」、八番湯は子宝に恵まれるとして「子宝の湯」とも呼ばれてきました。
これらを祈願手ぬぐいにスタンプを押しながらめぐり、最後に温泉街を見下ろす渋高薬師へ参詣して印を受けると満願成就。九(苦)労を流し、厄除け・安産育児・不老長寿のご利益があるといわれます。手ぬぐいは各宿で販売しています。
ただし九つの外湯を使えるのは渋温泉に宿泊した人だけです。宿で外湯めぐり専用の鍵を借りる仕組みで、入浴は無料。宿泊しない日帰りの場合は、九番湯の大湯だけが有料で利用できます。
訪問の実用情報
- 泉質(大湯):ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉(低張性・中性・高温泉)。鉄分が多く茶色みを帯びた湯
- 効能(大湯):神経痛・リウマチ。万病に効くといわれる霊泉とされます
- 源泉温度:外湯は源泉50℃台から86.5℃までさまざま。四番湯 竹の湯は源泉86.5℃を使用位置50℃に、一番湯 初湯は65.0℃を使用位置56℃に落として使っています
- 湯づかい:全旅館・全外湯が100パーセント源泉かけ流し。加水・加温はしていません
- 日帰り入浴:九番湯「大湯」のみ。10:00〜17:00、大人800円・小人500円(臨時休業の場合あり)
- 支払い:大湯の日帰り入浴は現金のみ
- 入浴券の買い方:渋温泉観光案内所、または大湯付近の旅館(金具屋・果亭・湯本旅館・松屋・ひしや・いかり屋)で購入。そのうえで小松屋商店・松屋・果亭・湯本旅館・ひしや・かどや・金具屋・古久屋・いかり屋のいずれかで券を提示し、大湯の鍵を開けてもらいます(時間帯により不在の場合あり)
- 大湯の見どころ:地下の源泉の湯気を利用した蒸し風呂、屋上には同じ源泉の足湯
- 外湯(宿泊者):9湯とも6:00〜22:00、鍵を借りて無料。清掃時などは利用できないことがあります
- 石けん類:外湯は洗髪禁止で、シャンプー・ボディソープの備え付けはありません。シャワーもなく、脱衣所と湯船のみのシンプルな造り。髪や顔を洗いたいときは宿の内湯で
- 持ち物:バスタオルと手ぬぐい。脱衣所に貴重品ボックスがないため、貴重品は各自で管理を
- 足もと:脱衣所は土足厳禁。下駄を脱いで上がります。鍵は回しながら押す湯と引く湯があります
- アクセス(電車・バス):長野電鉄の湯田中駅が最寄り。長電バス上林線で「渋温泉」停留所まで約4分
- アクセス(車):温泉街は一方通行の箇所や道幅の狭い箇所があるため、駐車場に停めて歩くのが基本です
- 駐車場:渋湯橋を渡った正面の「渋温泉湯めぐりパーキング(渋温泉有料大駐車場)」。普通車100台・バス20台。2025年12月から24時間入出庫が可能になりました
- 駐車料金:入庫後30分無料。普通車は終日1時間300円・24時間最大1,000円、バイクは日帰り宿泊とも300円(精算箱で精算)、キャンピングカーなど8ナンバー車は1時間500円・24時間最大1,500円、バスは1時間1,000円・24時間最大3,000円
- 所要時間の目安:大湯の入浴と石畳の街歩きで1〜2時間。九湯めぐりを楽しむなら宿泊が前提です
- 混雑の避け方:外湯は湯船が小さく混み合うことがあります。混んでいたら空いている別の外湯へ回すのが地元流です
- 所在地:大湯は長野県下高井郡山ノ内町平穏2115。駐車場は同町大字平穏1140-4
冬は雪に包まれた石畳が美しく、温泉に入るニホンザルで知られる地獄谷野猿公苑と組み合わせて訪れる人も多い温泉地です。
📚 情報の参照元
開湯1300年と行基による発見、武田信玄の隠し湯・川中島の戦いでの療養、草津街道の宿場町という歴史、全旅館・全外湯が100パーセント源泉かけ流しで加水・加温をしないことは、渋温泉旅館組合の公式サイト「渋温泉について」で確認しました。九つの外湯の名称・泉質・泉温・効能、大湯の蒸し風呂と屋上の足湯は同サイトの各外湯紹介ページ、外湯の利用時間6:00〜22:00と鍵の貸出、洗髪禁止・シャンプー類なし・貴重品ボックスなしなどの注意点は九湯めぐりおよび外湯の入り方ページによります。日帰り入浴が大湯のみであること、10:00〜17:00・大人800円/小人500円・支払いは現金のみ、入浴券販売所と開錠施設の一覧は同サイトの日帰り温泉ページと大湯の店舗情報ページで確認しました。駐車場の台数・料金・2025年12月からの24時間入出庫、温泉街の道路事情は同サイトのアクセスページ、湯田中駅から「渋温泉」停留所までの所要は長電バス上林線の時刻表によります。
変更されることがあるため、おでかけ前に公式情報でご確認ください。
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