芦之湯温泉 ― 文人に愛された硫黄の風雅な湯
芦之湯温泉
箱根の中央部、標高八百メートル余りの山あいに静かにたたずむ芦之湯温泉は、鎌倉時代から湯治の地として知られ、江戸時代には箱根七湯のひとつに数えられました。多くの文人墨客に愛された風雅な湯で、箱根の温泉地のなかでは珍しい中性の硫黄泉が湧くことで知られています。
見どころ
- 箱根のなかでも珍しい中性の硫黄泉。美肌の湯としても親しまれる
- 寺院ゆかりの石仏群や石塔など、歴史を感じる文化財 - 弁財天をまつる阿字ヶ池と、その静かなたたずまい - 勝海舟や明治天皇ゆかりと伝わる老舗宿の風情
季節の楽しみ方
周囲を山に囲まれた高所にあるため、新緑と紅葉の美しさは格別です。春から初夏にかけては山の緑がいきいきと色づき、秋には一帯が赤や黄に染まります。標高が高い分、夏も比較的涼やかで、静かに湯と向き合いたい人に向いた季節を選ばずに楽しめる温泉地です。
アクセス・基本情報
- 箱根湯本駅から箱根登山バスで約三十分、芦之湯下車
- 国道一号沿い、箱根と元箱根のほぼ中間に位置 - 静かな環境で湯治場の趣を色濃く残す - 主な泉質は硫黄泉、硫酸塩泉
ひとことアドバイス
にぎやかな湯本や強羅とは対照的に、芦之湯は静けさが何よりのごちそうです。読書をしながら、あるいは何もせずに湯にこもる、そんな過ごし方がいちばん似合う温泉地です。