鳥取県グルメ|カニ料理・牛骨ラーメン・二十世紀梨
鳥取には、水揚げ量日本一を誇るカニ料理をはじめ、独特の牛骨ラーメンや、卸売数量が全国第1位の二十世紀梨など、魅力的な味覚が数多くあります。日本海の豊かな海の幸と、砂丘で知られる温暖な土地が育む農産物に恵まれた鳥取は、知る人ぞ知るグルメの宝庫です。鳥取砂丘の観光とあわせて、土地ならではの味覚を堪能するのは、鳥取の旅の大きな楽しみです。
カニ王国・鳥取のカニ料理
鳥取県は、カニの水揚げ量も消費量も日本一とされ、自ら「蟹取県」を名乗る「カニ王国」です。松葉がに(ズワイガニ)に加え、境港では日本一の水揚げ量を誇るベニズワイガニも揚がります。冬の味覚の王様・松葉ガニは、身がぎっしりと詰まり、濃厚なうまみとみずみずしい甘みが絶品です。新鮮なカニは、刺身・茹でガニ・焼きガニ・カニすきと、さまざまな料理で堪能できます。とれたてのカニを使った料理の数々は、まさに冬の鳥取の主役です。卵を抱えた「親ガニ(セコガニ)」など、地元ならではの味わいも楽しめます。
📖 あわせて読みたい(鳥取県)
独特の牛骨ラーメン
鳥取のご当地ラーメンとして知られるのが「牛骨ラーメン」です。一般的なラーメンが豚骨や鶏ガラを使うのに対し、鳥取では牛骨でだしをとるのが特徴です。牛骨からじっくり煮出したスープは、コクと甘みがありながら、後味はあっさりとしています。牛肉文化が根づいた鳥取ならではの一杯で、地元で長く愛されてきたソウルフードです。県中西部を中心に、牛骨ラーメンを提供する店が点在し、店ごとに個性ある味わいが楽しめます。ぜひ味わってみたい鳥取の名物です。
鳥取が誇る二十世紀梨
鳥取県は二十世紀梨の卸売数量が全国シェア75%を超えて全国第1位で、「二十世紀梨」は鳥取を代表するブランドフルーツです。みずみずしくシャリッとした食感と、上品な甘みと爽やかな酸味のバランスが魅力で、夏から秋にかけて旬を迎えます。冷やして食べれば、暑い季節にぴったりの清涼感が楽しめます。県内では梨狩りができる観光農園もあり、もぎたての味を堪能できます。豊かな海の幸だけでなく、こうした果物も鳥取の自慢。鳥取の里が育む旬の味覚を、ぜひ味わってください。
ベストシーズンとアクセス
松葉がに漁は毎年11月6日に解禁され翌年3月20日で終漁、二十世紀梨は露地物が8月下旬〜9月中旬に出荷されます。牛骨ラーメンは一年中楽しめます。アクセスはJR山陰本線・鳥取駅周辺や、JR境線の終点・境港駅がある境港(さかいみなと)などの港町でカニ料理が味わえます。県内の主な水揚港は境漁港・鳥取港・網代漁港です。鳥取砂丘や、水木しげるロードで知られる境港の観光とあわせて巡るのがおすすめです。海の幸も、山の幸も豊かな鳥取で、カニ王国の味覚と、土地ならではの名物グルメを、ぜひ心ゆくまで堪能してください。
弓ヶ浜に伝わる郷土料理「いただき」
鳥取県西部・弓ヶ浜(ゆみがはま)半島に伝わるのが「いただき」です。農林水産省「うちの郷土料理」によると、大きな三角の油揚げの中に、生の米とごぼう・人参・干ししいたけなどを詰め、だし汁でじっくり炊き上げた料理。見た目は大きないなりずしのようですが、調理法も味わいもまったく別物で、山陰を代表する田舎めしとして親しまれてきました。
始まりは明治中期ごろ、境港市の寺の住職が福井県の寺で精進料理の油揚げに出会い、持ち帰って米や野菜を詰めて炊いたのがはじまりと伝えられます。名の由来には諸説あり、米が貴重だった時代の大変なごちそうだったことから「もらう」ではなく「頂く」という感謝の気持ちがそのまま名になったという説や、秀峰・大山(だいせん)の頂上に形が似ているからという説も。別名「ののこ飯」とも呼ばれ、綿入れの着物のようにふっくらしていることから「布子(ぬのこ)」がなまったものといわれます。
だしを吸った油揚げを箸で割ると、しみ込んだ煮汁があふれ、中の米と野菜の香りが立ちのぼります。かつては行事のたびに各家庭でつくられ、具材も味付けも家ごとに少しずつ違う「おふくろの味」でした。現在は市民団体の働きかけもあって、スーパーマーケットの惣菜や居酒屋のメニューにも広がっています。
トビウオが原料の「あごちくわ」
鳥取ではトビウオを「あご」と呼び、そのすり身でつくるちくわが「あごちくわ」です。一般的なちくわがスケトウダラやサメなどを原料にするのに対し、あごちくわはトビウオが主役。同じく農林水産省の資料によると、表面を焼いた硬めの皮が持ち味で、包丁を入れると「パリッ」と快い音がして香ばしい香りが広がり、普通のちくわより色が濃く、しっかりとした噛みごたえがあります。
「あご」という呼び名は400年以上前の文献にも登場します。トビウオの旬は産卵期を迎える春から夏で、初夏の訪れを告げる味覚として親しまれてきました。脂が少なくさっぱりした魚で、県内では数十枚の白いブリ板を縄に付けて追い込む漁法により、年間180トン近くが水揚げされています。手でちぎって、あるいは丸かじりで食べると香りと味をいちばん楽しめ、わさび醤油やしょうが醤油を添えて酒の肴にもされます。吸い物の具やだしにも使われる、県内全域の日常の味です。
砂丘が育てるらっきょう
鳥取砂丘周辺の砂丘地で育つ「らっきょう」も、鳥取を語るうえで欠かせない産物です。栽培の歴史は江戸時代にさかのぼり、参勤交代の際に小石川薬園から持ち帰ったのが始まりと伝えられます。生命力が強く砂地でも育つことから、当初は少数の農家が自家用につくっていましたが、大正初期に産業組合が設立されスプリンクラー灌水が導入されたころから大規模生産が本格化しました。
収穫は5月下旬から6月中旬にかけて。この時期には「洗いらっきょう」「根付らっきょう」が店頭に並び、塩漬けや味付けに加工されたものは一年を通して土産物として販売されています。漬け方も甘酢漬けが最もポピュラーですが、地元では塩漬け、しそ漬け、黒酢漬け、赤ワイン漬けなど実にさまざま。平成27年度(2015年度)には「鳥取砂丘らっきょう/ふくべ砂丘らっきょう」がGI(地理的表示保護制度)に登録されました。カニや肉料理の箸休めにも合う、シャリッとした歯ざわりが魅力です。
訪問の実用情報
- 松葉がに(ズワイガニ雄)の漁期:毎年11月6日に解禁され、翌年3月20日まで(約5か月間)
- 親がに(セコガニ/ズワイガニ雌):資源保護のため漁期が短く、鳥取県公式サイトは旬を11〜12月としています
- 若松葉がに:旬は2月頃
- 主な水揚港:境漁港、鳥取港、網代漁港
- ベニズワイガニ:境港は日本一の水揚げ量を誇ります
- 県の位置づけ:鳥取県はカニの水揚げ量・消費量がともに日本一であることから、県名を「蟹取県」と名乗っています
- 二十世紀梨の出荷時期:ハウス物が8月上旬〜8月中旬、露地物が8月下旬〜9月中旬。ほかに「新甘泉」8月下旬〜9月上旬、「秋栄」8月中旬〜下旬、「王秋」10月下旬〜11月下旬
- 梨の産地・実績:県内全域で栽培。二十世紀梨の卸売数量は全国シェア75%超で全国第1位(令和5年、2,096トン)
- 注意点(アレルギー):カニは甲殻類アレルギーの原因食品です。該当する方は注意してください
※個店の営業時間・料金、観光農園の梨狩り実施期間は施設により異なります。カニの漁期・数量は年により変更されることがあります。
(出典:鳥取県公式サイト「とりネット」、鳥取県プレスリリース)
🧭 この記事に関連する特集
✍️ この記事について
この記事は、施設・社寺の公式サイトや、市区町村・観光協会が公開する観光案内、 国や自治体が公表する文化財・名勝の資料など、公的・一次情報をもとにたびたびJAPAN編集部が調べ、旅の計画に役立つ形に整理して作成しています。 料金・営業時間・開催日程などは変更される場合がありますので、お出かけの際は各施設・自治体の公式情報も併せてご確認ください。 編集方針の詳細