蒜山高原観光|岡山県の高原リゾート
岡山県真庭市に位置する蒜山高原(ひるぜんこうげん)は、大山(だいせん)の南麓に広がる高原リゾートで、大山隠岐国立公園に含まれています。雄大な蒜山三座と名峰・大山を望む雄大な景色のなか、ジャージー牛がのんびりと草を食む牧歌的な風景が広がります。爽やかな高原の空気と豊かな自然、おいしい乳製品やグルメが楽しめる、人気のリゾート地です。
蒜山高原のなりたち
蒜山高原は、上蒜山・中蒜山・下蒜山の「蒜山三座」のふもとに広がる、標高約500メートルの高原です。なだらかな草原が続く景観は、火山活動や大地の隆起によって作られたものです。冷涼な気候を生かした酪農が盛んで、真庭観光局は蒜山を「日本最大級のジャージー牛の産地」と紹介しています。緑の牧草地に乳牛が放たれた風景は、まるでヨーロッパの牧場のような美しさで、雄大な大山を背景にした眺めは蒜山ならではの絶景です。
ジャージー牛の恵み
蒜山高原を代表する味覚といえば、ジャージー牛から作られる濃厚な乳製品です。ジャージー牛の牛乳は、一般的な牛乳よりも乳脂肪分が高く、コクと甘みが豊かなのが特徴です。この牛乳から作られるソフトクリームやヨーグルト、チーズは絶品で、高原のレストランやショップで味わえます。なかでも濃厚なジャージーソフトクリームは、訪れたらぜひ食べたい名物です。地元の高原野菜や、名物の「蒜山やきそば」とあわせて、高原グルメを堪能できます。
四季のアクティビティ
蒜山高原は、季節ごとにさまざまな楽しみがあります。春から夏は、サイクリングやハイキングで爽やかな高原を満喫でき、花畑や牧場でのんびり過ごせます。秋には高原一帯が紅葉に染まり、ドライブが気持ちのよい季節です。冬はスキーやスノーシューなどのウィンタースポーツが楽しめます。蒜山三座への登山も人気で、頂上からは大山や高原を一望する大パノラマが広がります。自然とふれあいながら、一年中アクティブに過ごせるリゾートです。
高原に点在する立ち寄りスポット
蒜山高原の魅力は、性格の異なる施設が高原一帯に点在していることです。岡山県観光連盟の岡山観光WEBは、蒜山高原の代表的なスポットとして「ひるぜんジャージーランド」「ひるぜんワイナリー」「蒜山ハーブガーデン ハービル」「ヒルゼン高原センター・ジョイフルパーク」「GREENable HIRUZEN」「ジャージー牛ふれあい広場」「蒜山タンチョウの里」などを挙げています。乳製品を味わう、ワインを選ぶ、ハーブや花を眺める、遊園地で遊ぶ、牛とふれあう——目的に応じて自由に組み合わせられるため、家族連れでも大人同士でも一日たっぷり過ごせます。ただし施設どうしは歩いて回るには離れているので、車で移動しながら数か所を選んで巡るのが現実的です。
名水百選・塩釜の冷泉
蒜山を訪れたらぜひ立ち寄りたいのが、蒜山三座の真ん中に立つ中蒜山(標高1,123m)のふもとに湧く「塩釜の冷泉」です。真庭観光局によると、湧き水は東西12m・南北5m、面積約60平方メートルのひょうたん形の池をつくり、最深部は1.9m。湧水量は毎秒約300リットル、水温は年間を通じて11度前後と冷たいままです。昭和60年(1985年)には環境庁(現・環境省)の日本名水百選に認定されました。今も地元の塩釜奉賛会が中心となって管理し、周辺の約600世帯の生活用水として受け継がれている、暮らしと結びついた名水です。木立に囲まれた水辺は真夏でもひんやりとした空気に包まれ、避暑スポットとしても親しまれています。生活用水でもあるため、水を汚さない、池に立ち入らないなど、現地の掲示に従って利用しましょう。
自転車道で巡る高原の風景
車で通り過ぎるだけではもったいないのが蒜山高原です。岡山観光WEBが紹介する「蒜山高原自転車道」は全長約29km。蒜山三座と名峰・大山を眺めながら、牧草地や林のなかを走り抜けられる、高原ならではのサイクリングコースです。景色が開ける区間では自転車を降りて写真を撮る人も多く、車では気づかない水路のせせらぎや牧草の匂いまで感じられます。標高が高いぶん夏でも走りやすい一方、遮るもののない区間では日差しが強いので、帽子やサングラス、こまめな水分補給を用意しておくと安心です。
四季の表情と撮影のコツ
蒜山高原は、季節ごとに表情ががらりと変わります。春から初夏は牧草地が鮮やかな緑に染まり、ジャージー牛が草を食む、もっとも蒜山らしい風景が広がります。夏は真庭観光局が案内するラベンダーの摘み取りやブルーベリー狩り、ひまわりの鑑賞など、高原の実りにふれる体験が楽しめます。秋は高原一帯が紅葉に包まれ、冬は一面の雪景色となってスキー場がにぎわいます。同じ場所でも訪れる季節ごとにまったく違う一枚が残せるのが、この高原の面白さです。
撮影では、蒜山三座や大山を背景に、手前へ牧草地を大きく入れると高原らしい奥行きが生まれます。光がやわらぐ朝夕は緑やススキの発色が美しく、空気の澄んだ早朝は山の稜線がくっきりと写ります。放牧中の牛を撮るときは、望遠側で距離をとると牛を驚かせずにすみます。牧場・牧草地は生産の現場ですので、柵の中には立ち入らず、指定された見学エリアから撮影してください。
ベストシーズンとアクセス
蒜山高原は、新緑とアクティビティが楽しめる初夏から、紅葉の秋にかけてが特に人気です。冬はウィンタースポーツが楽しめます。アクセスは米子自動車道・蒜山インターチェンジからすぐ。公共交通では、定期運行しているのは真庭市コミュニティバス「まにわくん♡」蒜山・久世ルート(毎日運行ですが1日6往復のみ)で、岡山県観光連盟はJR姫新線・中国勝山駅から蒜山高原行きのバス(約80分)も案内しています。岡山・鳥取の両方からアクセスでき、大山観光とあわせて巡るのもおすすめです。施設は高原に点在するため車での周遊が適しています。雄大な大山を望む高原で、ジャージー牛の恵みと豊かな自然を満喫しましょう。
訪問の実用情報
- 見頃・ベストシーズン:新緑とアクティビティが楽しめる初夏から紅葉の秋が中心。冬はウィンタースポーツのシーズン。
- アクセス:車は米子自動車道・蒜山インターチェンジからすぐ。公共交通で定期運行しているのは真庭市コミュニティバス「まにわくん♡」蒜山・久世ルート(蒜山高原休暇村〜蒜山振興局〜湯原温泉〜中国勝山駅〜真庭市役所)で、毎日運行ですが1日6往復のみ。運賃は一般200円・小学生100円(1回乗車あたり)で、車両に両替機がないためつり銭不要の額を用意してください。岡山県観光連盟はJR姫新線・中国勝山駅から蒜山高原行きバスで約80分、「湯船口」下車、タクシー約10分とも案内しています。
- 駐車場:あり(施設ごとに設置。詳細・料金は各施設の公式情報で確認)。
- 服装・装備:標高約500mの高原のため、市街地より気温が低く朝晩は冷え込む。夏でも羽織るものがあると安心。冬期は積雪・路面凍結があるため冬用タイヤ等の装備が必要。
※蒜山高原は大山隠岐国立公園に含まれます。牧場・牧草地は生産の場であり、指定された見学エリア以外への立ち入りや、牛への無断の餌やりは行わないでください。
(出典:真庭観光局「国立公園 蒜山(蒜山高原)」、岡山県観光連盟「岡山観光WEB」蒜山高原)
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