群馬県グルメ|水沢うどん・焼きまんじゅう・こんにゃく
群馬県には、温泉地や名所とあわせて楽しみたい、個性豊かなご当地グルメがそろっています。日本三大うどんに数えられる「水沢うどん」、甘辛いタレが香ばしい「焼きまんじゅう」、そして全国一の生産量を誇る「こんにゃく」。素朴ながら奥深い群馬の味覚は、訪れる人を満足させてくれます。観光の合間に、ぜひ味わいたいグルメばかりです。
水沢うどん
秋田の稲庭うどん、香川の讃岐うどんと並ぶ「日本三大うどん」のひとつが水沢(みずさわ)うどんです。伊香保(いかほ)温泉に近い水沢観音の門前で、参拝客をもてなす食として生まれました。コシが強く、つるりとしたのどごしと、透き通るような白さが特徴。冷たいざるうどんで、ごまだれや醤油だれにつけて味わうのが定番です。門前には老舗のうどん店が軒を連ねています。
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焼きまんじゅう
群馬のソウルフードといえば「焼きまんじゅう」です。素まんじゅう(あんの入っていないものが基本)を竹串に刺し、甘辛い濃厚な味噌だれをたっぷり塗って炭火で焼き上げます。香ばしく焼けた味噌の香りと、ふわふわのまんじゅうの食感がたまりません。お祭りの屋台や専門店で味わえる、群馬県民に長年愛され続ける素朴な郷土の味です。

こんにゃく
群馬県は、こんにゃくの原料となるこんにゃく芋の収穫量が全国第1位で、全国の9割以上を占める一大産地です(JAグループ群馬は「全国生産量の約97%」と公表しています)。県内にはこんにゃくをテーマにしたパークもあり、さまざまなこんにゃく料理を楽しめると人気。刺身こんにゃくや、こんにゃくを使ったスイーツなど、ヘルシーで多彩なメニューが揃います。お土産にもぴったりの、群馬を代表する特産品です。
おっきりこみ(おきりこみ)
群馬は小麦粉の名産地です。水はけのよい田んぼや、冬に吹く乾燥した冷風「からっ風」の影響を受けて小麦が元気に育ち、その生産量は全国トップクラス。群馬県の農業技術センターが品種改良し全国に生産地が広がった「きぬの波」「さとのそら」の生産をはじめ、小麦粉を使った加工品も盛んに製造されており、特有の粉食文化が発展してきました。その代表格が「おっきりこみ」です。小麦粉と水だけでつくった無塩の幅広麺を、下ゆでせずに、にんじん・長ねぎ・大根・しいたけ・じゃがいも・里芋などの野菜とともに大鍋でそのまま煮込みます。麺の生地を麺棒などに巻いて、包丁で“切り込み”を入れることから、この名がついたと言われます。石臼が庶民に広まった江戸時代中期ごろから日常的な主食として親しまれ、2014年には「群馬の粉食文化・オキリコミ」として、群馬県の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財に採択されました。麺の太さや野菜の種類、味付けに細かな決まりはなく、家庭ごとに味が違うのも魅力。麺から溶け出した粉のとろみで汁がぽってりと重くなり、体の芯から温まる一杯です。
富岡生まれの こしね汁
群馬県南部の富岡市には「こしね汁」という郷土の汁物があります。赤城山・榛名山とともに上毛三山と呼ばれる妙義山があり、市の中心を利根川水系の一級河川・鏑川が流れる富岡市は、温暖でからっとした気候。湿気を好まないこんにゃくや、原木栽培によるしいたけ、太くて立派な下仁田ねぎがよく育ちます。この甘楽・富岡地域を代表する3つの食材「こんにゃく」「しいたけ」「ねぎ」の頭文字をとり、富岡市婦人会連合会が考案・命名したのが「こしね汁」です。世界遺産・富岡製糸場が示すとおり、この地はかつて養蚕が盛んでしたが、絹製品の消費が減るにつれて気候を活かした農業が増え、こんにゃく芋やしいたけの生産が行われるようになりました。その流れのなかで生まれた郷土料理です。3つの食材以外に決まりはなく、ごぼう・里芋・にんじん・豆腐・豚肉など、地域で採れる農畜産物をたっぷり入れます。現在は家庭料理として親しまれるほか、学校給食としても提供されています。
焼きまんじゅうの由来
群馬の焼きまんじゅうは、江戸時代末期に前橋の原嶋類蔵と呼ばれる人物がつくった「味噌づけまんじゅう」が発祥とされています。当時、どぶろくを発酵剤にしてつくるまんじゅうは珍しく、まんじゅうを竹串に刺すという発想も驚きをもって受け入れられたといいます。味噌だれも当初は特に甘い味付けではありませんでしたが、明治時代に黒蜜が輸入されるようになり、現在に近い味わいへと変化したと伝えられます。焼きまんじゅうは、麹を使って発酵させる「酒まんじゅう」の方法でつくられ、小麦粉やもち米にどぶろくを加えて発酵させ、蒸してまんじゅうにし、竹串に刺して味噌だれを塗ってから焼き上げます。表面がやや乾いたらまた塗り、これを表裏2〜3回繰り返すのが職人の手わざ。お花見や夏祭りの屋台からは焦げた味噌の香ばしい匂いが漂い、祭りに来る人たちを魅了してきました。食べるときは串から一つひとつ外して箸で食べるのが一般的で、沼田市や利根郡といった北部では、餡の入った甘い焼きまんじゅうも食べられています。
ベストシーズンとアクセス
これらのグルメは一年を通して楽しめます。温泉とあわせるなら、寒い季節もおすすめです。アクセスはJR・上越新幹線の高崎駅が玄関口。伊香保温泉や草津(くさつ)温泉、富岡製糸場(とみおかせいしじょう)など群馬の名所とあわせて、個性豊かな群馬グルメの食べ歩きを楽しんでみてください。
訪問の実用情報
- 水沢うどんの位置づけ:渋川市公式ホームページは「秋田県『稲庭うどん』、香川県『讃岐うどん』と並ぶ、日本三大うどんのひとつ」と紹介しています。麺は小麦・水・塩のみで打たれ、透明感のある艶とつるつるとした喉ごしが特徴です。
- 歴史:推古天皇の時代(592年〜628年)に水澤寺の創建に携わった高麗からの僧がうどんの製法を伝えたと伝わり、天正4年(1576年)頃から地元産の小麦と水沢の湧水で打ったうどんが湯治客・参拝者に供されるようになったのが始まりとされます。
- 主な提供エリア:渋川市伊香保町水沢、水澤寺(水澤観音)の門前に続く「水沢うどん街道」に店が軒を連ねます。伊香保温泉とあわせて訪ねられます。
- こんにゃくいも:群馬県は収穫量が全国第1位で、全国の9割以上を占めます(JAグループ群馬は「全国生産量の約97%」と公表)。中山間地域の重要な特産物です。
- 注意点(アレルギー):うどんの原料である小麦は、消費者庁が表示を義務づける「特定原材料」の一つです。焼きまんじゅうの味噌だれにも小麦・大豆が含まれます。
- 注意点(こんにゃくゼリー等):こんにゃく入りゼリーは弾力が強く、乳幼児・高齢者ののどに詰まる事故が報告されています。小さく切る、少量ずつ食べるなど注意してください。
※各店舗の営業時間・定休日・料金は店舗により異なるため、渋川伊香保温泉観光協会または各店へ直接ご確認ください。
(出典:渋川市公式ホームページ「水沢うどん」、JAグループ群馬公式サイト、消費者庁「食物アレルギー表示に関する情報」)
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