藤ヶ崎龍神社|琵琶湖畔の龍神を祀る滋賀の絶景穴場
【重要】現在、参拝できません
境内の裏山が崩落し、山肌の亀裂による再崩落や倒木のおそれがあるため、参道はバリケードで閉鎖されています。御神体は近江八幡市牧町の五社神社に仮遷座しており、参拝と御朱印は五社神社で受けられます。復旧の見通しは立っていません(2026年8月時点)。おでかけ前に最新情報をご確認ください。
滋賀県近江八幡市牧町、琵琶湖の湖岸にせり出した岩場に鎮座するのが藤ヶ崎龍神社です。近くの五社神社の境外社にあたり、しめ縄の巻かれた大岩と、その背後に広がる湖の眺めが一体になった独特の景観で知られます。案内看板の少ない場所にあり、湖岸道路から細い小道を入った先という立地もあって、地元の人と一部の参拝者に静かに親しまれてきた社です。
藤原秀郷と大百足退治の伝説
社に伝わる「藤ヶ崎神社略縁起」には、この社の名の由来が記されています。朱雀天皇の天慶二年(939年)、平将門の謀反を追討に向かう藤原藤太秀郷(ふじわらのとうたひでさと)が、瀬田の唐橋で龍神の願いを聞き入れ、三上山に巣くっていた大百足を退治したという話です。
その後、龍神は秀郷をこの地に招きました。そして秀郷の姓である「藤原」から一字をもらい、この地を「藤崎」と名づけた——それが藤ヶ崎という地名と社名の起こりとされています。近江に伝わる俵藤太(たわらのとうた)の百足退治伝説が、琵琶湖岸のこの小さな岩場と結びついている点が、この社の面白さです。
湖側と山側、二つの社をめぐる
藤ヶ崎龍神社は一社ではなく、二社で構成されています。琵琶湖に面した岩場に立つのが「藤ヶ崎神社」(外宮)で、大岩にしめ縄が掛けられ、磐座として祀られています。ここに鎮まるのが藤ヶ崎龍神です。
道をはさんだ山側にあるのが「妙得龍王神社」(内宮)。こちらは巨大な岩と岩の隙間、洞窟のような空間に社が据えられており、金網を開けて中へ入って参拝する形になっています。祀られているのは妙得龍神で、藤ヶ崎龍神の妻とされ、白い大蛇のような姿で語られたり、弁財天と同一視されたりします。
湖に向かう社と、岩の奥に籠もる社。同じ龍神を祀りながら性格の異なる二社を続けて訪ねられるのが、この場所の参拝のかたちです。片方だけで引き返してしまう人も多いので、両方をめぐってみてください。
訪問の実用情報
- 所在地:滋賀県近江八幡市牧町
- 参拝の可否(2026年8月時点):境内の裏山が崩落したため参道は閉鎖され、現地では参拝できません。参拝は仮遷座先の五社神社(近江八幡市牧町)で行います
- 料金:無料
- アクセス(車):JR琵琶湖線「近江八幡駅」から車で約20分。湖岸道路(さざなみ街道)から琵琶湖側へ曲がる小道に入り、2分ほど走ると到着します
- 道の注意:入口の小道は細く、車一台分の幅しかない箇所があります。カーナビや地図アプリを使って向かうのが確実です
- 公共交通:最寄り駅からは距離があり、バス便も限られます。車やバイクでの参拝が現実的です
- 駐車場:社の手前に無料の駐車スペースがあります。隣接する牧水泳場側にも駐車できます
- 御朱印:仮遷座先である五社神社の本殿の賽銭箱脇で、書き置きを受けられます。初穂料はお気持ちを納める形です。直書きの対応はありません
- 所要時間の目安:二社の参拝と写真撮影を含めて20〜30分
- 足もと:湖岸の岩場は波をかぶって濡れていることがあり、滑りやすい場所があります。内宮は岩の隙間へ入るため、歩きやすく汚れてもよい靴が安心です
- 雨天時:屋根のある待避所はありません。強風の日は湖面が荒れるため、無理をせず日を改めましょう
- ベビーカー・車椅子:岩場と狭い通路が中心のため、ベビーカーや車椅子での参拝は難しい環境です
- 混雑を避けるなら:もともと静かな場所ですが、写真目当ての人が集まる休日の夕方は落ち着きにくいことがあります
- 持ち物:浜にはベンチがあり湖風を感じながら休めますが、周辺に商店はほとんどありません。飲み物は事前に用意を
- あわせて訪ねるなら:琵琶湖に浮かぶ有人島・沖島や、西国三十三所の長命寺が同じ近江八幡市内にあり、湖岸のドライブに組み込めます
📚 情報の参照元
社名の由来と「藤ヶ崎神社略縁起」の内容(天慶二年=939年、藤原藤太秀郷の大百足退治、地名の由来)、藤ヶ崎神社と妙得龍王神社の二社構成、祭神である藤ヶ崎龍神と妙得龍神の関係については、公開されている神社の由緒情報をもとにまとめています。休暇村近江八幡が公開しているブログ記事から、さざなみ街道から小道を入って約2分という道順、内宮が岩の切れ目の洞窟にあること、浜のベンチについて確認しました。駐車スペース、内宮の参拝方法(金網を開けて入る)、御朱印が外宮での書き置きであることは、参拝者向けの情報サイトに掲載されている内容によります。境内の裏山の崩落により参道が閉鎖され、五社神社へ仮遷座していること、御朱印が五社神社本殿の賽銭箱脇で授与されていることは、参拝情報サイトおよび2026年4月に現地を訪れた参拝者の報告で確認しました。復旧状況や参拝の可否は変わることがあるため、おでかけ前に最新情報をご確認ください。
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